IELTS7.0を獲得する―学習法、解答戦略および当日の話
先日、はじめてのIELTSを受験してきました!結果は以下の通り。
Overall6.5が足切りラインだったので、目標届かず…。悔しい。One more try!!
P.S. 2020/9/11追記:目標達成!!!ウオオオオオ(喜びの舞い)
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振り返って、あくまで「僕個人の話」にはなりますが、以下三点を書き記しておきます。
① 学習方法
② 解答戦略
③ 当日の話
目標届かずで何を言うねん、という気持ちもありつつ、笑 なにか参考になるところがあれば幸いです。
※IELTSの形式や当日の日程などの全体像、およびどんな設問があるのかなどについては他のIELTS対策本をご確認ください。
※受験日は2020年7月でした。
前提
スタート(As-Is)がどこで、ゴール(To-Be)がどこかによって得られる情報が全く異なってくるので、僕の前提をまず共有します。
・目的:EU圏の大学院に進学するため、IELTSを受験。
・目標(To-Be):Overall 6.5が最低目標。この点数をとるためには、「4科目の合計が最低25」になればいいようです(例えばR6.5、L6.5、W6.0、S6.0)。とはいえ奨学金を考えると、本当はOverall7.0ほしい。
・現状(As-Is):5年前に受けたTOEICは確か820点前後でした。その後、たまに英語記事を読んでいました。リーディングスキルとしては、ペンギンリーダーズだとLEVEL3ならささっと読んで9割理解できるくらい。リスニングスキルとしては、BBCの6 Minutes Englishはしっかり集中すれば7割はわかってる…?かな…?、という感じです。
なんだかんだ、IELTSの勉強前と後とで、そこまでR/Lの英語力があがった実感はないです。が、アウトプットスキル(=スピーキング/ライティング)がめちゃくちゃのびたなという印象。
1.学習方法
1−1.全体
全体的な流れとしては、以下のような流れで進めると良さそうです。
1)「本番形式問題集」を1回解き、自分の現状を確認
2)「はじめてのIELTS」を全体を通して学習し、ポイントをおさえる
3)ケンブリッジから出てるIELTSのやつを何個かやる(1-3は順不同で)
4)「公認問題集」をこなす
5)「本番形式問題集」をこなす
個別技能については後述。以下、補足です。
・IELTS、そもそも難!!です。本番形式問題集をやり、何度か絶望しました。でも、6.5(=約26-29/40問正解)をとるには、14問までは落としていい!と考えるとそんなに絶望しなくて済むかなと。7.0狙いでも、10問までは落としていいわけです。
・「はじめてのIELTS」は、解答の方針や方針をおさえてくれる良著です。特にWriting/Speakingは助かりました。「公認問題集」はSpeakingの解答例が参考になります。一方、ListeningおよびReadingの解答戦略の提案はどれもやや弱い印象です。
・ケンブリッジから出てるIELTSのやつは、本番のものに比べて割合簡単なので、はじめはここから解いて形式に慣れていくとよいかなと。但し、本番のレベル感とはかなり乖離があるので、これで想定していると本番レベルでは全く太刀打ちできません(肌感ですが、大体Cambridgeでとれた点数の3/4がリアルに本番でとれる点数だなという印象です)。一方、「本番形式問題集」はかなり本番のレベルに近いなと感じました。
以下、4技能個別の学習方針について共有します。
1−2.Listeningの学習方針
Listeningは6.5点でした。基本的に僕がやったのは「事前読みの戦略を丁寧に決める」ということです。
IELTSのリスニングは、とにかく極めて高い集中力が要求されます。30分(+10分)にわたる期間、言い換えや語順変更を含めた非常に正確なリスニングに対応する必要があります。
内容自体は、6.5-7.0を目指す層であれば、それぞれ個別に集中して聞けば基本的にほぼ聞き取れるなという印象です。
しかし、それを「集中力を保ちながら」「選択肢を選びながら」「正確に」聞き取るのがIELTSの難しさ。その意味では、僕は耳を鍛えるより事前読みを丁寧にこなすことが重要かなと感じます。
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【耳を鍛える:耳を鍛えるために、何を聞くか決めましょう】
