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DV-2021 (8) KCCへの書類提出

[2021年7月14日追記]
2021年度はパンデミックの影響を大いに受け、例年の処理・審査とだいぶ流れが変わっています。またDV-2022にもかなり影響が及ぶことが予想されます。以下の記事はあくまでも通常の年を想定しており、2021、2022はこの限りではないケースがあると思います。BritSimonSaysや国務省ホームページ、Twitterアカウント等、極力さまざまな情報源をチェックし、逐次状況把握に努めることをおすすめします。

こんにちは。
昨日は初めてTwitterにブログへの感想をいただくことができました。Twitterもブログもこの度はじめての取り組みで、誰か見てくれる人がいるだろうかと不安でしたが、1人でも2人でも読んでくださる方がいて、少しでもどなたかの役に立てているのでしたら嬉しい限りです。
今回も細かい話が多く長い記事になりそうなので、必要な箇所だけお読みいただければと思います。

さて、ここでDVプログラムの流れについてもう一度おさらいします。

①エントリー
 ↓
②結果発表
 ↓
③DS-260提出
 ↓       (← 1日未満から数か月)
④KCCから書類提出依頼のメール受信
 ↓
⑤KCCにメールで書類提出
 ↓       (←私は今ここ)
⑥KCCから書類確認完了メール
 ↓
⑦2NL(面接招待)受領
 ↓
⑧大使館(領事館)面接
 ↓
⑨移民ビザ発給

実際には⑨で終わりではありませんが、⑨以降については別の記事にしたいと思います。

今回のお題は⑤KCCへの書類提出です。
DS-260提出後、KCCから「必要書類を提出して下さい」という指示のEmailが来ます。サンプルを下に貼っておきます:

国務省のガイドにも同様の案内があります。このガイドと上記メール、少し内容に相違点がありますので、両方を熟読されることをおすすめします。
例えば、ウェブサイトではBirth Certificateの内容まで指定されていますが、メールでは詳細が割愛されています。一方で、メールには「Marriage certificateもこの時点でKCCに提出しておくのがおすすめです」とありますが、ウェブサイトにはこの情報はありません。
こういうの、なんていうか…アメリカですよね。

さて、それでは提出書類について、提出時のファイル名も含めて説明していきます。

(1)Passport Biographic Page

パスポートの写真があるページをスキャンします。
これは当選者本人(Primary applicant)と付帯家族(Accompany)を含めた全員分が必要です。またパスポートは有効なものでなければなりません。
なお、もしPrimary applicantの現在のパスポートがDVエントリー時に使用したものと異なる場合、エントリーに使ったパスポートのBiographic pageもスキャンし、なぜ現在のパスポートとエントリー時のものが異なるのか理由を添えて提出します。

我々の状況:
・Primary applicant(夫)のパスポートはDVエントリー後に更新済み
・Accompany(妻)のパスポートもDVエントリー後に更新済み

提出した書類:
①Primary applicantの現在のパスポート (2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Passport_Current.pdf)

②Primary applicantのエントリー時のパスポート (2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Passport_Old.pdf)

③Primary applicantのパスポート変更に関する説明
(2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Written_Explanation_For_Passport_Change.pdf)

④Accompanyの現在のパスポート (2021AS0000XXXX_Hanako_Yamada_Passport.pdf)

Primary applicantのパスポート変更に関する説明は、以下のファイルのように書きました:

普段なら書かないような相当回りくどい文章ですが、「疑問の余地を残さない」ということに重点を置いてますので洗練さは犠牲にします。
なお、accompanyの私も応募時とパスポートが変わっていますが、旧パスポートと説明書きの提出が必要なのはprimary applicantだけです。

(2)Birth Certificate

・生年月日
・出生地
・両親の名前
・公式文書からの抜粋であることの注釈
以上4点が分かる書類を提出します。なお、日本では戸籍謄本・戸籍抄本がこれにあたります。
我々の場合は夫婦なので、戸籍謄本に2人分の生年月日、出生地、両親の名前が記載されています。2人で同じ書類を提出することになるのですが、PDFはそれぞれの分を用意して提出したほうが安心です。
戸籍謄本を英語でも発行してもらえるか区役所で聞いてみましたが、日本語のみということでしたので、英訳する必要があります。
英訳は自分でしてもOKという情報もネットで見るのですが、BritSimonによると「自分や家族以外の人間が訳したもの」ということで、リスクを避けるために行政書士さんにお願いすることにしました。
(我々が利用したのはこちらです。)

提出した書類
(①と③、②と④はそれぞれ同じPDFだが名前を変えてそれぞれのApplicant分として提出):

①Primary applicantの戸籍謄本(日本語) (2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Birth_Certificate_Japanese)

②Primary applicantの戸籍謄本(英語) (2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Birth_Certificate_English)

③Accompanyの戸籍謄本(日本語)(2021AS0000XXXX_Hanako_Yamada_Birth_Certificate_Japanese)

④Accompanyの戸籍謄本(英語)(2021AS0000XXXX_Hanako_Yamada_Birth_Certificate_English)

(3)Marriage Certificate

これも日本の場合は戸籍謄本に記載されていますので、上記と同じ戸籍謄本+英訳のPDFを名前だけ変えて使いまわします。
夫婦であれば同じMarriage Certificateなのは当然なので正直ここまで重複させる必要があるのか分かりませんでしたが、不足よりは冗長のほうがマシだろうということで一応2人分提出しました。

