「カッコイイ」仕事で日本を救う
あんたは自分の仕事に誇りを持ってやれてるかい?
なんか「底辺の職業ランキング」って記事が世に出たらしく、そいつについて批判が殺到したんだそうだ。
そのことを教えてくれた記事があるんだよ。
この鳶の嫁さんの記事を読んで思ったんだけれど、仕事に対する価値観って結構いろんな側面があるんだよな。
読ませてもらって普通に「はは~ん」って思う要素が結構あったんだよね。
今回はこの記事を読んで思った職業ってなんだべ?ってことを考えてみる回だ。
世の中の仕事ってやつは俺たちにどんな価値を与えてくれているのかってことを考えてみようぜ。
鳶職のイメージ
俺の中で鳶職ってのは完璧に「専門職」ってイメージなんだよね。
建設現場の中で、バランス感覚という転生の能力を駆使しながら、建設を進めていくための欠かし難い存在ってイメージ。
昔読んだマンガで鳶職の技能を身に着けておけば食いっぱぐれないくらいのことを書かれていたものがあった記憶がある。
たしかJドリームの冒頭だったかな?
なので、鳶職ってのは俺の中で「選ばれし者の職業」なんだよね。
ところがこの底辺の職業ランキングでは「土木・建設作業員」が最下位になってたってことらしい。
要するに体力勝負な部分が嫌われているってことなのかな?
でもそんなこと言ったらシステムエンジニアだって使うタイプの体力は違うけれど体力勝負な部分もある。
いや、今はサブロク協定でそんなこともないか。
このさ、「土木・建設作業員」が最下位って、なにげにエグい状況だと思うんだよね。
日本は災害大国
いやだってよ。
日本って地震を始めとして台風に津波。
実に多くの自然災害に襲われる国だ。
日本の国土内で起きる地震は全世界の20%を占めるって話も聞くじゃんか。
つまり、俺たち日本人は荒ぶる八百万の神に畏れを感じながら、その無慈悲な災害に対応する必要があるんだよな。
地震も台風も津波も発生することそのものを抑制することは出来ない。
だから、起きてしまった災害から復興することが必要なわけだ。
その中で、「土木・建設作業員」という仕事は中核をなす仕事だ。
何しろ壊れてしまったインフラを直さないと、そこに住まうヒトの生活が壊れたままになってしまうからね。
ところが昔の民主党政権時代に「コンクリートからヒトへ」のキャッチフレーズの元、土建業に対するお金の流れを大幅に抑制してしまった。
結果として、多くの土建業の会社が倒産を余儀なくされ、今や日本は大きな災害に対応する土木能力を失ってしまっている状態になっている。
それに加えて体力勝負という仕事柄、新たな労働力が流入しにくくなっているってのが現実にあるとするなら、これは冗談じゃなく国防の危機だ。
SNSを活用した「カッコイイ鳶」ブランド
そこに来て、鳶の嫁さんたちが注目したのが「カッコイイ」って価値観だったんだそうだ。
これさ。
ワリカシ、俺にとっては目からウロコな部分がある。
そうなんだよな。
働くってカッコイイんだよ。本来。
これって鳶の仕事にかぎらず、多くの仕事に言えることだと思う。
営業で戦略を練っている姿もカッコイイだろうし、技術屋がなんとか工夫をひねり出すために頭を使っている姿もカッコイイ。
夜の街で巧みな話術でヒトを魅了しているホステスさん、ホストさんもカッコイイ。
田畑を耕しながら命をいただく農業に従事されている姿もカッコイイ。
運送業だって介護業だって、医療現場のヒトだって、みんなカッコイイ。
どんな仕事でも「もうダメだ」って思っちまう瞬間ってのがあると思う。
それでも、そんなときこそ、こんなふうにつぶやく。
「おもしれーじゃねーか」
なあ、ちょっと思い出してみようぜ。
俺たちがガキンチョの頃、そんな風に自分を鼓舞しながらなんともならないをなんとかし続けてきた親の世代の姿を俺たちは見ているはずだ。
ならさ。
今度は俺たちの番ってことだろ?
なあ、あんたはどう思う?
俺たちはカッコイイ姿を子どもたちに見せて日本を立て直す事ができると思うかい?
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