赤ちゃんは意味なく泣くことがあるって本当?
赤ちゃんは生後2〜3週間から泣くことが増え、生後1〜2カ月頃にピークに達すると言われます。赤ちゃんが泣き止まないことに困ったお母さんお父さんが育児書やインターネットで調べると、よくこんなふうに書かれています。
本当に赤ちゃんは理由なく泣き続けたり、肺を鍛えるために泣いたりするのでしょうか?「泣く理由が分からない=理由なく泣いている」というのは医学的、生理学、生物学的にみて理にかなっていると言えるでしょうか?
生後0〜3ヶ月の赤ちゃんのギャン泣きに困っているお母さんお父さんに聞いてみたいのですが、赤ちゃんは意味なく泣いているように見えるでしょうか?肺を鍛えているように見えるでしょうか?おそらく、そんなふうには見えず、赤ちゃんは苦しそうに泣いているように見えるはずです。赤ちゃんが苦しそうにしているからこそ、いろいろお世話をしても泣き止ませてあげられないことに対して、親として非常につらい思いをしているのです。周りから「赤ちゃんは泣くのが仕事だから」と言ってもらっても、気休めにはなっても根本的な解決にはなりません。
人類の歴史を振り返ってみると、大部分の時代において、赤ちゃんが大きな声で長時間泣き続けることはリスクが高かったはずです。人類が直立二足歩行を始めたのが数百万年前、新人類のホモ・サピエンスが誕生したのは約25万年前、そこからも移動生活が続き、ようやく定住生活をするようになったのは約1万年前ほどと言われます。頑丈で安全な家で定住生活をするようになったのは、長い歴史の中で見ればつい最近のことなのです。それまでは移動生活をする中で、野生動物に襲われたりする危険と隣り合わせだったことでしょう。そんな中で赤ちゃんが大声で長時間ギャン泣きし続けるようなことがあれば、移動を共にする家族や部族にとってもリスクになります。そんなリスクの高い行為を「意味なく」するでしょうか?はたまた、大声で泣き叫びながら呼吸の練習などするでしょうか?
ここから自然に推測できることが二つあります。
私が講師をしているダンスタン・ベビー・ランゲージでは、
と考えます。具体的にどのようなことが起きているかを見てみましょう。
ダンスタン・ベビー・ランゲージでは、原始反射で体の一部が動いた時に発せられる声と体の様子の違いによって、そのニーズを聞き分けます。上記の例で言えば、赤ちゃんはお腹が空くと、原始反射によって乳首を吸おうと舌を動し、その時に「ネェ」という声が出ます。このメソッドを知っていれば、「ネェ」という音が聞こえたら瞬時に赤ちゃんが空腹であることが分かり、授乳することでニーズに応えてあげることができるようになります。赤ちゃんが本格的に大声で泣き始める前にニーズを応えてあげることで、そもそも赤ちゃんが泣くこと自体が劇的に少なくなるのです。
私たちの古い祖先も似たような方法で赤ちゃんの発する声や動作で赤ちゃんのニーズを判別し、すぐに応える能力を持っていたと考えられます。野生動物の赤ちゃんが大声で長時間泣き叫ぶことがないのと同じように、ずっと昔の人間の赤ちゃんも、大声で長時間泣き叫ぶ前にニーズを満たしてもらっていたと推測するのが自然です。
残念ながら文明社会に暮らす私たち現代人は、赤ちゃんのニーズを聞き分ける能力を失ってしまいましたが、ダンスタン・ベビー・ランゲージを学べば、再びその力を取り戻すことができます。そして赤ちゃんが本格的に泣く前にニーズに応えてあげることで、親子ともにストレスの少ないハッピーな生活が送れるようになるのです。
現在妊娠中のカップルや生後1ヶ月くらいまでの新生児のいらっしゃるご家族はぜひクラスを受けていただけたらと思います(メソッドは生後3〜4ヶ月まで使えます)。
↓クラスお申し込みはこちらから
最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?