見出し画像

鉄血のオルフェンズから感じる俺たちの幸せ

あんたは好きなアナザーガンダムってあるかい?

賛否両論っていうか否の方が多い感じもするけれど、俺は鉄血のオルフェンズは好きなんだよな。

特にオルガ・イツカは好きなんだよ。最後のセリフはものすごいネタ扱いされている印象が強いけれどね。
なんなら三日月・オーガスよか好きかもしらん。
昭弘・アルトランドは別の意味で大好きだ。
#努力家は無条件で好き

今回はオルガ・イツカを眺めながら組織ってものの有り様について考えてみる回だ。

まあ、いつものように俺の感覚論に付き合ってくれよな。

鉄血のオルフェンズと言う作品に感じる魅力

俺が鉄血のオルフェンズと言う作品のどこに魅力を感じているのか?

思うにね。
ガンダムの主人公側の組織ってさ、縮小傾向にあると思うわけよ。

最初は地球連邦軍って言う圧倒的な数を保持した組織だった。
当初こそモビルスーツと言う圧倒的なテクノロジーを保有していなかったんだけれど、それをV作戦一発でひっくり返しちまった。

それをララア・スンと言う強化人間(あえてニュータイプとは言わない)やシャリア・ブルと言うニュータイプ(あえて強化人間とは言わない)でひっくり返そうとするも、時間と国力がそれを支えられなかったってのが1stガンダムの物語だよな。

で、作品が進むとだ。
Zガンダムはエユーゴと言う地球連邦の一愚連隊みたいな組織が主人公の所属組織になり、逆襲のシャアではロンド・ベルなんて同じような一愚連隊に所属するようになる。

00に至っては、組織の全容もあんまり分からんくらいの弱小組織だし、鉄血のオルフェンズに至ってはガキの寄り合い所対みたいなもんだ。

これたぶん、世の中の景気が縮小していったことと無関係じゃないと思うんだけれど、この主人公の属する組織が縮小していくことが、物語にリアルな感覚を添えていっているってことにもなっていると思うんだよな。

どういうことだって?

俺たちの身の回りにある組織の規模で同じ苦しみを想像出来るって意味だ。

オルガ・イツカの感情

で、その想像をしてみるとだ。
オルガ・イツカが感じているであろう感情ってのは実に耐え難い物があると思う。

自分の采配一つで、昨日まで同じメシを食ってたやつの命が失われていく。
自分の采配をフォローしてくれていた仲間が離反していく。
それでも自分の采配に付き従ってくれる仲間がいる。

もうさ。
こんなの耐えられる気がしないじゃないか。

自分の采配で命が失われていくことは自分を責めれば良いかもしれない。
誰が許してくれるわけじゃないけれどね。

自分の采配で仲間が離反していくことは仲間の意思を尊重すれば良い。
その意思を生んでしまった自分の決定の意味は見続けることになるけれどね。

でもさ。
自分の采配に従ってくれる仲間。
これはほとんど呪いだ。

仲間だ。
仲間なんだぞ。
その仲間がいつ何時、自分の采配で命を落とすかもしれない。

想像してみろよ。
あんたのチームの仲間がだ。
あんたの采配で路頭に迷う姿を。
耐えられっこないべ?

小さな組織での戦争。
それが描き出すリアル。

その描き出されたものは俺たちに突き立てるわけだ。
「お前は後悔しない選択をしているか?」ってさ。

リーダーの苦味

そう考えるとさ。
リーダーしているヒトの苦しみというか苦難ってのは想像を絶していると思う。

実に色んな人が経営者だったり店長だったり仲間を背負う立場で活動している。

ここで言う仲間ってのは、自分が雇用しているって意味だけじゃなくて、一緒に活動してくれている仲間って意味ね。

そう言う意味ではお客様も仲間だし、協力会社のヒトたちも仲間だ。

なんなら作られたサービスを利用するヒトだって仲間だ。

その星の数ほどのヒトがだよ。
「幸せになって欲しい」って願い続けること。

それがリーダーの目指しているところだと思うんだけれどさ。
残念ながらその成果という果実を実感できることはそうは多くない。

成果を感じることを売上が増えた、利益が増えた、給料が増えたとか、そう言うなんかしらの代替物でなんとかしてるんだよな。
きっとあんたん所のリーダーも。
そして、あんた自身も。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちはなんのために仕事をしているんだろうな?

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?