まずは、「何を聞くか」を決めるのが重要です。毎日、どの素材を聞くのか迷っているとそれだけで効率が下がるので。
・内容が7,8割くらいわかるもの
・自分が気軽に続けられるなと思えるもの
・多様なテーマを扱うもの
の観点から、1-3個くらいまでに絞って探すと良さそうです。
僕の場合はiPhoneのPodcastsでBBCの「6 Minutes English」および「Global News Podcast」「NHK World Radio Japan」を聞いていました。今はBBCのライブ配信も聞いているかな。
軽くそれぞれについて説明します。
・「6 Minutes English」
英語学習者向けに?、多様なテーマを取り上げて内容を説明するものです。最後に内容のまとめや単語の説明も入るので、まず最初に入るには一番オススメです。ちなみにほとんどのコンテンツは途中でゲストスピーカーの声が入るのですが、こちらはネイティブスピードで、ほとんど聞き取れた試しがありません。
・「NHK World Radio Japan」
日本のニュースを英語で配信しています。基本的に僕たちが毎日目にするニュースを配信するため、内容が分かって聞けるので理解しやすいのがいいところ。
・「Global News Podcast」
こちらは世界のニュースです。IELTSはイギリス英語なので、スタンダードなコンテンツですね。毎日毎日、最初は必ずコロナウィルスのニュースなので、そんな単語(感染 Infection, 抗体 antibodfy, 免疫 immunityなど…)ばかり詳しくなってしまいました。笑
TEDはテーマを探すのに時間がかかるのでやめました。Netflixも(わざわざListeningのために、笑)加入したのですが、Youtubeも一切見ないタイプで、動画コンテンツがどうしても苦手で続きませんでした。
このあたりはアライさんなど、色々と他の人もオススメしているものがあるので、自分に合うものを、がっと一度時間を作って探してみてください。
聞き方としては、「ざっくりと内容がわかる」ではなく、「正確に聞く」ことを意識して耳を使ったほうがいいです。例えばコロナウィルスのニュースであれば、「アメリカで感染が広がっている」ことが分かるだけではだめで、「どの州で」「何人が感染して」「何%増加なのか」などの情報を正確に聞き取る意識を持つことが重要です。
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【学習方針:事前読みの戦略を決めましょう】
・事前読みの戦略を決める
「リスニングを聞きながら、選択肢を読む」のはIELTS6.5前後レベルではほぼ不可能です。IELTSのリスニングテストでは、「解答の選択肢が長い」ものが少なくありません。そこで重要なのが「事前の読み方」の戦略を決めることです。Listening力は一朝一夕で身につくものではないので、がんばって聞こう!って感じですが、「事前の問題読み」はいくらでも伸びます。(森の対応方針については→2−1)
・音質を落とす
リスニングの練習問題に取り組む際、ぜひ音質を悪くした状態で取り組むことをオススメします。当日は僕の場合、広めの会場で大きなスピーカーを介して音声が流されました。決してひどい音質ではありませんが、air podsでノイズキャンセリングしたうえで、音量を大きめにして聞くのとは雲泥の差です。なるべく本番環境に近くなるよう、「外部スピーカーで」「遠くから(方向を自分から逆に向けるなど、ややこもるようにして)」問題に取り組んでみるといいかなと。
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【リスニング問題の細かい構成を理解しましょう】
やや当日の話にも紐付いてきますが、以下の構成を、何度もCDなどをチェックしながら確認するべきです。
①リスニング問題は「Now turn to section one」と音声が流れたところから問題文を見ていい(テスト開始)です。
②Section1には、サンプル問題を話す時間があります。
③Section1-3は、はじめと途中に2回、事前読みの時間があります。
④Section4は、はじめに長い事前読みの時間があり、途中の事前読みの時間はありません。
④Section1-3の終わりには、30秒の解答確認の時間があります。
この形式に慣れ、「どの時間は音声を聞いていなくてもいいのか」、つまり「どの時間は事前読みをしていられるのか」を頭に叩き込んでおく必要があります。特に各セクション後の30秒は、必ず事前読みのためにフルで使うべきだと思います。
