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情報を学びに変えるってこと

反省ってやつをあんたは最近どのくらい出来ている?

俺たちの生活の中を通り過ぎていく情報の量はどえらい勢いで増え続けている。
2020年に予想される月間の流通情報量は194エクサバイトだそうだ。
なんだエクサバイトって。

出展:総務省

このとんでもない量の情報が俺たちの間を駆け巡っているわけだが、当然のことながら、すべての情報を俺たちが触れることが出来ているわけでもないし、たとえ触れていたとしてもそのことを俺たちは覚えていることすら出来ない。

今回は、そんな想像もつかない情報の波の中で俺たちはどうやって生き残っていけばいいのかについて考えてみる回だ。

何も考えなけりゃ、きっと俺たちはこの情報の海で溺れちまうからな。

忘れ続けているってこと

なんでこんなに多くの情報に晒されながら、俺たちは一向に賢くなった気がしないのかね?

そう考えてみたときに、一つの答えに行き着く。

俺たちはものすごい勢いで物事を忘れているってことだ。

例えば、ちょっと前に書いたこんな記事がある。

ほんの2ヶ月前だな。この記事で扱っているニュースはこんなニュースだった。

この戦慄の走るようなおぞましい事件、あんたは覚えているかい?

「ああ、そんな事件もあったな」くらいの感覚じゃないか?

こんな常軌を逸しているような事件ですら、俺たちは綺麗サッパリ忘れちまっている。っていうか思い出すきっかけすら無いってのが正しいだろう。

たった2ヶ月前のことですらそんな感じなんだから、1年前や5年、10年とたったら、もうそれは経験したことを0にしてしまうくらいのことなんだろう。

俺たちは自分でも信じられないくらいの勢いで物事を忘れ続けているってわけだ。

刺激を追い求めているってこと

そんな風にすべてを忘れ続けている俺たちが日々の大量の情報の波にさらされ続けているわけだが、そんな情報を俺たちはどうやって選り分けているんだろう?

自分にとって有益な情報は何か?なんてことを真剣にあんたが考えられているのだとしたら、あんたは大した人物だ。

きっと俺もあんたも「有益」な情報じゃなくて「気がついた」情報を手にとっているはずだ。

もっと言うなら「好みの」情報を手にとっていると思う。インターネットが一般化して、俺たちは情報をプッシュ型(テレビとかラジオとか新聞とかいわゆるメディア)で受け取るしかなかった状態からプル型(ネットの検索とか)で情報を得るようになってきている。

「好みの」情報ってやつはどうしても偏ってしまいがちだ。そりゃあ、自分で情報を探すんだから、自分が欲しい物以外は目に止まらなくなるよな。

そして、その「好みの」情報をあんたが探す時、どうやってその情報があんた好みだってことをあんた自身が判断しているのか?

そいつが「刺激」ってわけだ。

より強い言葉。より目を引く言葉。刺激的なタイトル。

Googleの検索アルゴリズムは大量の俺たちの検索トラフィックから俺たちヒトが反応するパターンをAIを用いて判断するようになってきている。

もうこうなると、俺たちヒトは何かを探し、探し当てるための行動を記録され、その記録によって一定の情報に行き着くようになっているわけだから、Googleというアルゴリズムに向けて情報を流し続けているようなものなのかもしれない。

もはや情報の主体がどこにあるのかって疑問すら湧いてくるような気がしないか?

情報を学びに変える反省

そんな風にヒトの感性がアルゴリズムになっているのか、アルゴリズムに合わせて俺たちの感性が作り込まれているのかわからなくなってきている今という時代。

俺たちはどうやったら本当の意味で自分たちのための情報を得ていくことが出来るんだろう?

それが情報を自分の中で検討し形にしていくという作業。すなわち「反省」何じゃないか?

さっきの事件一つとっても「ひでぇ事件だ」で終わらせてしまっては、その情報は情報のまま学びにはなってくれない。

なぜその事件は起きてしまったのか。

なぜその事件は止めることができなかったのか。

どうやったら俺たちはそういう事件を起こさずに済むのか。

そういうことを考えてみる。そして形にしていく。

その時のあんたの結論はもしかしたら、1年後のあんたの結論とは違うものかもしれない。
大切なのは、その結論の違いをあんたが実感するってことだ。

自分の感覚が変わっているってことを実感するってことだ。それこそがあんたの変化であり、学びそのものなんだから。

もしもあんたが、昔感じたことを形にしているのなら、ちょっと昔の自分の発信している「情報」に目を通してみてほしい

そこにきっと「学び」があると思うんだよね。

さあ、あんたはどうする?

俺たちはこの情報の海を渡っていくことができると思うかい?

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