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戦術の寄せ集めでは勝てない

このまちの観光関連団体から「これからの持続可能な観光業に関わる調査」的なアンケートがまわってきた。どんな内容か興味があったので回答してみた。一通り設問にすべて回答した印象としては、このアンケート調査設計をした当人に迷いが生じているということ。

もっとはっきり言えば、「今後どうしたらよいかわからない」という気持ちが伝わってきた。ということでやむにやまれず「関係者の声を聞く」という手段に走ったような気がしてならない。

出発点はどこか?

そもそも、「どうするか」という話は、その前提となる何かがあって、その中での方法論を探す行為に等しい。

たとえば、「コロナはいつか収束する」という前提があって、その上で以前と同じことを更にブラッシュアップするために知恵を絞る、などというのが典型的な話ではないかと思う。そこに多少のお化粧をほどこしたとて、その前提が間違っていれば、求める結果には到底達し得ないだろう。

アンケートに回答しながら、そんなことを考えていた。結局、戦術論の中での話しに収束してしまっている限り、解は見いだせないだろうという思いを強くしている。

要するに「戦術の寄せ集めでは勝てない」という呪縛にはまりきっているのではないかと思った次第だ。

ゼロベースで考える

何かよく分からない前提を頼りにするのではなく、いっそのことゼロベースで考えてみてはどうだろうか。

・観光とはなにか

・このまちにはどんな観光があるべきか

・観光以外の産業を育成したほうが良いのではないか

など、これまでの観光を前提とするのではなく、これまでの観光の定義を明らかにして、この定義を別の意味に置き換えてみるなどの発想で観光を考えるというところから始める良いタイミングなのかもしれない。

要するに戦略から

というわけで、この投稿で言いたいことは、そもそもに立ち返って戦略から考え直してはどうかと思うのである。

まずは、観光業に携わる方々におかれては、それぞれ「事業の定義」について考えて良いかも知れない。

P・F ドラッカーのマネジメントで問われているように、

「この事業はなにか、何になるか」

から考えても良い。そこから再出発し、自らの事業を見直してみるのは悪くない。加えて

・これまので観光客

・これまでの業態

・これまでの事業運営の仕方

で、考えるのでは無く全て一旦、否定してみる。そういう視点から新しい発想を生み出せるような取り組みこそ意味があるように思える。

そんな余裕は無いと言う人もいるかもしれない。では、どうするのだろう?

しょせん、「戦術の寄せ集めでは勝てない」ことは明白である。

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