1−3.Readingの学習方針
スコア6.0でした。何度か解いて、自分なりの解答戦略を決めるのが一番のキモです。
内容を読み解くのはそこまで苦労しませんでしたが、いかんせん時間がかなり足りません。毎回、どう解こうかな〜と迷っているとすぐに時間切れになります。僕の場合でも、本番一番最後の設問5問に手が回りませんでした。
とにかく
・解答方針を決める
・時間をはかって手早くこなす
の2点を中心に練習していく必要があります。
Readingにおける単語は、難しい単語(→大体意味は推測可能です)よりも、言い換えをどれだけ瞬時に判断できるかが大事だなという印象です。
一方、7.0以上を目指す場合は、
・難単語への知識
・複雑な文法を読み解く精読スキル
への学習投資が必須だろうと思います。設問の単語が分からない!ということも多かったです。
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解答戦略というのは、どういう順番でこなしていくか、を決めようということです。
・はじめに問題文をざっと読むのか
・はじめに選択肢から入るのか
・選択肢をどこまで読み込むのか
・順番に読んで、一段落ごとに解答、という流れでいくのか、設問をもとに段落を見つけて解いていくのか
など、流儀は色々ありそうです。ここを丁寧に設計しましょう。(森の戦略は→2-2)
「はじめてのIELTS」や「公認問題集」に、どのような設問タイプがあるかが掲載されています。これをもとに、「このタイプの問題は、このレベルまで読み込もう」「このタイプの問題は、段落ごとに振り返って選択肢読みしよう」を丁寧に決めることが時間短縮の鍵になります。
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戦略決定後の学習方針としては、ケンブリッジのIELTSのやつをたくさん買ってたくさん解いて慣れる、というのが主な戦略になっていくことと思いますが、上記で述べたようにケンブリッジのやつは本番のレベル感とはかなり乖離があります。肌感ですが、大体Cambridgeでとれた点数の3/4がリアルな実力だという印象です。また、時間もやや余裕があります。
ので、ケンブリッジのやつを解く場合には
・制限時間を55分に設定して解く
・とれた点数の3/4が目標点数を超えていることを目指す
の2点に注意しながら学習する必要がありそうです。
1−4.Writingの学習方針
スコア6.0でした。IELTSではWriting/Speakingがありますが、これらのアウトプットスキルはTOEICなど国内の多くのテストでは要求されないものです。僕も初だったので、相当スキルを向上させる必要があった領域でした。
【全体像】
やることは単純です。
1)まずは「はじめてのIELTS」で、基本的な表現および戦略を理解する
2)「はじめてのIELTS」などで練習問題を何度か解き、時間内での表現のアウトプットに慣れる
3)添削サービスで表現を洗練させる
基本的に参照するのは「はじめてのIELTS」だけで僕は十分かなと思ってます。
Task1では定型的な表現が求められるので、これらをすぐに取り出せるように繰り返し練習しましょう。「It is evident that from 1991 to the present the number of employment in Japan and China has increased rapidly by approximately 20% and 40%, respectively.」みたいなやつですね(適当です)(なぜかrespectivelyを使いたくなる現象、ありませんか。)。
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その他、文章設計のうえで
・構成をテンプレ化しておく
・一体どんなことを書けるのか、アイディア出しの感覚や、スタンスのとり方など、解答例を見返して理解しておく
ことも重要そうです。特にTask2など最初は「えっそんなに書けない」と絶対になります、笑 一体何を、どんな構成で書いているのかなど、解答例を丁寧に確認するとよさそうです(僕の書き方は→2-3)。Task2は普段から「モノを書き慣れている」人でないと結構対応が難しいような気がします。日本語でも答えづらい問いも少なくありません。
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【添削サービス】
添削、結構重要です。表現が合っているのかいないのか、理解せずに勉強し続けるのはかなり苦しいです。