提出した書類
(①と③、②と④はそれぞれ同じPDFだが名前を変えてそれぞれのApplicant分として提出):

①Primary applicantのMarriage Certificate(日本語)(2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Marriage_Certificate_Japanese)

②Primary applicantのMarriage Certificate(英語)(2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Marriage_Certificate_English)

③AccompanyのMarriage Certificate(日本語)(2021AS0000XXXX_Hanako_Yamada_Marriage_Certificate_Japanese)

④AccompanyのMarriage Certificate(英語)(2021AS0000XXXX_Hanako_Yamada_Marriage_Certificate_English)

(4)Military Records

我々夫婦は軍での就業歴はありませんので、ここは割愛です。

(5)Police Certificate

16歳以上の申請者は全員、何らかの警察証明書が必要です。どのケースでどの国の警察証明が必要かは上記のウェブサイトもしくはKCCからの指示メール中に詳しく記載されていますのでそちらをご参照下さい。
基本は自分が国籍を持つ国、半年もしくは1年以上住んでいた国の警察証明が必要です。唯一例外として、アメリカは居住歴があっても警察証明は不要です。
日本の警察証明書は、住民票のある都道府県の県警で発行してもらえます。場所によって違いがあるかもしれませんが、神奈川県は無料でした。
警察証明書の申請は本人が県警の鑑識課に赴かないといけません。また発行には1週間かかります。
ここまではいいんですが… できあがった証明書は郵送してもらうことはできず、申請者本人か委任状を持つ代理人がまた県警鑑識課に行かないといけないんですよ。幸運なことに我々は神奈川県警の近所に住んでいるので歩いて行けますが、例えば箱根とか真鶴とかに住んでる人だったら一泊コースだよなあ…と見知らぬ人の苦労を案じてしまいます。しこたま住民税払ってるんですから、書留郵送くらいしてくれてもいいんじゃないですかね…。
あと、日本の警察証明書は厳封・開封無効のため、KCCに提出する時は封筒の表裏のスキャンを送ります。
警察証明書の原本は日本語、英語を含む5か国語で表記されているため、翻訳は不要です。

我々の状況:
・Primary applicant(夫)は日本国籍、アメリカに数年居住歴あり。
・Accompany(妻)は日本国籍、アメリカに数年居住歴あり。

提出した書類:
・Primary applicantの警察証明書・表 (2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Police_Certificate_Front)
・Primary applicantの警察証明書・裏(2021AS0000XXXX_Taro_Yamada_Police_Certificate_Back)
・Accompanyの警察証明書・表(2021AS0000XXXX_Hanako_Yamada_Police_Certificate_Front)
・Accompanyの警察証明書・裏(2021AS0000XXXX_Hanako_Yamada_Police_Certificate_Back)

(6)Court Record

有罪判決を受けたことのある人は裁判の記録、処罰の詳細を提出する必要があります。
我々夫婦は犯罪とは前科なしのため、非該当です。
今これを書いていて、今までした中で一番犯罪に近いことってなんだろう、と真剣に考えました。小心者なので悪さができないたちなのですが、小学校の頃はそれと知らずに手を染めていた悪事があります。それは…キセル乗車です。
私は小学校1年から電車通学をしていたのですが、少なくとも私の同級生たちはライフハック的な感覚でキセル乗車していた気がします。学校が終わった後、そのままお友達の家に遊びに行くことがあるじゃないですか。お友達が自分の定期券の範囲外に住んでいる場合、お友達が改札を出た後でその定期券を改札の脇から手渡ししてもらって、今度は自分が改札を出る… これ、マジでみんなしてました。しかも悪いことだと思っていないから、駅員さんの目の前で堂々と!笑
当時は磁気定期券だからできた技(?)です。そして駅員さんたち、絶対気づいてたはずなのに…すでに平成ではありましたが、当時はまだ昭和のなごりっていうか、いろいろゆるかったですね。
あの時のキセル乗車がすでに時効を迎えていることを祈ります…。

提出の方法

書類がすべて準備できたら、いよいよKCCにメール添付で送ります。
メールの宛先は kccdvdocuments@state.gov です。提出依頼のメールの送信元とは異なりますので注意します。
準備した書類のスキャンをすべてメールに添付します。件名にケース番号だけを入力し、本文は何も書かずに送信します。
送信時に注意するべきこととして、メール1通の容量が30MBという点があります。ご家族が多かったり居住国が多い場合、添付ファイルの数がかなり多くなり30MBにおさまらないケースも出てくると思いますので、その場合は複数のメールに分けてできるだけ続けざまに送信するのがいいようです。

書類のフォーマット

提出書類は写真(JPEG)かスキャン(PDF)のいずれかのフォーマットに限定されています。
ないとは思いますが、PNGになっていたりした場合はフォーマットを変換しましょう。
なお、スマートフォンのカメラなどで書類の写真を撮った場合、1ファイルのデータサイズが数MBになることがあります。書類の数によってはあっという間に30MBになってしまいますので、スキャナがある場合はそちらを使い、最初からPDFファイルとして出力したほうが簡単かと思います。JPEGを圧縮してPDFに変換することもできますが、手間がかかりますので…。
[2021年4月12日追記:書類フォーマットに関しては「追記その2」も併せてご参照下さい。]


本当に長い記事になってしまいましたが、何かご参考になる情報があれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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