感謝の忘年会
年末年始に向けて、あんたはどんなことを考えて過ごしている?
俺のところは忘年会ともなると、企画を巡らせて分刻みのアジェンダが組み込まれたものになるのが恒例なんだが、その企画立案をしてくれている幹事さんには頭が下がる思いだ。
普通なら、ただ飲み会として話して終わるところを、なんとかしてエンターテイメントとして演出しようという気持ちみたいなものが溢れ出ているんだよな。
今年の忘年会は、協力会社さんの皆さんを含めて、部のプロジェクトに関わった多くの人を一挙に呼び集めるものだから、200人からの人が集まる。
普通に飲み会をするとなると、それではカオス以外の何物でもない。
そりゃそうだ。200人と会話なんて成立しないし、それだけの規模になると顔と名前が一致している人のほうが少なくなるもんだからな。
ところが、そこに企画でゲームをやったり、プレゼントを渡したりすることで、楽しく、そして日頃の感謝を込めたイベントとして成立することになるんだよな。
例えば、じゃんけん大会をするのでも、それを司会する人がいて、その様子を面白おかしくマイクで会場全体に伝えようとする。
それだけで一体感が出るもんだが、そこで司会が皆が分かるようなコスプレをしていたりする。今年はドラゴンボールの天下一武道会がモチーフだったから司会者は天下一武道会の金髪のあのおじさんのコスプレだ。
あのおじさんのコスプレで「あ~っと、いまのは後出しくさいぞ~」とか実況中継するわけだな。
その盛り上がりといったら、結構すごいものがあった。ただのじゃんけんなのにな。
それが何によるものなのか?
きっとだが、そこの場を演出していたのは「同じ目的を持っている」という信頼感のようなものだったんだと思う。
200人もの人がプロジェクトの成功に向かって努力していた。
それは紛れもない事実なんだ。その事実を主担当者としての自分たちが忘年会というイベントを通じて感謝を形にした。
そのことを集まってくれた協力会社さんはみんな感じてくれていたから、あの盛り上がりができたんだと思う。
もちろん、企画立案をしてくれた幹事さんには頭が下がる思いなんだけどな。
つまり、俺たちが仲間になるために必要なのは、共通の目的だ。
目的を共有するために必要なのはなにか?
それはプロジェクトを引っ張るやつが言葉や行動を使って目標をメンバーに感じさせることなんだと、俺は思う。
俺のところのメンバーは自然とそういうことが出来ていたってことなんだろうな。
あんたは、仕事の目的をみんなに伝えているかい?
あんたは、仕事の結果をみんなと分かち合っているかい?
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