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マスクをしないアメリカ

あんたもアメリカでの新型コロナウイルスの広まりのニュースを見ているかい?

今や世界で一番の感染者を出しているアメリカだけれども、一部のヒトたちが「マスクを付けんのいやなんじゃ~」ってデモが起きてるんだと。

いやいや、どんだけ平和なんだって思うじゃんか。
今世界で一番感染者が多いのはアメリカなんだぞ?
そこで感染対策の基本中の基本であるマスクをつけろって政府からの見解に対して「我々にはマスクをしない自由がある!」ってデモしてんだもんよ。

今回は、このアメリカでの自由ってやつについて考えてみる回だ。

アメリカにおける「自由」って言葉の意味、一緒に考えてみようぜ?

アメリカでマスクをつけないヒトたち

今回の俺の低めのアンテナに引っかかってきたニュースがこれね。

いろんなニュースを見ていると、あたかもアメリカ人みんながマスクをつけていないみたいに感じることもあるけれど、このニュースによると都市圏では9割くらいのヒトはマスクを着用しているってことらしい。

逆にいわゆる田舎ではマスクをつけないってヒトの割合が多いようだ。

で、都市圏ではリベラルなヒトが多いらしい。

日本でリベラルって言うと、革新派って扱いで、どっちかって言うと国の機能は最小限にみたいなところがあるわけだけれども、どうもこの日本におけるリベラルってものが何者なのかってことがムズい。

で、アメリカでのリベラルはどっちかって言うと「政府の力をある程度持たせて、個人の安全を担保するべき」って考え方なんだって。

なんか日本のリベラルの考え方と真逆っぽいんだよな。

で、アメリカの保守はって言うと、「政府の力は最小限に個人の自由を重んじる」って考え方なんだと。
なんか「それって言葉の意味で捉えればリベラル(自由)なんじゃね?」って突っ込みたくなる感じだね。

で、だ。
アメリカの保守、つまり個人の自由が大事って考え方のヒトからすれば、「政府が個人に向かってマスクしろって命令するのおかしくね?」ってなるらしい。

曰く「私の健康は私の責任で守る」ってわけだ。
「いやいや、あなたが誰かの健康を害することを防ぐ役割もあるでしょうに」ってツッコミは入らないらしい。

男らしさとマスク

もう一つ、この記事に書いてあることで、びっくりしたことがあった。

マスクは男らしくないって感覚がアメリカ人にはあるらしい。

マジか?そんな感覚あんの?

念の為、調べて見るわけよ。「アメリカ マスク 男らしくない」とかってGoogle先生に聞いてみると、おお~出てくる、出てくる。

例えば脳科学者の茂木健一郎さんも「コロナにビビってない俺、かっち~」って感覚の延長線上にトランプ大統領がマスクをつい最近までしてなかったって姿が見て取れるってんだよね。

何その脳みそ筋肉な感じ。
実際、超一流タブロイド紙文春オンラインの記事もある。

いや、わかるよ?
文春の記事鵜呑みにしてどうすんのよってのは。
でもこの記事書いてくれてるの池上彰さんよ?
まあまあ、アメリカの空気感みたいなものを表してる感じはするよね。

アメリカ人が男らしさを重んずる理由を考える

なんで、そんなに男らしいっていうか強い個というものがアメリカ人にとって大切なんだろう?

まあ、これは「こうだ!」って結論を出すには社会学的なものを修めてないと厳しいとは思うけれども、想像は出来るよな。

なんつってもアメリカは国としての歴史が浅い。
ってか今のアメリカ合衆国という国を形作った歴史が浅い。

日本の天皇陛下のような歴史に裏打ちされた権威ってのがないんだよな。
そうなってくると今を生きるヒトの力ってのが権威を担うしかなくなってしまう。

権威には裏付けが必要になるわけだけれども、その裏付けに歴史が使えないって事情があるわけだから、個人の強さのようなわかりやすいパワーってのが求められているんだと思うのよ。

その最大の象徴であるアメリカ合衆国大統領という存在。
その存在がマスクをして「男らしくない」という印象をもたれるってのは、冗談抜きで国の威信に関わるって感覚があるのかもしれない。

じゃあ、それで新型コロナウイルスの感染者数が増え続けて良いんだっけ?って問とアメリカ人は戦い続けているのかもしれないね。

さて、あんたはどう思う?

アメリカ人は「強さ」以外のものに権威を明け渡す日は来ると思うかい?

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