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バンドワゴン効果と無駄な買い物を減らすために

 こんにちは。

 今日は、バンドワゴン効果という私たちの脳にある考え方と無駄な買い物をしないための対策を書きたいと思います。

1、バンドワゴン効果とは

 まず、バンドワゴンとはなんなのか。バンドワゴンの元々に意味は、行列先頭にいる楽隊車の意味でありまあす。「バンドワゴンに乗る」とは時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗る、という意味である(Wikipediaより引用)。

 私は競馬をやっているので、バンドワゴンというきさらぎ賞2着でクラシックを期待された馬がいたなあ、と感じてしまいます。似たような心理的傾向の言葉でコンコルド効果(損失が確定したと分かったとしても、投資した分を惜しみ投資をしてしまう心理的傾向)というものがありますが、この言葉を聞くとフサイチコンコルドという日本ダービーを勝った馬を思い出します。

 少し話が脱線しましたが、バンドワゴン効果とは、多数派の考えがさらに多数派を後押しするような心理的傾向です。人気のモノや考えが、多数派を後押しするような現象です。今で例えるならば、東京オリンピック中止の考えなどが当てはまると言えるでしょう。

 買い物で言うならば、毎日のようにテレビで見たり、ラジオで聞いている文言、有名人の〇〇さんご愛用、モデルの〇〇さん御用達など、著名人が持っている商品に付加価値を見出す心理的傾向です。有名人の愛用しているモノはまるで多数派の人が持っていると思い込んでしまいます。テレビショッピングなどでは、これに初回無料や送料無料など「無料」や現品限りのお買い得品など商品の付加価値をつけて私たちの購買意欲を高めてきます。

2、後押しされて買った結果どうなるか

 買った商品や食品が、自分にとって必要なもので毎日使用し満足しているなら問題ないでしょう。しかし、実際は買ったはいいものの使うことがなく物置や部屋の中で埃を被ったままということも多いのではないでしょうか。

 そして、この広告が溢れた社会です。次から次にモノが欲しくなり思いつくがままに物を買ってしまい、部屋の中に物が溢れ(部屋の中でなくても引き出しや物置に)、財布のお金は減っていきます

 そして、結果無駄にして捨ててしまうことは、結果的に余計なゴミが出て、環境にも負荷をかけてしまいます。無駄に物を買うということは、商品ができるまでにかかったコストを無駄にして、結果的に環境にもダメージを与えています。商品が店頭に並ぶまでは、会社の開発から出荷までのコストがかかっています。そして、結果無駄にして捨ててしまうことは、結果的に余計なゴミが出て、環境にも負荷をかけてしまいます。

 日本は豊富な資源やモノが溢れていますが、結果たくさん作ってたくさん捨てているのでは、環境にも負荷をかけ、私たちの労働環境も改善はされません。無駄にたくさん物を作っているんですから。

 ここで書いている私もこの罠には、長年にもわたりハマっていました。私は書店の雰囲気が好きで、特に欲しい本があるわけでもないのに時間潰しでふらっと寄ってしまいます。そして、ふと手にした本の帯(文庫本や新刊の下に必ずついている細い長い紙)に注目すると、著名人の〇〇さんが推奨する感動の小説とありなんとなく面白そうだなとレジに運び購入します。しかし、家では他に読んでいる本があり、結局買っただけで満足し読まずに本棚の一員になっているだけ、いわゆる積ん読という状態に陥ってしまった本が多数あります。結局、読まれることはなく、引っ越しの時にブックオフにまとめて売りに出しました。

 本も1冊の値段は、文庫本では数百円ですが、書店に並ぶまで紙などの資源が使われています。本を買って読まずに捨てるというのは、それまでの資源を無駄遣いしていることに等しいですね。

 本だけではなく、食品もスーパーでは食べたいなあとなんとなく思った物をひたすら買い物カゴに入れて、結果食べきれずに腐ってしまい生ゴミいきという無駄遣いもたくさんしてきました。

 たぶん、今考えると上のような無駄な買い物をしていなければ、今は100万円以上の貯金があると思います。塵も積もれば山となりますね。

3、購買意欲が出たときの対策

 では、無駄な買い物をしないためにはどんな対策をすればいいでしょうか。1番は、私たちの購買意欲を掻き立てる広告を目に入れないことですが、テレビなどのメディ媒体だけではなく、日常で使う駅や電車、バスの中などいろいろな場所に広告が溢れてます。テレビを見ないなどの対策はできるかもしれませんが、広告を目に入れないというのはあまり現実的な考えで張りません。

