ちょっとした病(詩)

真ん中に立っていたら　中途半端に見られて
仲間たちと連帯を　取らなきゃ怒られる

狂った陣取りゲーム　それが意識の高さって
僕ら黒くなった空で　青い鳥の幻影求める

ちょっとした病　笑って誤魔化して
リアルな世界じゃ　誰もがモブキャラ
このまま隠れて　見つからないように
蝉の幼虫みたいに　土の中で死んでいく

人が来たんでズレたら　そのまま居座られて
僕は弾かれたまんま　隅っこを追い求める

つまらんこの世界　とっとと終わらせてって
僕ら砂漠に空いた穴に　水なんか入れない

ちょっとした病　悟られぬよう隠して
リアルな世界じゃ　うるさい方が得さ
耳が痛む前に　見つからないように
蝉の幼虫みたいに　土の中で死んでいく

死んだ方がいい人は　道徳の時間に決めよう
知識も責任もないが　道徳の時間に決めよう
根拠があやふやでも　道徳の時間に決めよう
反対するのならば　道徳の時間に殺そう

ちょっとした病　目の奥が死にかけてて
心配をしながら　生き続けるのは嫌
ずっとずっと隠れて　見つからないように
蝉の幼虫みたいに　土の中で死んでいく

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