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TRIGUN STAMPEDEから感じること
あんたにも好きな作品ってのがあるかい?
俺はワリカシ雑食だとは思うんだけれど、そんな雑食のなかでもお気に入りって作品は結構限定されていると思う。
そんなお気に入りの作品の中のひとつにTRIGUNってのがある。
SFマカロニウェスタンって評価をされることがある作品なんだけれど、主人公のヴァッシュが命がけでアマちゃんをするのが悲しくも清々しい感覚を与えてくれる名作だと思う。
で、そのTRIGUNがリメイクされて今放送されている。
さらには、こんな感じのグッズも発売されている。
個人的には前のアニメのアウターの方がカッケーと思うんだけれども、普段使いは確かにできんわな。
でも、これ発売してくれるんだったら、HUNTER×HUNTERのクロロの逆十宇のコートも出してほしいぜ。
#何処で着るんだ
話が壮大にずれたけれど、TRIGUNのリメイクってその出来に比べると全然注目を集めていない気がするんだよな。
今回は、TRIGUN STAMPEDE という作品を眺め直してみる回だ。
ちっと、あの作品が目指している表現ってやつを考えてみようぜ。
自分達が与えられている環境
原作も含めてだけれども、ヒトという生き物について作品を通じて描かれている気がする。
過酷な環境にさらされたヒトという生き物がどう振る舞うのかってことね。
今、日本で暮らしている俺たちは実に恵まれた環境で暮らしていると思う。
水道水をそのまま飲めるし、夜に女性が一人で出歩いていてもある程度の安全は確保されている様に思う。
どれも国や環境が変われば失われてしまう実にはかないものだよな。
WBCで大谷選手のスリーランホームランの打球をキャッチした女性が周囲のヒトとその喜びを分かち合うために、そのボールを周囲のヒトで回しあってボールの撮影会みたいになったんだけれど、普通にそのボールは彼女の手元に戻ってきたとか、確かに日本人の俺ですら奇跡的な出来事なんじゃないかと思ったりもする。
要するに、俺たちは実に恵まれた環境で生活させてもらっているってことだよな。
TRIGUNで描かれているヒトの弱さ
その俺たちがいかに恵まれた環境で過ごしているのかってことをTRIGUN STAMPEDEという作品は改めて描いてくれていると思う。
ヒトは生き残るためという理由のためには、どれだけの悪にでもなれる。
たてて加えて、その悪というものを実行するヒト自身がその悪というものを実行してしまった罪悪感に焼き焦がされることも表現している。
主人公のヴァッシュはその罪悪感からすらヒトを救おうとする。
なんつーんだ?
愛だよな。愛。
その愛がヒトならざるものからヒトに与えられているってのが実に切ないわけよ。
確かに、ヒトならざるものへの愛情をヒトが向けるってシーンもあるんだけれどさ。
でもナイヴスはレム以外から愛情を受けたことなんて無いんだろうっておもっちまうんだよな。
愛を感じることが出来ているか
で、ふと思う。
俺は俺に向けられた愛情ってのをキッチリ感じているんだろうか?
家族からの愛情。
仲間からの愛情。
生活の節々で関わるヒトの愛情。
たぶん、かけられた愛情の1割位しか感じとれていないんじゃなかろうか。
具体的になにかをしてもらったってことですら、俺はそれが愛情からのものだってのを疑っちまう。
なにか打算があるのかって心のどこかで考えちまう。
逆に単純に相手に喜んでもらいたいからってする行動もある。
ただ、その行動が俺の「喜んでもらいたい」ってことを証明する手段はない。
こう考えるとさ。
本質的にヒトってのはわかり会えないのが普通ってことなんだよな。
そこで話を戻す。
TRIGUN STAMPEDE という物語を俺たちがどうとらえていくのかって話だ。
主人公のヴァッシュは実に強大な力をもってヒトを助け続ける。
ところがその強大な力ってのも実に紙一重でヴァッシュの命を奪いかねない。
つまり、自分の命をベットしつづける姿が描かれているわけだ。
しかも他人のために。
ここから俺たちは何を感じとることが出来るのか。
「お前、キチンとヒトを愛せれているか」ってことだろ?
それだからこそ、俺はこのTRIGUN STAMPEDE という物語から目を話すことが出来ないんだと思うんだよな。
なあ、あんたはどうだい?
あんたにテーマを与えてくれた作品を教えておくれよ。
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