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外国人労働者受け入れと感染とデフレ

あんたも今の感染者数の推移が落ち着いてきているのを見て一安心しているところかな?

実際、一時はどうなることかと思っていた日本における感染者数の増加はひとまず落ち着きを見せ始めていると思う。

で、なんとはなしにネットをうろついていたら、こんなニュースが流れている事を見っけたんだよね。

なにおう?

日本以外ではまた感染状況が悪化しているって話を聞く中で外国人労働者を受け入れるってのか?
しかも国や地域に制限を持たすこと無く?
こんなんが2021/11/08からしれっと始まっているって知ってたかい?

たしかにその時点ではオミクロン株がどうとか話題になっていなかったとしてもだよ。
そんなん関係なしに感染状況が日本でだけ落ち着いている理屈がよくわかっていないのになんじゃそりゃ。

今回はこの状況のヤバさについて考えてみる回だ。

ちっと一緒に考えてみようぜ。日本の状況ってやつを。

諸外国の感染状況

このサイトを見ると国別の感染状況推移を見て取ることが出来る。

お隣の韓国は若干増加傾向。
アメリカは増加傾向は若干だけれども母数がえげつない。
インドネシアは収束傾向にある様に見える。
中国はデータがない。怖!!

こんなふうに国や地域によって感染状況はまちまちなんだよな。

そんな中で国や地域に制限を持たすこと無く外国人労働者を受け入れるってことが何を意味するのか?
当然、新たな株の持ち込みを水際で止められないことになる。

いくら陰性証明を出してもらったとしてもだよ。
PCR検査の30~70%程度の検出率を前提に考えたら止めきれるものじゃないってのは火を見るより明らかだ。

日本が収束傾向になった理由

なんで日本での感染傾向が収束しているのか?

そもそもウイルスは絶えること無く変異し続けている。
その中で感染力が小さくとも、弱毒化することによって長くウイルスを存続させるという変異をした株が出てきているのではないかって話があるらしい。

実際に弱体化が進んでいるように感じている医療現場もあるみたいだ。

ウイルスにしたって、存続するような仕組みなんだから、自然淘汰的にそう言う株が生き残りやすくなるってのは、まあ理屈だわな。

で、こっからが言いたいこと。

日本が今の状況になっているのは、感染が拡大している国と比べて防疫体制が良かったとか、日本人がまじめに行動抑制した結果だとかじゃない。

たまたまなんだ。

たまたま、そう言う変異が起きたからって話があるってわけだ。

外国人労働者の受け入れる意味

だとしたら、ここに感染拡大している国や地域から感染力がバリバリの株が入ってきたらどうなるのか?

また感染拡大になるのは、もう必然だと思わないか?

その中で国や地域を制限せずに再開された外国人労働者受け入れ。

なんでそんな決定がなされたのかって考えると、ちょっと薄ら寒い現実が見えてくる。

不景気の中で人手不足が深刻化しているってことだ。

言っている意味がわからないって?
つまりこうだ。

今までは水際対策で安い賃金で働いてくれる外国人労働者が入ってこられない状況にあった。
地方の中小企業やコンビニなど、すでに安い労働条件で働いてくれる外国人労働者の皆さんを前提としてビジネスモデルを回している企業は結構多い。
でも、肝心の外国人労働者が入ってこないもんだからビジネスが回らずに下手すれば倒産の危機に瀕しているってわけだ。

そうなったら、企業側としては徒党を組んででも外国人労働者受け入れを再開しろ!!って政治家に訴えるしか無いよな。
だって、そうしないと自分の会社の労働者の生活を守ることが出来ないんだもんよ。

何?そんなの企業努力だろって?
いやいや、そうもいかんでしょ。

中小企業は外国人労働者や非正規雇用で支えないとならない状況に追い込まれている。
なぜって?

構造改革と言う名の新自由主義。
つまりは緊縮財政による世の中で回るお金の絞り込みだ。

本来であれば、苦しいけれど、外国人労働者や非正規雇用に頼らずに、物やサービスの付加価値を高めることによる価格転嫁で予算を確保しつつ、正規雇用を増やして人手不足に対応するしか無いんだよ。

でも緊縮財政によって価格転嫁をすると売上そのものが減ってしまう。
結果薄利多売にならざるを得ず、慢性的な人手不足になる。

本来は人手不足ってのはインフレ要素のはずなんだ。
でも長引いたデフレはそれを経営判断として許せない状況を作っているってことなんだ。

つまり俺が言いたいのはシンプルに外国人労働者やばいってんじゃなくて、デフレのときに安い賃金労働者を意図的に増やすと更にデフレになるってことね。

これがインフレになって消費が加熱している状態での一時的な受け入れってんなら話はわかるわけよ。
でも今はデフレでしかも日本でだけ感染が収まりつつあるって謎の状況を誰もしっかりと説明できない状況なわけだ。

今は、オミクロン株ショックの要素で外国人の入国は一時的に制限されることになった。
それでも、またこの「安い労働力へのニーズ」圧力によって外国人労働者は増え、結果として俺たち全員の給与は下がっていくんだろう。

なあ、あんたはどう思う?

政府がするべきは「安い労働力の確保」じゃなくて「価値に対して支払える可処分所得を増やすこと」のはずだと思わないか?

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