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【詩】もぎたての朝

限りなく静かな蒼い空に

ひときわ聡明な時を刻む

それは閑かにざわめき始め

やがて大地から挿す白は

次第にやわらかな熱を帯び

そこにある全てが翻弄されてゆく

風が通る

窓辺のレースを揺らし

隣で眠る君の頬をくすぐる

少し身をよじって目を覚ました君に

もぎたての朝を贈る

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