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富士吉田の新しい宿泊業のカタチ

株式会社BLANC 取締役副社長 COO安部孝之さんのお話

株式会社BLANCの取締役副社長COOである安部孝之氏は、トレーラーハウスを用いたユニークな宿泊施設を展開し、富士吉田市に新たな風を吹き込んでいます。その背景には、富士吉田という土地での様々な出会いがありました。

運命の出会い:土地との繋がり

安部氏がBLANC FUJIの建設地に出会ったのは、まさに運命的な出来事でした。2020年、2021年とコロナ禍で苦境に立たされていたBLANCにとって、この土地との出会いはまさに一筋の光でした。

富士山の麓、雄大な自然の中に佇むこの土地は、清流のせせらぎが絶えず聞こえる静寂な空間でした。富士山にはその山の特性上、源流とする川がなく、湧水から川ができあがっている。この土地に隣接する桂川も富士山の湧水が源流とされていて、その川のせせらぎが絶え間なく聞こえるこの土地に安部氏は強く惹かれたのです。

しかし、この魅力的な土地は建築基準法上、建物を建てることができない場所でした。そこで、BLANCが得意とするトレーラーハウスを用いたホテル建設の手法が活きる場所であることがより明確になりました。

人との出会い:地元の力強いサポート

この土地の地主は、土地の新たな利活用を模索していた地元出身の人物でした。東京の大企業で長年働いた経験を持つ彼は、地元・富士吉田を盛り上げたいという強い想いを持っていました。

山梨県からの紹介でBLANCと出会った地主は、BLANCの掲げる「余白」という理念と、トレーラーハウスを使った新しいホテルづくりの手法に共感。共に富士吉田を盛り上げてくれるなら、と土地の利用を許可してくれました。 地元の方の力強いサポートを得て、BLANC FUJIは実現へと大きく前進したのです。

地域との連携:新たな繋がりを生み出す

BLANC FUJIは、単なる宿泊施設ではなく、地域との繋がりを生み出す場としての役割も担っています。安部さんは、

  • 地元イベントへの参加: 富士吉田市で毎年開催される日本三大奇祭の一つ、吉田の火祭りや、河口湖など周辺地域で行われるイベントへ積極的に出店/参加することで、地域の一員として溶け込む努力をしています。

  • 地元中学生へのキャリア教育: 富士吉田市の中学生3年生に向けて、キャリアに関する講演のお声がけをいただき、富士吉田出身のスタッフにて実施しています。地域の未来を担う子供達の支援にも積極的に取り組んでいます。

  • 地元出身の料理長による連携: 富士吉田出身で、地域に精通した料理長により、地元の食材調達や地元ならではの食材の使い方をメニュー開発に活かすなど、食の面での地域連携を強化しています。

これらの活動を通して、BLANCは地域の人々との信頼関係を築き、富士吉田に根ざした事業を展開しています。

地元の飲み屋から始まる地域との交流

安部氏は、地域の人々との繋がりを深めるため、地元の飲み屋での交流も大切にしています。具体的には、地元の居酒屋やスナック、Barに通うことです。 地元の居酒屋の店主やスナックのママ、Barのマスターなどは地元の情報通であり、人脈も豊富です。そこで自分たちがどんな思いで富士吉田に着地したのか、どう盛り上げていきたいのか、などを夜な夜な語っているそうです。そういった夜の交流を通して、安部氏は独自のルートで地域の人々との距離を縮め、信頼関係を築いています。

まとめ:BLANCが描く富士吉田の未来

安部氏は、トレーラーハウスの活用により今まで使われなかった風光明媚な土地に新たなホテルを生み出すことを通して、富士吉田市の魅力を発信し、地域活性化に貢献しています。その背景には、土地、人との出会い、そして地域との温かい交流がありました。

BLANCは、これからも地域の人々と共に、富士吉田の新たな観光のカタチを創造していくでしょう。

株式会社BLANCの社名に込められた想い

株式会社BLANCの取締役副社長COOである安部孝之さんは、社名である「BLANC (ブランク)」に、余白という意味を込めています。

  • フランス語で「blanc」は「白」を意味し、英語で「blank」は「空白」を意味します。

  • 社名は英語読みの「ブランク(BLANK)」を採用していますが、あえてフランス語表記で「K→C」とすることで、3つの「C」に意味を持たせています。

3つの「C」

  • Collaboration(共創): 地域や人と共創しながら、より良い場を作っていくという決意。

  • Circulation(循環): 自然と共存し、循環を意識した場作り。

  • Contemplation(思考): 非日常的な体験を提供できるよう、常に思考を巡らせる姿勢。

これらの「C」は、BLANCが目指す
完成された場ではなく、常に進化し続ける場という理念を象徴しています。

余白がもたらす可能性

安部さんは、余白こそが、お客様に非日常的な体験を提供し、創造性を刺激する空間を生み出すと考えています。

  • トレーラーハウスという移動可能な宿泊施設は、従来のホテルとは異なる自由な空間設計を可能にします。

  • 自然の中に溶け込むように配置されたトレーラーハウスは、お客様に自然との一体感を味わえる特別な時間を提供します。

社名に込められた安部さんの想い

安部さんは、社名に込めた「余白」という意味を通して、お客様に自由な発想新たな発見を提供し、心に残る体験を創造することを目指しています。

動画

所感

安部さんとは彼が前職の時からの知り合いで、彼が沖縄にグランピング施設を建てて独立しているのを知っていました。
ちょうど、富士吉田市のBLANC FUJIがプレオープンの頃にお声がけ頂き、実際に泊まらせて頂きました。その時、焚き火をして、野外で音楽を流して、サウナに入り、朝には、小川を散歩しました。富士山の裾野に広がる広大な土地に、ラグジュアリーホテルのトレーラーハウスが何棟も並んでいる、まさに自然の中に部屋があるような施設でした。あの施設の地主さんとの出会い、安部さん流の地元への溶け込み方、今のインバウンド需要の流れ等、外様のビジネスマンが地方で挑戦する生き様を語って頂いたセッションでした。
宮古島のホテルである、「RuGu Glamping Resort」もとても良い立地にあり、自然をコンセプトにしたとても癒される施設だとセッションでは語ってくれています。
12月21日の本イベントで、富士吉田市で再会できることが楽しみです。

DXW五十嵐

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