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バンコクでのシッターさんとの出会い方〜Kiiduを使ってみた〜

私は現在、タイのバンコクで働きながら、1歳の息子を育てています。会社でマネジメントをしている立場であったことと、あまり自分自身が育休を取るイメージが湧かなかったのとで、産休・育休をほぼとらず、子が生後4ヶ月くらいまでは在宅勤務にしてくれた夫とともに働きながら子育てをしていました。

子がよく寝てくれて、育てやすい子だったので、それまではなんとかなっていたのですが、4ヶ月くらいになると寝返りを打ち始めたり、起きている時間が長くなってきたりと限界を感じ、シッターさんを頼むことにしました。当時、コロナで保育園は休園中だったのと、6ヶ月未満の子どもを受け入れてくれる園もすごく限られていて、頼みの綱はシッターさんだけでした。逆に、コロナで限られた状況でなければ、思い切ってシッターさんにお願いすることもできなかったかもしれないので、いまではとても幸運だったなとも思います。

コネなし、バンコクでシッターさん探し

「さて、どうやって探そう?」と思ったときに、以前に調べたことがあった日系の保育園でもシッター派遣のサービスがあるのを思い出してコンタクトを取りました。

しかし、想像以上の高額。1日まるっと見てもらうとなると、2,400バーツ(1万円近い…)。直前でもある程度対応してくれ、緊急時にはよさそうですが、現実的ではないのでもう少し費用を抑えてお願いできるところを探すことに。

そこで利用してみたのが、Kiiduというサービス。「シッターさん探してるんだけど、いい人に出会えず困っている…」と嘆いていたら、会社のスタッフが教えてくれました。

言語は英語かタイ語から選択、簡単な登録を済ますと、登録しているナニーさんたちのレジュメが確認でき、任意の条件で検索をかけることができます。

【我が家のシッターさん探しの条件】
・住み込みではなく、通い
・平日フルタイム
・0歳児も見れるか、経験があるか
・英語でもコミュニケーションが取れるか
・給与が2万バーツ以内くらい
・まず2ヶ月くらいの短期でも大丈夫な方

上記の条件でも、結構な数のシッターさんが候補として上がってきました。レジュメはだいぶ個人差があるので、英語のレベル感が分かったり、経歴やできることを細かく丁寧に書いている人がいて性格なども感じられたり、会社での採用活動にも似ているなあ〜などと思いつつ吟味。

良さそうなシッターさんがいたら、インタビューのリクエストができます。インタビュー方法は、電話かオンラインか対面を選べ、インタビュー方法に応じた200〜400バーツのフィーが発生します。

私たちも1人、リクエストを送ってみたのですが、都合がつかないと事務局から連絡がありました。どの段階だったか覚えていないのですが、LINEでも登録をしていて、事務局からは電話とLINEで連絡がきました(英語でした)。

基本的には、公開されているレビュメはあまりアクティブではないのかもしれませんね。この辺りも人材紹介サービスっぽい。

電話では、こちらの条件の細かいヒアリングをしてくれました。その後、LINEで、良さそうな方のレビュメを送ってくれて、こちらも良さそうと思えばインタビューをリクエストをする感じ。送ってくれたレジュメがいまいちであれば、追加で「もっとこういう人はいますか?」と伝えれば、条件に会う人をすぐに探して送ってくれました。

後日、2名ほどLINEのビデオ通話で15分ずつくらいのインタビューをして、2人目の方に来てもらうことに。ここまでで数日以内だったと思います。

ちなみに1人目の方は、英語ができるとレジュメに記載があったものの、実質ほぼしゃべれず。「子どもが好き!」ということは伝わりましたが、育児の相談などもしたかったし、英語でのコミュニケーションは譲れないと思い、お見送り。

2人目の方は、過去に日本人、韓国人、欧米人の家庭でのシッターさんやアヤさんとして働いたことがあり、英語でのコミュニケーションもスムーズ。私たちの質問にも的を得た回答をしてくれて(そんな難しいことは聞いてませんが、勤務条件や経験などを質問)、この方に決めました。

ちなみに、LINEでインタビューしたので、インタビュー前に事務局からシッターさんのLINE情報が送られてきて直接つながってコールしました。インタビューの結果は事務局が伝えてくれるものの、採用が決まった場合はそのまま直接コミュニケーションが可能です。

その後、事務局の方と契約条件や手数料の確認があり、契約書のフォーマットが送られてきました。契約書は、自分で印刷して、シッターさんの出勤初日にサインをもらっておいてね、という感じでした。

実は契約まで手数料についてあまり理解せずに進めてしまっていたものの、以下のような形。頼む側もシッターさんも、結構がっつり持っていかれます。

❶雇用期間に応じたサブスクリプションフィー
(例: ひと月だと3800バーツ、1人までリプレイス可)
+
❷コミッションフィー
(ナニーさん初月のお給料から30%)
https://kiidu.com/pages/pricing

ただ、子の命を預かってもらう人だし、自宅に出入りすることになるので、このような仲介会社がしっかり個人情報を把握して、契約書などの書面を用意してくれるのはありがたいポイントでした。ほぼ人材紹介サービスなので、事務局の方がヒアリング〜レジュメ送付、インタビューの設定等までフォローしてくれるのも、金額相応かなと感じました。

契約内容を確認したらすぐに上記の❶❷をKiiduに支払い、最初の給与(コミッションフィーを差し引いた額)は勤務開始の30日後にナニーさんへ直接お支払い。この辺りはまったくKiiduは関与せずだったので、現金でも送金でも、本人と要相談です。

シッターさんを頼んで幸福度が上がった

そして、実際に頼んでみたシッターさんがとてもよく、特に、はじめての子育てをしている私は、いろいろと相談したり、会話ができるのがとても助かりました。子の世話をお願いできたこと以上に、一緒に子の成長を喜んだり心配したりしてくれる人ができたことが純粋に嬉しかったし、精神の安定にもつながり、一番の収穫だったかもしれません。

また、シッターさんの社交性が半端なく、近所付き合いも広がりました。ムーバーンと呼ばれる、お家がずらっと並んだエリアに住んでいるので、子を連れて散歩をしていると、ご近所さん達が話しかけてくれます。気づいたら、みんなが息子の名前を知っていました。笑 コミュニティができているので、よいことだけでなく噂話もあっという間に広がるのですが笑、適度に付き合えば防犯にもなるし、何より、私たち大人同士のコミュニケーションも広がって、子育てしていく上での安心感が増しました。

日本で働いていたら、平日フルタイムのシッターさんなどとても無理だったので、ありがたい経験をさせてもらっています。今後は子の成長に応じて保育園も検討していますが、もうしばらくはシッターさんにお願いする予定です。

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