[ひとことお題]#9 蜂蜜
はち‐みつ【蜂蜜】
ミツバチが植物の花から採取し、巣に貯蔵した蜜。花によって色・風味・粘度が異なる。成分は大部分が糖分で栄養価が高く、食用・薬用。
広辞苑より
子どもの頃、母親が苦い粉薬を飲ませるために蜂蜜と練ってくれていた。
そのときはあの甘ったるさが大好きでお陰で粉薬を飲むのは苦じゃなかった。
粉薬のざらっとした感覚と蜂蜜の独特な香りと濃厚な甘さ。
今でも鮮明に思い出せるし、今でもちょっと食べたくなる。
蜂蜜はそのイメージが強くて、大きくなってからはただ甘ったるいものという印象だった。
好きでも嫌いでもないけど甘すぎそうだから避けとこ、みたいな存在。
でも、ある日に気まぐれにコンビニで買ったはちみついもけんぴを食べてからなんだか認識が変わった。
別の日に他のコンビニで普通のいもけんぴを買ってみたらなんか違ったのだ。
それで私は「あ、私って蜂蜜好きなんだ」と気付いた。
余談だけど、そのはちみついもけんぴはいまは吸収されてしまったコンビニのオリジナルブランドだったのでもう買うことができない。本当残念。たしかサークルK。
それからいろいろと蜂蜜を意識して試すようにしていたら定期的に食べたくなるくらいには好きになった。
特に好きな食べ方はトーストにかけることだ。
こんがり焼いた食パンにとろーりとした蜂蜜をたくさんかける。食パンから溢れるぎりぎりの量をかけたいけれどもったいないのでそれは我慢。
バターは塗っても塗らなくてもいい。
食パンのカリカリとした食感と蜂蜜の濃厚な甘さのハーモニーがたまらない。
私はそれを晴れた日のベランダで食べるのがすこぶる好きだ。
太陽を浴びて風を感じながら食べるはちみつトーストは特に幸せの味だと思っている。
ゆったりできるしとても好きな時間だ。
優雅っぽい気がするが、ベランダで食べるときは端っこの方で体操座りで食べている。その方がなんか落ち着くから。
蜂蜜入りのホットミルクもとても落ち着くし幸せな気分になるので好きだ。
おそらくは一時期は避けていたはずの蜂蜜独特の濃厚な甘さに幸せを感じている。
むしろ子どもの頃はそれが好きだったはずなのになんで避けるようになっていたのかが不思議だ。
某テーマパークで売っているはちみつポップコーンも好きで、定期的に食べたくなる。
家族と行くと、私以外蜂蜜が好きな人がいないので嫌がられたりするけど、私一人で全部食べるから放っといていただきたい。
といいつつ、あそこは混むスポットなので空いてるときに狙わないとスケジュールに影響するので難しい。混んでるときは清く諦める。
ひとつに蜂蜜といってもお花によって味が違うとよく聞くのでいろいろ食べ比べをしてみたい。
あ、思えば、最近のど飴はマヌカハニーを使っているやつをよく食べているな。
「蜂蜜かあー」と試してみて正解だったものだ。
私にとっては常に幸せ味だし、糖分を摂取してるぞ!という感じはエネルギーが蓄えられている気がして仕事してるときには最高だなと思う。
もちろん喉の感じもよくなる。
となるとマヌカハニーは唯一種類を認識している蜂蜜だ。
そうやって偶然出会う分には全然問題ないのだけど、こだわりすぎるのもなんだか違う気がするからこのままでいいのかも。
いつかいろいろな蜂蜜を試せる機会がありますように、くらいの気持ちかな。
あのはちみついもけんぴ、また食べたいなあ。
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