 では、どうすればいいか3つここではあげたいと思います。

①すぐに決断せずとりあえず数日待ってみる

 今絶対に必要な食品や日常品であれば何も悩むことなく買っているでしょう。一度レジに持って行く前に、買いたい物リストに入れて数日間待ってみましょう。

 何日か経つと、購買意欲は薄れていくものです。2、3日待って必要だと判断すれば買えばいいですし、そうでなければ買いたい物リストから外せばいいです。

②今持っているもので代用できないか考える

 今、たくさんの物や情報が溢れている世の中だから重要な考えだと思います。一度自分の家や部屋の中を見渡すと、同じものが家の中にあったり、代わりの物や今使っている物でなんとかなることも多いでしょう。

 上で挙げた本やスーパーでの食品を例にします。本では、今読んでる本を読み終わってから買う、図書館で借りることができないかと考えます。食品は、買い物に行く前に、冷蔵庫や調味料の置き場を確認すれば、無駄な買い物を減らすことができるでしょう。スーパーで買ったら、実は冷蔵庫の奥に同じ物が入っていたという経験は誰もが一度や二度はあるでしょう。

 仕事でも、壊れたから新しく買うではなく今ある物でなんとかできないかを考えるのは経費を抑える上でも大変重要な考え方ですね。

③買った商品を使い終わってから捨てるまでを考える

 最近よく耳にするSDGs(Sustainable development Goals)という言葉があります。これは、持続可能な開発目標という意味です。環境に負荷をかけずに社会活動に取り組む会社も増えており、ESG(environment social governance環境 社会 統治) 投資も世界単位で進んでおり、今後ますます環境への取り組みが重要になっていくでしょう。

 このSDGsは企業だけではなく、個人単位でも考えることが大切です。余計な買い物をするということは、それだけ余計に物を生産しているわけで、結果的に環境に負荷をかけてしまったいるからです。

 私は、以前食品の製造業で仕事をしていました。今、日本の食品廃棄物は2,550t(そのうち食べられる食品は612t)にも及んでいます。

 工場では、食品を生産するにあたり歩留まりがあり、受注数量よりどうしても多く製品を作り、結果作り過ぎた分は廃棄になってしまいます。なぜ多く作ってしまうかというと、1キロでも作った製品が足りないと、足りない分はまた最初の原料処理工程からやり直しになってしまいます。当然余計な人件費がかかってしまいます。もちろん、歩留まりのデータは毎日取って原料のロスが出ないように現場の社員は取り組んでいます。しかし、廃棄ゼロというのは難しく、多少多く作って廃棄になったとしても、人件費を考えればマシということで結果作り過ぎてしまいます。

 今は、工場を例に例えましたが家庭でも同じことが起きています。スーパーでなんとなく食べたいなあと思って買ってしまい、結果消費期限内に食べきれずに廃棄してしまう、以前の私のような例です。

 私は、スーパーマーケットで勤務した経験もありますが、店側はチラシやPOPで私たちの購買意欲を掻き立て、客単価を上げようとあれこれ店の中に仕掛けをしています。もちろん、これは店が悪いわけではなく経営する上で客単価を上げることは非常に重要なので当然の戦略です。

 なので、私たち買う側はスーパーやドラッグストア、コンビニなどで無駄な買い物をしないように対策を立てる必要があります。

 1番の対策は、日々の献立を考え、必要な食品や調味料の買い物リストを作り、メモ帳やスマホに記録して、記録したもの以外は買わないようにすることです。こうすれば、お買い得品や新商品など店側の購買意欲を掻き立てる戦略をかわすことができます。

 逆にいうと、毎日の食事の計画と必要な食材をを考えずににスーパーに買い物に行くことは、食品工場で例えるならば生産計画を立てずに食品の製造にあたるようなものです。当然、原材料や人件費のロスが発生してしまいますね。

 食品は適正な量を買って期限内に食べ切ることができればゴミになることはありません。食品を例に挙げましたが、食品以外の物も買ったら必ず捨てるか売りに出す時が出ます。服、本、テレビ、パソコン、スマホ、ゲーム機、ゲームソフト、車、家(スマホ、車、家などは所持している間も税金や通信費などの費用が発生しますね)など全てです。手放すとき、売るとき、捨てるときのことまで考えると余計な買い物も減らし、その結果環境へのダメージも減らせるのではないでしょうか。

4、まとめ

 以上、バンドワゴン効果と余計な買い物を減らす対策を書きました。

 最後は、環境問題という大きな問題まで書きましたが、無駄な買い物を減らすことはそれだけ大きなインパクトがあります。日々、仕事やプライベートで忙しい中、無駄な買い物や衝動買いをしてしまうことはあるでしょう。しかし、余計な物を買って出費を増やすとそれだけ余計に仕事し稼ぐ必要に迫られます。

 なので、日々の生活の中の無駄を洗い出すことがより豊かな心を保つために重要になると思います。ここで文章を書いている私も、まだ生活に無駄があるので少しずつ改善していきたいと思います。

 記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

 

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