コバルト(詩)

削れた岩すらも　赤く染まり臭い放つ
風に運ばれた夜と　全てが壊れている朝

壁にコバルトの青を塗って
空の雲は真っ直ぐに伸びて
僕らはその場を動けなくて
諦める事だけを求められて

ガラスのかけらも　見慣れてて街の一部
落ちてくるお星様と　群れなすカラスの朝

壁のコバルトの青を消して
代わりに黒鉄を用意して
相手の話なんかは聞かないで
諦める選択肢だけを求めて

問いがあるなら答えはある　
必ずそこにたどり着くよ
殴り合いなんて経由せずに

壁にコバルトの青を塗って
空の青は煙で見えなくて
ここに居ていいのか迷って
犠牲は湯水のように増えて

削れた岩すらも　赤く染まり臭い放つ
壁に色はなく　見張りは今日もジッと見てる

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