日経225オプションもいいけど、米国指数オプションはいかが?
みなさん、こんにちは。いつも、こちらのnoteをご覧いただき誠にありがとうございます。
1/10から遂に、外国指数オプション取引がサクソバンク証券から提供されました。
日本でオプション取引といえば、日経225オプション取引が一番有名で、外国株式オプションをやる方は、かなりレアです。また、指数オプションである日経225オプションと株式オプションには、制度の違いがあることも、普及の妨げになっていたのではないか?と思われます。
しかし、今回導入された外国指数オプションは日経225オプションとほぼ、同様の制度で、同様の取引が可能となります。いや、むしろ、外国株オプションの方が優れているのでは?と思う部分もありますので、日経225オプションと比較しながら、メリット、デメリットを紹介してみたいと思います。
外国指数オプションのメリット
①期先の流動性が半端ない
まず、最大のメリットは、期先オプションの流動性が日経225オプションと比べると比較になりません。
下記画像は、SPX(S&P500指数)の満期のリストになりますが、最大で2025年12月(満期まで約2年!)のオプションも取引可能となります。
ただ、日経225オプションにも期先のオプションチェーンはたくさんありますよね。問題はその流動性です。
下記は、2025年12月のオプションチェーンになります。日経225オプションのように板がスカスカということはなく、各権利行使価格に約定値が表示されております。多少、期近に比べるとBidとAskのスプレッドが広がりますが、マーケットメイカーが価格を出しているので、普通に約定しますね。
期先のオプションが取引できるメリットは、カレンダースプレッド等の異限月取引がかなり柔軟に取引可能となることです。
②Weekly Opitonが充実
日経225オプションでもWeeklyオプションは提供されておりますが、こちらも前述同様に流動性がイマイチです。
外国指数オプションであれば、Weeklyオプションもマーケットメイカーが値を出してくれますし、流動性も全く問題ありません。
また、直近1か月くらいは、毎日満期が設定されておりますので、0DTE(0 days to expiration)、所謂、当日満期のオプションが毎日取引可能なんです。
③銘柄が複数選択可能
日経225オプションは日経平均1銘柄ですが、外国株式オプションであれば、米国の3指数、SPX(S&P500)、NDX(ナスダック)、DJX(ダウ平均)はもちろん、下記14銘柄の取引が可能です。
私は主にSPXW(S&P500 Weekly)、NDXP(ナスダック Weekly)、RUTW(Russell 2000 Weekly)を取引してます。また、VIXも取引可能ですので暴落のヘッジとしても利用可能かもしれません。
④確定申告は日経225オプション取引と同様
サクソバンクA/Sはデンマークの会社ですが、その子会社であるサクソバンク証券は、日本の金融庁の登録を受けた日本の証券会社という立ち位置になります。
つまり、日経225オプション取引を提供している日本の証券会社と同等の扱いになりますので、確定申告も日経225オプションと同じ考えで申告は可能です。
※こちらは税務署に確認した私の理解なので間違っている可能性もありますので、ご自身でご確認をお願いします。
⑤外国指数オプションだけでなく外国株式オプションも取引可能
サクソバンク証券でオプション口座を開設すれば、外国指数オプションだけでなく、外国株式オプションも取引が可能であり、選択肢が広がります。
外国指数オプションのデメリット
①為替の影響を受ける
サクソバンク証券では、ドル口座、円口座の2種類が準備されておりますが、いずれにせよ、建玉自体はドルで建てることになりますので、少なからず為替の影響は受けます。
為替はいい方にも悪い方にも影響しますので、必ずしもデメリットというわけではありませんが、両替する場合は、円⇒ドル、ドル⇒円の両替手数料が必要になりますので、余計なコストが必要となります。特に、円口座の場合、取引の度に円⇒ドル、ドル⇒円の両替手数料が毎回必要となります。
②取引時間が日本の夜中
これは米国株取引をやっている方であればご存じですが、米国市場は日本時間の11:30~6:00(夏時間は10:30~5:00)となります。引けに取引しようとしても11:30までは待つ必要があります。
私の場合は、朝型人間であるので、早朝の起きて取引をしております。寄りより引けの方がその日の相場の状況を確認できるので、取引しやすいかなと思います。
また、指値注文が可能ですので、日中に検討したスプレッドを指値注文しておくのもよいかもしれません。サクソバンク証券にはオプション戦略というストラテジー発注が機能が装備されているので、自由度の高い取引が可能です。
③証券会社の選択の余地がない
海外では一般的な外国指数オプションですが、日本国内では、実施的にサクソバンク証券1社だけの取り扱いとなります。もちろん、海外の証券会社と直接やり取りをして、海外口座を開設するという方法もないわけではありませんが、なかなかハードルは高くなるでしょう。また、メリット④の確定申告も異なってくる可能性があるので注意が必要です。
ただ、サクソバンク証券の手数料等は日経225オプションと比較して特別高いものではありませんし、証券会社の選択の余地がないことは、個人的にはデメリットとは感じておりません。
④先物と組み合わせた取引が限定的
日経225オプションは同じ口座ないで、日経225先物の取引が可能であり、カバード・コール戦略、デルタヘッジ等の取引が可能ですが、サクソバンク証券では、基本、指数オプションのみの取引になります。
サクソバンク証券によると、先物取引も可能のようですが、別途申込みが必要であったり、銘柄が限定されており、日経225オプションのような使い方は難しいかもしれません。
ただ、カバード・コールがやりたいのであれば、現物決済が可能な外国株式オプションでやる方がメリット多そうですよね。
まとめ
今回はサクソバンク証券が提供している外国指数オプションについて、日経225オプション取引と比較しながら特徴を説明させていただきました。
個人的は、流動性、満期の種類、銘柄の選択、いずれにおいても日経225オプション上回っておりますので、これを利用しない手はないと思うのですが、皆さんはどのように感じましたでしょうか?
日経225オプション取引をされている方であれば、あまり違和感もなく取引が開始できるのではないかと思います。
本日も最後まで御覧いただきましてありがとうございました。次回の記事も御覧いただければ幸いでございます!