テレコンテンツ 海外ルームの傾向について雑感

海外の謎解き系テレコンテンツをプレイしている中で、オンラインでプレイできるエスケープルームと一言でいっても、3種類くらい系統分けができるのかなと思うようになりました。

本日はそれについて、ざっと書いてみたいと思います。

1.既存のルームをオンライン化したもの

一番多いのがこれ。コロナ禍のせいでルームを開くことができない状況で、なんとか収益を得るためにオンライン化した物です。

アバターといわれるプレイヤーの代行者が、参加者の代わりにルームの中を探索し進みます。プレイヤーはアバターに指示を出しゲームクリアを目指すといった内容です。基本的な演出はリアルルームと変わりなく、問題も同じか少し減らしているようです。

利点としては海外ルームの雰囲気を味わうことができること。欠点はやはり元々オンラインを想定していないためか「実際に現地に行ってやりたいな」という気持ちになってしまうことでしょう。

運営者側もフルスペックの楽しさを提供できないと思っているからなのか、参加費が比較的リーズナブルな傾向があります。実際に現地に行かなくても遊べるのは、海外のルームであることを考えると大きなメリットですね。

これまでやってお勧めのゲームはこちら。

The Real Kitchen Nightmare:Silent partner edition
(Escape Room Experience:ニューヨーク・アメリカ)

内装、見せ方、暗躍、画像の綺麗さ、謎の内容等、総合的に良く考えられていて楽しめるコンテンツ。ホラー系なので、ジャンルとして苦手な人も多いかもですが、オンラインでプレイするなら比較的大丈夫だと思います。

派手さやストーリー要素は少ないですが、面白いコンテンツです。

The Steampunk Adventure
(LostEscape
カウナス、リトアニア)

スチームパンクの世界でおもしろギミックが沢山出てくるコンテンツ。

いわゆる、海外ルームを日本時がイメージしたときに期待されることが多いのは面白ギミックだと思いますが、それが世界観に合った物が出てくるので楽しい。

謎がちょっと荒っぽかったり、画質や部屋が暗いことからカメラ酔いが発生するかもしれないので、酔い止めを用意するのがお勧め。

2.最初からオンライン向けに制作された物

実は4月の段階でも、オンライン用に新たに企画し制作されたコンテンツが出てきていました。

最初からオンライン向けに作られているので画面越しでも比較的無理がないギミックや、オンラインならでは演出があります。

まだまだ絶対数は少ないですがコロナ禍第二波を想定して制作に入っているところもあるので、今後注目していくと面白いと思います。

Prison Escape Online
(Real Life Escape:ブレダ、オランダ)

プレイヤーはハッカーとなり、刑務所に無実の罪で捕らわれた人物の脱獄を成功させるのが目的。

参加者がオンラインでアクセスしている状況をゲームの設定に合わせており没入感が高い。パソコン越しに刑務所のカメラにアクセスして内部の人物と交渉するなど、映画のようなシチュエーションが楽しめる。

一方で英語力が非常に必要とされるのでハードルは高い。これは裏を返すとストーリーが緻密であることなのだが、言語が違う者からすると厳しい。

英語が上手い人を巻き込んで、うまく情報共有しながら進めるのがお勧め。

ROOM228:DO NOT DISTURB
(breinXcape:ニューヨーク、アメリカ)

ジャンルとしてはミステリー系になるのかな、ホテルが舞台でそこで助けを求めている人物をサポートして目的を達成するゲーム。

オンライン用に作られているため、謎の難易度はそこそこ高いものの無理な感じはあまりない。英語文章がある程度出てくるので読解力は欲しくなる。

派手さはないけれども、終わった後にあれこれ考えることができて楽しい。

3.元々リアル版のルームをオンライン版にしたら、化学反応が起こったと思われるルーム

まあなんというか、RealQuestのゲーム、ダイアナさんの話なんだが。

RealQuest: リガ、ラトビア

海外のエスケープルームはプレイヤーしか部屋に入らない。運営の人は外で見ていてヒントを出すだけなのだが、オンライン化すると誰もいないというわけにはいかない。そんなわけでアバターという形で何かしらのキャラ付けがされて部屋に入る。

物語の登場人物ではあるのだけれど、基本的にアバターは大きな自己主張はしない。それが一般的なルーム。

ところがRealQuestのダイアナさんは積極的に絡んでくる。いや絡むというか、すごく盛り上げに来てくれる。もしかしたらルームの本来の雰囲気とはまた異なる感じになっちゃっているかもなのだが、これがとても楽しい。

まさにエンターテイメント。エスケープルームという素材を使った面白イベント、そういっちゃうと誤解を受けるかもなのだが、これが本当に面白い。

英語苦手……って人でもなんか良い意味でどうでも良くなり一緒に騒いでも許される、その雰囲気を作るのが本当にすごいと感じます。

そして押さえるところは押さえている。静かに謎を解きたい人には決してお勧めはできないのだけれど、みんなでわいわいやりたいって人には心からお勧めしたいコンテンツです。

おわりに

一言に海外のゲームといっても、いろいろあるなと最近感じます。

単にリアルで人を呼べない代わりのコンテンツなんだと思っていると、本当に面白い物を見逃してしまうかも知れませんよ。

興味あったら是非是非挑戦してみてくださいね!

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Daisuke Yamakata(山肩大祐)
面白い記事を書いていけるよう頑張ります!!