見出し画像

どこまでいっても(詩)

雨が降れば濡れてしまうし
かさが増せば重くなるし

僕だってそう 君だってそう

けどどこまでいっても私たち
自分の事しかかわいくないの

見たいものだけを見ていたらさ
眼球が動かない ねえ!

朝になれば光を浴びるし
夜になれば月に祈るし

誰だってそう 犬だってそう

けどどこからどこまで私たち
境界線を引き散らかすの

困っている人を助けたら
あべこべに地獄へと ねえ!

傘が実るよ この季節は
赤に青 透明も すごく綺麗だね

傘がないなら この季節は
辛いって 思うけど 無視しちまえば

ねえどこまでいったら私たち
誰かの事を気遣えるの?

さみしい訳ではないんだけど
なんだか少しだけ ねえ!

どこまでいっても私たち
自分の事しかかわいくないの

見たいものだけを見ていたらさ
馬鹿になっちまったよ

こりゃもう笑うしかねえ!

短編集「過去に失望なんかしないで」発売中!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?