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赤ちゃんの思いを届けたい

以前、おもしろい記事を見かけました。こどもの当事者視点とはどんなものかを研究している、「こどもの視点ラボ」さんが、ベイビーボイスという装置を作成し、子育て中のパパママに試してもらうというものです。

ベイビーボイスは、話し声に反応してランダムに赤ちゃんの泣き声を出す装置で、装着すると、何を話しても、出てくる音は自分の言葉ではなく、赤ちゃんの泣き声になってしまいます。

夫婦間で、要望を伝えようとするのですが、何を言っても「ほぎゃーほぎゃーほぎゃー!」という声になってしまうので、なかなか分かってもらえず、「実際に体験してみると、こんなにも伝わらないのか」「赤ちゃんもこんなふうにもどかしい思いをしていると分かった」との感想が聞かれました。

ベイビーボイスを使わなくても、赤ちゃんの気持ちを想像してみることはできます。こんなところを想像してみてください。

あなたは生後一ヶ月の赤ちゃんで、手足を自由に動かすことができません。ベビーベッドで目を覚ましたあなたは急に空腹を感じました。お母さんに「お腹が減ったよ〜」と伝えたいですが、あなたの舌は、原始反射によって口の中で舐めるようなの動きを始め、「ン・ネェ〜、ン・ネェ〜」という声になってしまいます。

お母さんは「ミルクはさっき飲んでからまだ3時間経っていないし、おむつかな?寒いのかな?」といろいろなお世話をしてくれますが、空腹にはまだ気付いてくれません。そうこうしているうちに、あなたのストレスレベルはマックスに達し、ギャン泣きになってしまいました。ようやくお母さんが、ミルクをくれようとしますが、激しく泣きすぎていて、うまく飲むことができません。お母さんも「どうして何をしても泣き止んでくれないの?!」とストレスを感じているようです。

あなたが赤ちゃんだったらこの時何を感じるでしょうか?
身体的な不快感やストレスに加えて、こんな感情が湧き上がってくるのではないでしょうか?

「いつまでこれが続くんだろう?」という不安
「自分ではどうすることもできない」という無力感
「どうして分かってくれないの?」というもどかしさ
「お母さんを困らせている」という罪悪感

私を含め、世界中のダンスタン・ベビー・ランゲージの講師たちが活動している理由の根底にあるのは、「ママパパ達の育児のストレスを軽くし、子育てを楽しいものにしたい」という思いに加えて、「赤ちゃんのニーズや思いを伝えたい」という願いです。

ダンスタン・ベビー・ランゲージは、生後0〜3ヶ月の赤ちゃんの泣いている理由を聞き分け、的確なお世話をすることで、すぐに赤ちゃんを落ち着かせてあげられるようにするメソッドです。

クラスでは、最も大切な5つの音(空腹、げっぷ、眠気、下腹部のガス、肌の不快感)の聞き分け方と、それぞれの対処法を学びます。これらの聞き分け方法と対処法を妊娠中に学んでおくことによって、生後1日目から赤ちゃんのニーズを理解できるようになります。

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新生児ケアや両親サポートの専門家向けに、プロフェッショナル講座も開催しています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。




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