僕はIDIYというサービスで添削を行っていました。
・メリット:毎日定期的に添削できるのがいいところ。定期券さえ購入してしまえば、画像一枚の添付も可能なので、Task1を少し短くして添削してもらう分には非常に有効に機能します。また、お気に入りの先生を見つけられればしめたもの。
・デメリット:が、IDIYは通常のサービスでは100words以上の添削には対応しておらず、直前期は鬼課金で250words添削を何回もお願いしていました。このやり方でも僕は満足できましたが、たぶんIDIYの正しい使い方ではなく、笑 あまりよろしくない気がします。また、添削する人によって「全然オッケー!」みたいなこともあれば、「これもダメ、これもダメ」みたいなこともあり、講師によるバラつきが大きいです。
上記の理由から、「毎日、気になるところだけを添削してもらう」ような使い方ではIDIYが向いていると思います。が、250wordsなど全体をきちんと見てもらう分には、IELTSのライティング専門の添削サービスを探した方が安定したサービスを受けられそうです。
1−5.Speakingの学習方針
スコア5.5でした。とりあえず何らかの英会話サービスに登録してください。笑 僕はDMM英会話で挑みました。
全体的な流れは以下です。
1)英会話サービスで英会話に慣れる
2)「はじめてのIELTS」などをもとに、使いやすい表現をストックする
3)「はじめてのIELTS」や「公認問題集」、SOLOの記事などをもとに、頻出テーマについてすらすら話せるように準備する
4)英会話サービス等を通じてIELTSスピーキングの本番練習を繰り返す
2,3を早めに対応した上で英会話に臨めると一番いいかなと。
【2)使いやすい表現について】
「使いやすい表現」の引き出しを増やすのは大事です。特に、どんな内容でも使いやすい以下のパターン表現をおさえて組み合わせるだけで、十分にスコア7.0の会話は成立するなと感じました。
・「Let mee see…」系のFiller
・「I strongly believe that…」「It can be said that…」「the main reason why SV is that」系の言い出し表現
・「First」「Furthermore」「On the other hand」系の構成表現
その他、瞬間英作文も取り入れた方が本当はよさそう。
【3)頻出テーマについて】
IELTSのSpeakingでは、「WORK」「HOME」などの、ほぼ確実に聞かれる内容があります。これは準備できる箇所なので、必ず事前に話す内容をしっかり練り、どんな角度からでもすらすら答えられるようにしておくべきです。
また、よくある問いをグルーピングしてみると、「最近みた映画/本/テレビ番組」「尊敬する人/友人/家族について」「最近あったパーティ/最近楽しかった出来事」などになりますが、それぞれに対して、準備するべき話はひとつです。
「最近触れたストーリー」としてまとめてしまい、→映画・本・テレビ番組に応用するなど、準備を効率的に進めていけるとよさそうです。
これについては、僕はIDIYを用いて、話したい文章そのものを添削してもらう、ということも何度か行いました。
【4)IELTSの本番練習について】
DMM英会話では以下のような本番形式の練習問題を選択して受講できます。
ILETS対応可能講師を選択し、受講してください。流石に本番の講師そのまま、というわけにはいきませんが、繰り返し本番に近い形で練習ができるのは非常にありがたいです。直前2週間はこれを毎日続けていました。(但し、DMMでは「僕の予想では、キミのスコアはおそらく6.5-7.0だね!」と真面目な顔で言われて舞い上がってましたが、現実は5.5でした。笑 現実は厳しい)
※9/11追記:その後、PINESの11talkというサービスを受講。Speakingの回答方針についてゴリゴリ添削してもらえたのは非常に効率が良かったです。詳しくは回答方針にて。
1−6.単語の学習方針
mikan(の、TOEFL用単語帳)を使っていました。が、結論から言うとこれは間違いだったなと感じています。
mikan(や一般的な単語学習サービス)は、英語と日本語を紐付けるツールですが、IELTSは別名・「鬼の言い換え試験」(今名付けた)です。つまり、英語と日本語ではなく、「英語と英語」とを紐付ける必要があります。
IELTSの単語集はどれも必ず類義語を掲載しているので、こちらを重点的に活用すべきだなと感じました。
1−7.利用したアプリ・サービス
