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現場看護師が教える!ChatGPT実践活用ガイド 第3回:インシデント・アクシデントレポートを簡単に書こう

前回の第2回の記事で、ChatGPTを用いたレポートの書き方について解説しました。あのレポートの書き方は、どちらかというと、学会、研修レポートのようなたまに起こるイベント向けのやり方で、あそこまで面倒なことをしなくても日常的なレポートなら、今回の書き方で簡単に書けます。



私が普段行っているインシデント・アクシデントレポートの書き方

インシデント・アクシデントレポートを書く場合、ChatGPTに伝えることはそれほどありません。流れとしては、
 1.レポートの事例のポイントを抜粋して箇条書きにする
 2.ChatGPTにこれは看護師が書くインシデントレポートであることと、
   事例の内容を説明し、概要を伝える
たったこれだけです。
どうです?簡単でしょう?


実際の事例でChatGPTでのインシデントレポートの書き方を解説

ここからは最近私がやらかした事例で、例として服薬ミスがあった場合にこんな感じでChatGPTとやりとりしましたよという内容を解説していきます。

私:
インシデントレポートを書きたいと思います。私は看護師で、提出先は病院の自部署です。実際の事例の要点を書きます。対応策を考えてください。

ChatGPT:
もちろん、インシデントレポートを書く際の対応策を考えるお手伝いをします。まずは、実際の事例の要点を教えていただけますか?例えば、どのようなインシデントが発生したのか、その時の状況や背景、どのような影響があったかなど、詳細を教えてください。それに基づいて、適切な対応策を提案します。

私:
ある内服を自己管理している患者がいます。ただし1つの内服薬だけは冷所管理なので、ナースステーションの冷蔵庫で管理して、これを食後に渡していました。これを渡し忘れました。この内服の存在は把握しており、前回夜勤では確実に渡しておりますが、今回夜勤で朝の冷所の内服をうっかり渡し忘れていました。
すべての内服薬は、事前にカルテで内容が間違っていないかを確認していますが、夜勤帯での確認では前日の夜間に確認し、その後は確認していません。この事例で、今後内服の渡し忘れを防ぐための対策はありますか?

※ポイントとして、事例はこのくらいの内容を書けばよいですが、箇条書きでもよいです。

ChatGPT:
このインシデントに対する対策を考える際、重要なのはシステムとプロセスの両面からのアプローチです。以下にいくつかの提案を挙げます。

※ここから改善案を提案してくれます。改善案がシステム更新と、チェックリストを作るようにとの内容でしたので、更にやりとりをします

私:
チェックリストはありますが、これを前日夜間に確認しています。朝の時間帯は多忙であり、確認の時間はとれません。これを前提に再度改善案を提案してください。

ChatGPT:
多忙な朝の時間帯の状況を考慮に入れた改善案を以下に示します。

※ここから改善案が提案されました。使えそうなものがあったので、ここで終了し、インシデントレポートを仕上げました


まとめ

第3回の記事では、ChatGPTを使用して効率的にインシデント・アクシデントレポートを作成する方法を解説いたしました。

ここまで読んでみて、どうでしょうか?前回よりは簡単だと思いませんか?

インシデント・アクシデントレポートでは結論を考えるのが私は一番面倒なので、これをやってくれると本当に助かっています。みなさんもこの記事を参考に、簡単にレポートをしあげられると良いですね。

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