俺たちの欲の行方
あんたは消費税を減税しなさいな、もしくは廃止しなさいなって言う意見が野党から出始めているのを眺めているかい?
本質的には消費税ってのはあんまり税金の本来の役目である景気の調整をするためには優秀な方法じゃないと思うので減税か廃止をするってのは賛成なんだよ。
ただ、消費税がなくなれば景気が良くなるって言うシンプルなことにホントになるのかってのは、改めて考えてみると「あれ?どうだろう?」って思う自分がいた。
今回は俺たちの中にある「消費マインド」ってやつについて考えてみる回だ。
俺たちの中にある「欲」について考えてみようぜ。
ガキンチョの頃の欲
俺のガキンチョの頃を思い出してみると、実に多くのものを欲しがっていた気がするんだ。
今となっては何でそんなもの欲しかったんだって思うやつだけれど、宇宙戦艦ヤマトのトレーディングカードみたいなのが駄菓子屋で売っていて、ひたすらにそのカードをねだって買ってもらった記憶がある。
あのカードどっか行っちまったなあ。
それ以外でもウォークマンが欲しいだの、コンポが欲しいだの、パソコンが欲しいだの、おもちゃが欲しいだのと、ありとあらゆる「欲しい」が俺の中で渦巻いていたと思う。
失われ行く欲
でだよ。
実際にアルバイトとかで自分がある程度自由になるお金を手に入れたあと、その「欲しい」があんまりなくなっていくって感覚が俺の中で生まれたのも覚えているんだ。
そりゃ、うまいもんを食べたいとかたまには旅行に行きたいだとかって欲はあったと思うんだけれども、「所有する」って事に対する欲がどんどんなくなっていく感覚。
新しいゲームが欲しいと思っても、いつでも買えると思ったら「まあ、今じゃなくてもいいか」ってなって結局買わないってあの感覚。
なんつーか、「もう持ってるじゃん」ってやつ。
生活必需品以外の買い物
で、改めてAmazonの購入履歴を眺め直してみる。
電池にサプリにマウスウォッシュ。
ベリー生活感満載だ。
生活必需品以外の買い物を探すと、両親と義理の両親への誕生日プレゼントや父の日、母の日のプレゼント。
あと、タブレットにつないで遊んでみようかと買ってみた超安物のリモコンくらいか。
ここ数年、ホントに物欲ってのが失せてきている気がする。
最近は食欲も失せてきているから、どんどん植物みたいになってきているってことなのかもな。
これって俺だけなのかな?
たしかに妻を見ていると、やれセミナーに参加するだとか、洋服を新調するだとか何かにつけて消費しているようにも見える。
ある意味では俺よりも必死で生きているってことなのかもな。
必要なものがある場所
でも、息子を見ていると俺と同じようにあんまりものを欲しがらない。
子どものくせに。
なんでだろうな?って思ってみてみると、息子の行動が目についたんだ。
宿題だとか、やらなければならないことをしている時間以外はほとんどテレビで動画を見ているかゲームをしているんだよな。
このご時世なので、なかなか友だちと遊んだりってのを遠慮しちまうってのはあるのかもしれない。
それでもだ。
今の息子を見ているとほしいものはすべてモニタの向こう側にあるように見えるんだよな。
で、自分を振り返ってみても、俺の欲しいものも結構モニタの向こう側にあるような気がしてくる。
俺の場合はものじゃなくて、このnoteを読んでくれるあんたの反応だったりね。
究極的にはヒトは情報を欲しているってのが本質なのかもしれない。
消費税を0にすることで、多分だけれど消費は増えていくってのはあると思う。
でも、根本的に俺たちの欲ってのがどこに向かっているのかってのを考えておかないと、本質としての消費増大につなげていくのって、結構無理ゲーな気もしてくるんだよね。
それによって投資する場所を見極めていかないと、生活必需品を
手に入れるのも困難な経済状況になりかねない。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちの欲はいったいどこに向かっているんだろうな?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?