利用していたアプリ・サービスは以下のとおりです。
・mikan →単語(→IELTS専用の単語帳を活用すべきです)
・スタサプ →どちらかといえばリスニング用か
・DMM →スピーキング
・IDIY →ライティング
・Podcasts →リスニング
・#EnglishChallenge コミュニティに入ってます。
2.解答戦略
2−1.Listeningの解答戦略
Section1のサンプル問題の時間などを目一杯使い、Section2以降の先読みを実施しました。特にセクション終わりの30秒を有効に使うことが大事かなと思います。
特に重視すべきは以下2つの問題タイプだと感じてます。
1)「選択肢が長い」問題。聞きながら選択肢を読んでいると何も聞き取れません。日本語でメモをつけておいてもいいくらい。
2)ロストしやすい問題。複数行列ある表形式など。途中途中のキーワード(特に、言い換えの効かない名詞や年など)を着実におさえ、ロストしないように準備しておく必要があります。
一方、話す順番に見出しがついている場合(Section1にありがち)などは割とイージーです。問題タイプに応じて時間配分に傾斜をつけることが重要かなと感じました。
2−2.Readingの解答戦略
時間配分としては、Passage1,2,3はそれぞれ18分、20分、22分で解答するべきだと思います。3はやはり難しいです。
僕の解答戦略は以下のとおりです。
1)タイトルを読む
2)設題にうつり、順番問題(読む順に出てくる)なのか、全体問題なのかを把握する
-2−1)順番問題→最初の1問だけキーワードを丁寧におさえ、それが出てきたら解く→次のキーワードをおさえる。
-2-2)全体問題→設題だけをおさえて、基本的には「1段落を読む→あたる」のやり方が現実的かなと思います。
3)上記をおさえ、上から1段落ごとに、読む→解答する、を繰り返す
Readingは時間が限られているからこそ、「何度も文章や問題を行き来しない」ことが本当に大事だという印象です。設題によって解法に特徴があるので、それぞれの解法をおさえておくことが肝要。
・例えば、「研究者の名前と、それぞれの意見を組み合わせる」というよくある問題では、「一番文章量の少ない研究者から意見を確認していく」と、最終的な読む文量を大きく削減できます。
・YES/NO/NOT GIVEN系の問題は、「とにかく書かれていたらYES or NO」、「書かれていなかったらNOT GIVEN」みたいなポイントもあります。
このあたりはやりながらパターン化されていくところも相当ありそうです。
2−3.Writingの解答戦略
【時間配分】
時間配分としては、Task1が22-24分、Task2が36-38分くらいの配分がいいのではと思います。
【事前準備】
自分のなかで、必ず「どこまで書いたら確実に150wordsは超えているのか」という行数を確認しておくとよいかなと思います。人によっては「1行は10words」というルールを決めている人もいますが、僕は書きながらword数を数えていられないため、行数で大きく区切りました。
【解答戦略】
僕はTask2から解答するようにしました。
Task2では、「消しゴムで消す/書き直す」時間がかなり無駄になりやすいので、事前の計画に5分、実際のライティングに30分、見直しに3分。僕が採用した構成は以下のとおりです。
第1パラグラフ)約50words
-問題分の言い換え。
-主張。(I strongly believe that…)
第2パラグラフ)約80words
-理由/主張1。(First, it is prominent that…などを活用)
-その詳細。具体例。(For example…)
第3パラグラフ)約80words
-理由/主張2。(On the other hand… などを活用)
-その詳細。具体例。(For example…)
第4パラグラフ)約50words
-問題文の言い換え。
-結論。(To sum up/To conclude)
第2,3パラグラフについては、[一般論→For example系]、の構成が確実かなと。論理展開を補強しつつ肉付けしやすい(文章量を増やしやすい)構成だからです。
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Task1では、以下の構成としました。
第1パラグラフ)約30words
-問題分の言い換え。
-全体像。
第2パラグラフ)約60words
-特徴1。具体例。
第3パラグラフ)約60words
-特徴2。具体例。
