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変化の風を感じる

先日、「適応力」について投稿した。時代の変化に適応する力がこれからますます重要になるということについて考察してみたが、今日は、その「変化」をどう感じるかについて考えてみたい。

変化のスピードはどんどん加速している

その昔、イギリスで産業革命が興った時代は、恐らく「100年に1度」の大きな変化だったと言える。蒸気機関が発明され、労働生産性は飛躍的に向上した。当時イギリスはインドから綿を輸入し、自動織機を使って大量にそれも低コストで衣料品を生産し、それをインドに輸出し膨大な富を得た。

インド国内で生産されていた衣料品よりも圧倒的に高品質で安い衣料品が出回ることでインドの植民地化が進んだと言われている。

話は現代に移り、変化のスピードは加速し続けている。100年に一度のイノベーションが10年に一度となり、最近では数年に何度も多くのイノベーションが起こっている。

iPhoneの歴史を振り返る

2007年1月9日、Macworld Expo 2007にて衝撃的な発表があった。スティーブジョブズが、iPhoneを発表した歴史的な一日である。その後、ソフトバンクがいち早くiPhoneの出荷を決めたのは記憶に新しい。

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当時、日本はまだ「ガラケー」が主流だった時代である。当時、私の職場ではいち早く初代iPhoneが配布され、皆で使うことになった。その時は今と違ってアプリも少なく出来ることはそれほど多くなかった。

しかし、実際に手に取って使ってみた感想は衝撃的だった。

このパラダイムシフトを一言で言えば、ガラケーとiPhoneの決定的な違いは、「電話をアプリにしてしまった。」ことだろう。それまでのガラケー電話はあくまで電話であり、電話にさまざまな付加機能が追加されていた。

しかし、iPhoneは「電話ファースト」ではなく、電話が「機能の1部」になるという、これまでの発想をひっくり返したような新しいパラダイムを提案していた。

それから、ほどなくしてガラケーのサービスはことごとく衰退していった代わりに「スマートフォン・アプリ」を前提としたさまざまなサービスが一気に広まっていった。

今や世界中に普及しているコンピュータの7割がスマートフォンだと言われている。

技術イノベーションだけではない変化の激しい時代

イノベーションは必ずしも技術分野だけの話ではない。コロナによってもたらされた(半ば強制的な)変化も人々の生活を大きく変容させるような出来事も起こっている。

デジタル化について、この変化についてゆけない人たちはどうするのか、という世論が必ず巻き起こるが、それは時間が解決してくれる。その昔、「行政のOA化」について、コンピュータが代替すると行政職員の仕事が無くなると大騒ぎしていた時代が懐かしい。そんな話は今では聞かれなくなった。

今時、銀行のATMを使わず、相変わらず窓口で預金や引き落とし、振り込み手続きをしている人はどれだけ存在するのだろうか。これもインターネットバンキングに取って代わられている。

だから「適応力」の重要性が益々高まっているということだ。すべては受け入れる人たちが、これまでの常識を捨て、新しい環境を受け入れるかどうかにかかっている。

どうせ抗えない変化であれば、早々に受け入れるしかない。そのためには常に新しい情報に触れながら、自分なりに「変化の風」を感じることが大事だ。

「わからない」と片づけてしまうような「思考停止」ではいけない。

「新しいスキルを身につけるスキル」こそがこれからの変化に対応するもっとも大切な姿勢なのだから。

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