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アナログゲームで想像力を刺激する

あんたは家族とテレビゲーム以外のゲームを楽しんでいるかい?

我が家の息子は、ご多分に漏れずテレビゲームにどっぷりだ。

それなりの種類のゲームを買い与えている中で、ドラゴンクエストビルダーズ2とマインクラフト、マインクラフトダンジョンズあたりがお気に入りっぽいね。

そんな中で、たまには目を休める意味も含めてトランプでもしてみるかって思って息子とトランプでいろんなゲームをしてみたんだよ。

今回は、そんな息子とのトランプ遊びから得た気づきについて整理してみる回だ。

ちっと時代の変遷ってやつについて考えてみようぜ。

トランプでほとんど遊んだことのない息子

実際、このトランプってのはこんなにシンプルなのに、これだけ複雑に多くの遊びを提供してくれるって意味では天才的な仕組だと思うんだよな。

トランプが一つあるだけで、ポーカーだってババ抜きだって7並べだって大貧民だって出来ちまう。

更にはスピードのような反射神経と手先の器用さを使うようなゲームもあるからその楽しみ方は無限大だ。

そんな万能遊戯ツールであるトランプ。

我が家の息子はそのトランプでほとんど遊んだことが無かったらしい。

てっきり保育園やら小学校の友達と普通にやっているもんだと思いこんでいたんだけれども、考えてみれば親である俺からトランプでの遊び方を息子に教えていないってことを思い出したんだよね。

こいつはいかん、って思ってまずは定番のババ抜きから始めてみようとする。

そこで、ちょっとびっくりしてしまう。

ババ抜きのルールをよく知らないってのは良いとして、そもそも息子はトランプをシャッフルすることもうまく出来ていなかった。

考えてみれば、そもそもトランプを触ったことがないくらいの状況ならそれも当たり前ってやつなのかもしれないが、自分の感覚でシャッフルが出来ない子どもってやつが想像の外だったので、結構ショッキングだったんだよ。

多分だけれど、これって我が家の息子だけの話じゃないのかもしれない。

俺たちがガキンチョの頃はテレビゲームなんて無かったから、なんかしら遊びを探して楽しむ必要があった。
その中でトランプという万能遊戯ツールは非常に価値が高かったんだと思うんだよ。

当然、俺たちはそのツールを使って遊びまくったわけだ。

ところが、今はテレビゲームでより複雑で美麗な表現を提供されている。
当然、子どもは刺激の強い表現に引き寄せられるから、トランプのようなシンプルなツールは手に取らなくなっていくってことなのかもしれないな。

子どもの想像力

そう言うテレビゲームの複雑で美麗な世界ってのは非常にエンタメ性に富んでいるのは間違いない。

ただ、そこには子どもが本来持っているはずの想像力を刺激するって意味では課題があるようにも思えないかい?

何?遊びでの想像力って何者だって?

例えばチェス。

チェスのコマには一つ一つに役割が割り当てられている。
基本は一歩づつしか動けないポーン。
縦横に自由に動けるルーク。
斜めに自由に動けるビショップ。
四方八方にケイマトビ出来るナイト。
縦横無尽なクイーン。
一歩づつだけれど自由に動けるキング。

その一つ一つのコマがヒトとしての役割を全うしていく姿ってのがチェスの盤上には表現されている。
そんなふうに考えたことないかい?

例えばポーンが普通に考えたら相手のポーンに取られてしまうところに進む。
でもそこにはビショップの睨みが効いているので、相手のポーンは自分のポーンをとったとしてもビショップによって相打ちになってしまう。

チェスにはプロモーションというルールがあって、ポーンが敵陣の一番奥にたどり着いたときに、それまでに取られたコマと取り替える事ができる。

でもポーンは前進しか出来ないから、プロモーションによってポーンが救われることはない。

つまりさっきのポーンは相打ちになったとしても、決して救われることはない存在だ。

決して救われることはないと知りながら相打ちになるかもしれない死地に自らの歩を進める自軍のポーン。
そして、相打ちになることで戦局が打開されるという判断に従い、自ら相打ちになる前提で歩を進める相手のポーン。

そんなドラマを感じながらチェスって打つじゃんか。
#偏りが激しい

こう言う想像力を羽ばたかせる経験を今の子どもたちは経験するきっかけを持てていないってことなのかもな。

なあ、あんたはどう思う?

子どもたちが想像力を羽ばたかせるきっかけってどうやって与えられるんだろう?

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