とはいえ、当日はMapを説明せよという問題が出て、準備していなかった問題に面食らいました…。グラフがいい…。
2−4.Speakingの解答戦略
とにかく、ライティングと同様「言い出し方」などいつものフレーズをいかに準備しておけるかが鍵だなという印象です。学習方針と同様なので省略。
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※9/11追記:いくつかのルールに則ることが高得点の秘訣であることが分かってきました。端的に言えば、Speakingとは、「スラスラ話せる力」を図る場ではないです。Speakingテストは、「自分のSpeaking力をプレゼンテーションする場」です。
改めて採用基準を示しておくと、「①流暢さと一貫性 ②語彙 ③文法 ④発音」。ちなみに、この順で重み付けがされています(つまり、流暢さと一貫性がめっちゃ配点が高い)。
上記を踏まえ、具体的に実行すべき施策は以下のとおりです。
①回答の構造をテンプレ化する
「端的な結論」「説明」「具体例」の順に話す。
具体的には、例えば「あなたはテクノロジーの発展に賛成ですか?」に対しては「はい、賛成です。なぜなら、XXXだからです。例えば、XXXではXXXです。」までをテンプレとして回答できるようにしておく。
よくある誤りが、思いつくままに「そうですね、テクノロジーによって、私達は遠くの人とでも話せるようになりました。だから、私は賛成です」と回答してしまうこと。
まずはとにかく「YES」なのか「NO」なのか、結論を端的に伝えることが重要です。
②つなぎ語を使えるテンプレートで話す
特にTopic3にて。「私はこう思う。なぜならこうだからだ。」という話し方よりも、始めからテンプレートで
・「これには2つの異なる意見がある。ひとつめは…。一方で…。」
・「私はこれには2つの理由があると思っています。ひとつめは…。」
と回答したほうが、点数が確実にあがる。このテンプレートを持っておくことで、私は英語で「論理の一貫性」を持って話せますよ、ということを強く印象づけることができる。
③とにかくパラフレーズする/語彙を見せつける
PINESの11talksでとにかくキツく言われたのが、「同じ言葉を使わない」ということ。パラフレーズの方針としては2つあるかなと思ってます。
③-1)よく使う表現のパラフレーズ
僕が以前、どの回答でも100%使ってしまっていたのが、
"Let me see… I think that recently, a lot of people are very smart"
このあたりの表現は、とにかく使いやすいからすぐ出てきてしまう。逆に言えば、これらの表現をパラフレーズできれば、テンプレ的に自分の豊富な語彙をプレゼンできます。
以下あたりは確実に自分の中でスラスラ言い換えできるようにしておくべきです。
・I think → personally, in my opinion/view/perspective
・very → significantly/magnificently/dramatically
・difficult → demanding(きつい)
・important → vital/essential
・many / a lot of → typically generally
・often / tend to → typically generally , generally speaking
・many people do …
→It is often said that SV
→It is common for A to do / that SV
→an increasing number of …
→an immense number of people do …
ここらへんを丸暗記するだけでも、
"Let me see… I think that a lot of people are very smart."(最近、私はたくさんの人々がとても頭がいいと思います)
という文章が、
"In my perspective, an increasing number of people are significantly smart."(私の観点からは、殊更頭がいい人の数が増加しています)
みたいな感じになりますね。これだけでも文章から受けるイメージは相当変わります。適当ですが。笑
③-2)副詞の語彙を増やす
結構、名詞・動詞の語彙を増やすのは限界があります。特にSpeaking中は緊張しているので、基本的には試験官が使った名詞・動詞を使うしかないと思ったほうがいいです。
