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外資系企業で働くことのリアル

皆さんこんにちは。

今回は、外資系メーカーで働く私の経験上、「外資系企業(特にメーカー)で働く上で知っておくべきこと」を共有します。

私の勤務先企業は?

私は現在、欧州に本社を置く、全世界に10万人以上社員を抱えるグローバルメーカーの日本法人でマーケティングを担当しています。
外資系と聞くと、「きつそう」「すぐにクビになりそう」というネガティブな印象のほかに、「かっこいい」「給料が良さそう」や、「海外勤務のチャンスが多そう」などのポジティブな印象も多いかもしれません。

今回は私が上記のような印象を胸に外資系企業に入社し、そこで知った「リアル」を紹介したいと思います。

日本法人は、支店の一つ

まず認識しなければいけないこととして、「日本法人は世界中にある支店の一つである」という点が挙げられます。

日本法人のグループにおける立ち位置は、もちろん、日本のマーケット規模や実際の売り上げ規模等によります。しかし基本的にグループ本社からしたら数ある支店の一つであり、「ローカル」であることに変わりはありません。

経営戦略やマーケティング・販売戦略などは、基本的にグループから落ちてきた物のローカライズ版になります。
会社によっては、単に本社戦略の焼き直しになることもあります。もちろんローカル(日本)独自の戦略を立てる事が可能な企業もありますが、それはグループの中でどれだけ日本のプレゼンスが高いかによります。(Tetsu的には、ローカルの事はローカルにしかわからないので、そこを一本化しようとする行為は完全ナンセンスですが)

海外とのやりとり(英語使用)は多いが、海外赴任のチャンスは思ったほどでも・・

私の会社の本社は欧州にありますが、アジア統括の本部はタイにあります。そのため日々タイ本部の人間とメールや電話、稀に対人でコミュニケーションをとります。もちろん全て英語で。
もともと英語で仕事したいと考えていた私としてはとてもありがたい環境で、充実しています。

しかし海外赴任に関していうと、入社前に抱いていたイメージよりはチャンスが少ない印象です。
それもそのはず。わざわざ日本からコストをかけて海外に人材を派遣するわけです。日本人をアサインしなければいけない理由は?そのメリットは?
会社によりますが、外資系企業だからといって海外赴任が多いとは限りません。研修や出張などはそれなりにありますが。
海外赴任という点でいえば、海外進出が盛んな日本企業の方が人数的には多いかもしれません。もちろんその枠を獲得するのにも国内で競争は熾烈でしょうが・・

国内に工場がない場合、サプライチェーンという問題がある

外資系メーカーの中には、日本に工場がなく製品の全てを海外法人から輸入する企業も多くあります。
そこで問題になるのが、サプライチェーンの問題です。

すぐに製品が用意できない。輸入するにあたり、数か月先の数量予測を立てた上で輸入計画を申請しないといけない。緊急事態への対応が困難。などが挙げられます。日系の競合企業がある場合、納期の差で苦労する事もあるでしょう。

働き方は日本基準

外資系企業でも、やはり労働環境や働き方はいまだに日本の色が強いように感じます。トップはグループ本部から来ている外国人だとしても、社員の大多数は日本人だからです。

確かに長期休暇を取る人間は多く、GWや夏休みも10連休などは当たり前です。しかしやはり遅くまで残業することを善しとする人間も少なからずいます(労働生産性に関わらず)

会社の色やトップの人間にもよりますが、海外映画やドラマで見るようなアメリカの企業とは少し違い、まだまだ日本企業に近い部分は多くあります。

世界視点で考えた時には知名度が高い

海外の人と交流する時には会社の知名度はかなり高く、名前を言えば一瞬で伝わることが多いです。私は某国内の英語コースでMBA取得のためビジネススクールに通学中ですが、海外出身の人たちと仕事の話をする際には企業知名度が高く、自分がどのような仕事をしているかなども説明するのに時間はかかりません。
さらにキャリアアップを目指す人(特に外資系や、海外での仕事)には、グローバル知名度の高さは有利な点が多いかもしれません。


今回実体験に基づく外資系企業(一部)のリアルを共有しました。
少しネガティブな点の方が多くなってしまいましたが、総合的にはそんなことはありません。単に世間が外資系にもつイメージが必要以上に高いだけかな、と思います。
自分はどんな事がしたいか、どんな事ができるか等と照らし合わせて、外資系企業勤務というのもキャリアの選択肢の一つに加えてみてもいいかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
今後もキャリアに関することや私が英語能力取得に至った勉強方法、現在MBA取得の過程で学んだこと等色々発信したいと思います。
また次回の記事でお会いしましょう。



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