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成長ベンチャーはキャッシュフローに注意

先日、元社員で営業代行の会社を経営するF君から経営相談に乗ってほしいと依頼があった。

彼は2014年でセブ島のコールセンターで採用した当時は18歳、日本でオンライン面接をして好青年でやる気も十分感じたので即採用。
 数週間後、セブ島のオフィスに初出社してくれました。
その際、現地でマネージャーより連絡が入り、無事に到着したのですが彼はほぼ無一文で家の手配もせず、現れたというのです。(事前に寮などないので自身で手配すると話していた)

若者らしい無鉄砲さと、ついつい助けてしまう愛嬌で彼はセブ島の暮らしににも馴染み活躍してくれていました。
2、3年働いた後、日本に帰り営業の仕事について、昨年独立したとのことです。

初年度で年商一億円オーバー

事業内容は商業施設などスマートフォンや固定回線を業務委託にて販売しているとのことで、社員23名と他社への再委託も一部行なっており成果が上がっていることから取引先からも追加の仕事を取れていてさらに成長できそうとのこと。
初年度から売上は1億オーバーで利益も確保と非常に素晴らしいスタート

問題はキャッシュフロー

F君自身は売上利益出ているのに資金繰りが厳しい状況が理解しにくいようで相談してきたのですが、状況を聞けば聞くほど背中に冷たいものを感じました。

月末の支払いを当日入金で行う まさに綱渡り状態。
取引先の一社でも支払いが遅れると遅配が発生するような危険な状況
聞けば資本金は25万円! 立派すぎる資本効率に成長でその点は賞賛しかないが、
リスク管理面は危険すぎる状況

資金繰りを改善するために

1 金融機関より借入 
地元の地銀、信用金庫、政策金融公庫からの運転資金借入 (売上の3月を目標に)
2 取引先との資金繰りに関する相談
支払いサイトを取引先と相談し、支払いをなるべく遅く、入金を5日でも早めてもらう交渉
3 エクイティーでの資金調達
第三者割当増資などで資金調達を行う

もしもの場合に備える

上記を行いつつもしも取引先からの入金が遅れた場合にどうするべきかに備える必要あります。
例えば、1000万円の支払いに対して全額足りないようなことは通常ありませんが、取引先の一社が何らかの理由で支払いの遅れが発生する可能性があることを想定しておく必要があります。

一社だけとの取引は連鎖倒産などのリスク
私も若い頃月末に貰える販売手数料が入らず連絡をすると、その会社も上位代理店からの入金が滞っており払えないとのことで大変困ったことがあります。幸い金額が小さかったのでリカバリーしましたが、それ以来よほど信用できる大手企業でもない限りは一社に依存することは危険だと身に沁みました。

与信管理は体力がない会社こそ必要
帝国データバンクなど取引先の与信管理は、大口に関しては特にやるべきだと感じています。 できれば取引前と一年に一度チェックしたい

資金が足りない場合 支払いする順番を事前に決めておく
取引先の経営不振、手続きミス、金融機関のシステムの不具合、大地震など予期せぬことで支払いが遅れることああります。
その際にどこに支払いを優先すべきか、待ってもらえるところはどこか決めておく必要があります。決めておかないと取引先への支払いを遅らせて事故になります。

支払いを優先すべき相手はどこか?

取引先、金融機関、社員への給与全て遅れてはいけないものだが、万が一もし資金繰りに行き詰まった場合は社長含む役員、幹部社員の報酬を保留すべきで取引先への支払いは遅れないよう備えたいです。

信用は得るのは難しいが失うのは一瞬

これまでに取引先からの支払い遅れは沢山経験しいるが、遅れるとの連絡もなくこちらが連絡しても悪びれるわけでもなく「対応しました。」とことの重大さに気づいていない経営者がいることに驚きます。
 支払いの遅れは信頼を失うだけでなく場合によっては、取引先、金融機関へ経営不振の情報が行き渡ると考えるべきです。
また、あなたの会社の支払いが遅れることで取引先の資金繰りにも影響を与えることを重々理解してキャッシュフローの管理は経理任せにしないで責任を持って管理していきたいです。

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