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不景気へのくさびを何処に打つか

あんたも給付金がどうのこうのってニュースを嫌ってほど見ていると思うんだよね。

実際問題、あの18歳以下の子どもに対しての所得制限ありでの給付ってのはメチャクチャ不評を買っているってのがちょいちょいニュースで見られるんだよな。

俺自身、あの給付は子育て支援にもならないし、経済対策にもならないし、ましてや生活困窮者を救うことにもつながらないので、ホントどんな効果を望んで実施する計画なのかってのが読み取れない対策だと思う。

じゃあ、どうすれば良いのか?

今回は経済対策という観点で今の日本を良い方向に向かわせる方法について考えてみる回だ。

まあ、その辺のオッサンがどんな事考えているか見てみてくれよな。

経済対策に最も必要な要素

今の不景気の源泉ってなんだと思う?

ぶっちゃけて言うと、「将来的に良くなる感覚の欠如」だと思うんだよね。

景気の良かった時代。
いわゆる高度成長期には、今日よりも明日。来月。来年。と給料が上がっていく世界観だった。

テレビという大衆娯楽が成立することで、みんなが同じものを欲しがり、それを単純労働という形で大衆が下支えすることで、経済規模がみるみる膨れ上がっていった時代だ。

毎年のように給料が上がるわけだから、相対的に物やサービスがお金に対して高い価値を持っていた。

つまり貯金していても、同じ1万円で買えるものが今と来年では違うって世界観だ。

今だったら1万円でこれだけのものが買えるのに、来年では、今の9割のものしか買えないってなったら、そりゃあみんなで消費をしまくるわけだ。

しかも消費税もなかったから消費を歯止めするものはなかった。
結果、消費は推し進められ、景気は好景気の循環を起こしていたわけだ。

負のスパイラル

で、ときは経って現代。

長引く不景気はお金の価値を高め続けている。

今日1万円で買えるものが来年になればもうちっと色々買えるものが増えるかもって世界観だ。

その世界観なら、誰だって貯金して将来に備えるって考えるのが自然なんだよな。

この事実を捉えると景気対策に必要なものがちょっと見えてくる。

企業が価格を上げられる状況をどうやって作るのかって話だ。

そもそも物やサービスの価格を上げることが出来ないから、企業の利益は上がらず、お金の価値がどんどん上がる。
お金の価値が上がるから大企業は企業内留保を増やすことで延命することを一義に考える。

じゃあ、なんで企業は価格を上げられないのか?

それは売れなくなるからだ。

なぜ売れなくなるのか?
買い手に資金的な余裕がないからだ。
正確に言えば、将来的に手元に入ってくるお金が増えるとは感じていないからだ。

なぜ将来的な収入が増えないと思うのか。
企業の収支が伸びていかないからだ。

なぜ企業の収支が伸びないのか?
付加価値について価格転嫁出来ないからだ。

という負のスパイラルだ。

くさびを打ち込む場所

このスパイラルの何処にくさびを打ち込むのが良いんだろうか?

ポイントは民間企業や個人に痛みを伴う場所ではダメだってことだよな。

痛みを感じさせた瞬間に消費マインドが冷え込んで、スパイラルを破ることが出来ない。

多分、一番のポイントは「買い手が買いにくい」って場所だと思うんだよな。

なんつっても今の不景気は需要不足が原因なわけだし。

じゃあ、どうやって買いやすくするのか?

やっぱさ。
消費税じゃないか?

給付金を1回渡したって、将来的な収入が期待されるわけじゃないから、絶対に消費は伸びない。

俺たちは生きている以上、今日も明日も来月も来年も生きていかなきゃならない。

1回こっきりの給付金では、将来の期待は増えないんだから、消費につながらないってのはごく自然な話なわけだ。

それに対して、消費税を凍結すれば常に1割引で買い物できる世界になる。

これなら確実に消費は伸びるはずなんだよな。

しかも市場に円がダブつくわけでもないから、急激な円安リスクを負うこともない。

なあ、あんたはどう思う?

マジな話、消費税って誰も幸せにしていない気がしないか?

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