相談と自分の価値の作り込み
あんたには信頼できる仲間ってやつがいるかい?
俺たちオッサンにとっては仲間ってやつはかけがえのないものだ。
なに?オッサンに限らないだろって?そらそうだ。
特に俺たちオッサンは俺たち自身で出来ないことってやつについて、嫌ってほど実感をしてしまっている。
俺はあのDBは扱ったことが無いんだよなぁ、とか、あの業種は経験がないなぁとか、ある種、言いわけがましい思いが仕事をするときにはつきまとってしまう。
そんな時俺たちオッサンは人を探す。
○○が出来るやつがいないかなぁってね。
今回は、そんな相談ってことについて考えてみる回だ。
まあ、ちっと付き合ってくれよな。
相談するってこと
俺たちオッサンは、結構な頻度で色んな人に相談する。
仕事の基本はホウレンソウだってあんたも習っただろ?
報告(ホウ)連絡(レン)相談(ソウ)を適切なタイミングでやるのが仕事ってもんだ。
自分の中で完結する仕事ってのは、見渡してみるとほとんど無いことに気づくよな?
特にプロジェクトマネージャにとっては、そう言ったコミュニケーションが、仕事の80%を占めるって言われることもある。
そう言うことを改めて感じさせてくれた記事があった。
のんにゃんさんは、実にいろんなことを考えている御仁だ。
今の仕事は続けていていいのか。
人との接し方はこれでいいのか。
今やりたい事は何なのか。
そんな思いを実にストレートに表現した記事を投稿している。
まあ、気になったら色々読んでみてくれよな。
そんなのんにゃんさんは「モヤモヤ」したときに「ロジカル」な仲間に相談するんだそうだ。
自らの不得意分野を「ロジカルではない」と定義して、その分野の判断をアウトソースするってわけだ。
相談っていうのは、自分に無いことを認めた上で、それでも問題を解決しようとする工夫そのものってわけだな。
相談が必要となっている現在
実際、今という時代は10年前、20年前と比べるとその複雑性が増している。
20年前にミドルウェアと言えば、データベースくらいしかなかったのに、今となってはアプリケーションサーバにフレームワークに業種別の各種ミドルウェアが跋扈している。
それらを適切に組み合わせて行くわけだが、その各々に専門知識がいる。
その専門知識を持っている人は各々別々の人なので、それらの知識を集結させるためにはコミュニケーションが必須となってくる。
20年前なら、専門知識の細分化がそれほど進んではいなかったので、一人の「出来るやつ」がなんとか切り盛りすることが出来たんだけれどね。
今はハード構成が得意なやつ、業種知識が得意なやつ、ミドルウェアの適用が得意なやつ、性能を踏まえた計画立案が得意なやつと、非常に仕事が細分化されてしまっている。
システムエンジニアってやつは、各々の得意分野で自分の武器を磨いていく必要があるんだが、あまりにも細分化してしまって、その武器を一分野に特定してしまうと、あっという間にその武器が陳腐化してしまうって時代になった。
細分化された世界観で俺たちが磨くべきもの
そうなると、俺たちシステムエンジニアは何に向かって武器を磨いていけばいいのか?
俺たちが技術屋であることを捨てたくないのであれば、多数の細分化された技術を常に追い続ける必要がある。
もともと技術屋ってのは、そういう新しいものを追い続けていかないと、陳腐化してしまうってリスクを負う仕事だ。
時代の進むスピードに追いつけなくなった瞬間に、俺たちは技術屋であることを続けられなくなるってわけだ。
ところが、20年前に比べて、時代の進むスピードってやつは半端なく増してきている。
去年の最先端技術が今年は見向きもされないってことはザラなことだ。
そうなってくると、技術屋としての自分はどんどん陳腐化していってしまう。
ではどうすればいいのか?
そこで必要なのが相談だ。
まずは自分の知らない技術を知っている人に相談する。
最初はその技術についてアウトソースするってわけだ。
そして、その技術を利用した部分について理解する。
理解しないまま自分の仕事に組み込むわけにはいかないからな。
そして、理解したことをお客様に説明する。
この技術はこう言う役割を担っているんですよってね。
あんたにも経験があるだろ?人に説明してはじめて理解できたって実感するってことがさ。
そうやって俺たち技術屋は自分たちの生き残る術を身に着けていくってわけだ。
なあ、あんたはどうだい?
相談できる相手、常に探しているかい?
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