そこで活躍するのが副詞(や形容詞)です。なぜかというと、覚えておけばどこにでも入れられるから。
先程の「significantly/magnificently/dramatically」や、「notably/remarkably/obviously」あたりなんかはマジで使いやすいので、重複しないように気をつけつつ、動詞をガンガン強調していくといいんではないでしょうか。
このあたりをおさえて取り組んだ結果、Speakingの点数が一ヶ月で5.5→6.5に伸びました。感謝。
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3.当日の話
3−1.当日のスケジュール
当日のスケジュールもIELTSは結構クセがあるので、事前におさえておいたほうが吉。
◯当日は、「8:40までに荷物置き場に」入る。それだけがルール。荷物置き場以降は参考書などは持ち込めないので、荷物置き場にはなるべくギリギリに入ることをオススメします。早く入っただけ損です。試験自体は、8:40に荷物置き場を締め切ったあと、全員が揃い次第はじまります。かな〜り微妙な時間に始まります(9:03とか…)。
◯リスニング〜ライティング終了までは、トイレにはいけないと思っておいたほうがいいです。正しくは、ライティングおよびリーディングの試験時間中のみトイレに行くことができますが、試験時間を食ってしまうため、実際には行けないと考えておいた方がいいです。万全の準備を。
◯スピーキングでは、「集合時間(開始時間より20分前の時刻)」と「開始時間」が示されますが、結構こちらはユルい感じ。開始時間までにいればいいんじゃ?という雰囲気でした。こちらも一度受付をしてしまうと部屋から出るのが面倒なので、「集合時間に確実に間に合うように」という発想は必要なくて、開始時間5分前くらいに席について、ゆっくり深呼吸して待てるくらいがいいのではないかと思います。
3−2.リスニング
リスニング、音質は会場によって変化しそうです。僕は結構聞きづらかった…(@東京・幸ビル)。常日頃から、やや悪い音質で対応する練習をしておくべきだなという感想を持ちました。
3−3.スピーキング
スピーキングの流れですが、控室で待っていると、実際に担当の面接官がやってきて名前を呼ばれ、部屋に案内されるという流れでした。(但し、このプロセスはコロナ禍での対応もありそうなので、変動もありそうです。)
15分程度とありますが、時間は想像以上にずっとずっと早く終わってしまう印象です。えっもう終わったの!!という感じでした…。
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部屋に入ると、パスポートを確認し、早速スピーキングテストがスタート。このとき準備しておかねばならないのが、面接官の方がトップスピードで質問してくること。
DMM英会話では、チューター側もこちらのレベル感を確認して、スピードをあわせてくれてたのですが、当然スピーキングテストではそんな容赦はありません。
僕が失敗したなと思うのは、それに引っ張られて「このスピードで返さねば!」と速くしゃべろうとしすぎてしまったこと。自分のスキル以上に速くしゃべってしまうと、文章の構成や文法面でミスを多発してしまいます。面接官のスピードではなく、一呼吸おいて、自分のスピードで話すことがすごく重要だなと感じました。(なんとかPart2から巻き返そうとしましたが、いい点数にはなりませんでした…。)
またPart1-3にかけて、前もって準備できるような問題はほとんど出なかったなという印象です。例えばDMMであれば、IELTSの模擬面接ももちろん大事だとは思いますが、デイリーニュースで色んなジャンルの英語表現に慣れておくことのほうが重要かも?などと思ったり。
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かつ、コロナ禍においてはお互いにマスクをしているのと、対面ではなくナナメに座って話をするのですが、これが結構キツかったです。面接官の声ももごもごしてしまうし、こちらの声もきっともごもごしている、、、。
かつ、しゃべる相手が目の前にいない(目が合わない)のもかなりやりづらかったです。なんとなくそんなイメージトレーニングもしておいたほうがいいかもしれないです。
4.終わりに
結局目標点数とれてない人が何言っても説得力ないので、笑
次は6.5とるぞ〜〜〜!
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