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麻雀の格言から考える

 こんにちは。

 今日は、麻雀と将棋に格言を取り上げたいと思います。それぞれ5つずつ取り上げますが、麻雀の対戦中以外にも役に立つ格言もあるので、結構面白く記事を書き上げることができればと思います。

 格言やことわざ、世間の常識でも正しいものとそうでないものがありますし、ある時は正しくても状況が変われば当てはまらないというものもあります。そういうことを考えながら読んでいただければと思います。

1、麻雀の格言

①早い立直は14索(イースーソー)

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 麻雀でも有名な格言の一つです。別に早い立直だからと言って14索待ちが多いというわけではありません。早い立直をかけるというのはそれだけ待ちがいいですよということを言っている内容です。

 麻雀がわからない人にとっては何を言っているのは訳わからないと思いますが、1-4、6-9という端にかかるリャンメン待ちというのは他の3人にとって使いにくい牌です。そこにかかっている待ちというのは、他者にとってからは出やすくロン上がりしやすいです。

 そういう意味で使われています。イースーソーというのは語呂がいいから使われているだけでしょう。

 早い順目の場合は、まだ手代わりのチャンスもあるにもかかわらず立直という手代わりができない状態にするのですからやはり良形のリャンメン待ち以上のことが多いでしょう。実際にそういうデータも出ています。

 ただし、1巡目での立直の場合はダブル立直という2ハン役になるので、ダブル立直につき愚形(カンチャン、ペンチャン待ちなど)でも立直というケースは多いです。

②鳴いて飛び出る当たり牌

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 これは、鳴くとあたり牌が出やすいという意味ではなく、無闇に鳴くと手配が短くなり防御力が低下するので考えて鳴きなさいという格言です。

 特に、他者からの立直が入っている段階でポン(相手の捨てた牌から刻子111,222,西西西などを作ること)をするのは安牌を2枚消費することになり、それだけで危険牌を勝負することになり、結果的に当たり牌が出やすいですよということもしめしています。

 これは、麻雀以外でも使える格言のように感じます。麻雀で鳴きを入れるというのは基本的に上がりに向かうための行為です(他の例としては、立直の一発消し、形式テンパイのための鳴き、ハイテイホーテイずらしなどの鳴きがあります)。日常生活でも、目標達成のための過程を考えずに無闇に行動すると結局あとあと大変なことになりますよということで参考になる格言です。

③南槓(なんかん)に上がり目なし

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 これは、南槓と難関をかけたダジャレですが、意外と麻雀にも使える格言です。

 槓子を作るという行為は、1,9字牌を槓すると暗槓(自分のツモ牌で槓子を作ること)ならほぼ点数が倍になり、ドラが増えるのでさらに点数アップのチャンスも増えます。

 一方で、ドラが増えるというのは他者にもドラが乗るチャンスを増やすことになり、他者のチャンスを増やします。さらに、他者から立直などの攻撃を受けた時に安全牌になる字牌を槓子にしているので手の中から切ることができません。結果的に防御力が低下しピンチに陥る確率も増やします。

 ということで、特に字牌の槓はよく考えてしなさいという麻雀を打つ人にとってはとてもためになる格言だと思います。

④単騎は西で待て

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 麻雀での頭が必要な単騎待ちは愚形待ちの一つですが、他人にとって使いづらい牌で待ちなさいという意味で使われることが多いです。西(しやー)というのは西家以外のはオタ風(役牌にならない字牌、3枚揃えても役として成立しない)の牌となり、1〜9の数牌と異なり123,234のような順子(シュンツ)にも使いづらいため、捨て牌に捨てられやすいです。

 そのため七対子(2枚の組み合わせ=対子を7組揃える役)のような単騎待ちには西のような字牌で待つのが有効という格言です。

 去年のMリーグでチーム雷電の黒沢咲プロが四暗刻単騎待ちで和了したのも西待ちでしたね。 

 また、この格言、単騎待ちは他の愚形待ち(カンチャン、ペンチャン待ち)よりも柔軟に待ちを変えやすいので、安易に他の3人に使いやすい数牌で立直するなということにも通じると思います。

  例えば、三四五②③④2345558(※漢数字:萬子、○:筒子、数字:索子)で現在8索単騎待ちですが、ここに6索をひくと1-4-7,6索待ち、五をひくと二で三色同順となる二-五萬待ちになります。他にも有効な手代わり牌が多数あるので安易に立直して形を固定するのは考えてください(立直をかけると自分の上がり牌以外はツモ切らないといけないというルールです)という意味にも通ずると思います。

⑤親の連荘南家の責任

 南家(なんちゃ)というのは麻雀の席順でいうと親(東家)の下家(しもちゃ)にあたります。南家は親の捨てた牌をチー(上家(かみちゃ)からの捨て牌を利用して順子(しゅんつ123,345などの形)を作ることができます。

 親に上がられてしまうと1.5倍の点数になってしまいます(その代わり子(南西北家)がツモ上がりした時には子の倍の点数を支払わないといけない(親被りという))。親の満貫だと12000点というこの跳満(はねまん、6~7飜の上がりに相当)と同じ点数になります。

 麻雀でトップ、1位になるには親で効率的に上がることが重要になりますが、他の人にそれをされてしまうと一気に苦しくなります。そのため親には上らせないようにしないといけません。そのためには、親から唯一チーをできる南家が親を上らせないように努力する必要があるということを言っている格言になります。

 ただ、これは別に南家だけではなく西、北家の人が上がることができれば他の人の親を終わらせることができるので南家だけの責任ではないと思います。

 なので、これは個人的には格言の中でも的を得てないものだと思います。似たような格言で北家(ペーちゃ)は鳴くなという格言もあります。これは北家が鳴きを入れることで親にツモ番が多く回るので、北家の人はあまり鳴くべきではないという格言です。

 確かに北家が鳴くことで親のツモ回数が増え親に上られる可能性も増えます。ただ、北家が鳴いて上がれる手ならばしっかり鳴いて親を流すのがいいですし、一概に北家が鳴くのは良くないと考えるのはどうかと思います。

 このように格言でもまとを得ているものとそうでないものがあるので、見極めが大切だと思います。

2、まとめ

 今日は、麻雀の格言を取り上げて記事にしました。

 麻雀以外にも将棋など他のゲームにもたくさんの格言があります。格言だからといって正しいと信じるのではなく、見極めることが大切です。

 南槓に上がり目なしと言っても、オーラス(麻雀における最後の局、そのゲームの最終的な順位が決定する)などでどうしても満貫がほしい時は、字牌を槓子にしてドラを増やして得点を増やす行為をしてもいいですし、何事もケースバイケースです。

 これは、格言以外にも世間の常識にも言えることだと思います。結婚は35歳まで、30歳を超えたら転職は厳しいなど世間の常識と言われているようなこともかなり??というものがあります。

 こういう常識に囚われてしまうと何も行動できなくなってしまうので、しっかりと自分の考えを持って常識に囚われない柔軟さを身につけることが非常に大事なのではと思います。

 今回の記事は以上にします。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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