地方選挙と俺たちの願い
あんたのところの選挙はどんな感じだい?
俺のところは、4/21の投開票ってことで、いよいよ街宣カーが町をぶろろ~んと走り始めたよ。
しかし、毎度のことながら選挙ってやつは、どうしてこうも違和感がてんこ盛りなんだろうな?
今回は、俺の感じる違和感ってやつをちっと掘り下げてみようかと思う。
あんたも一緒に感じてみてくれな?
候補者の「お願い」の違和感
まず最初の違和感は候補者の皆さんがこぞって選挙カーでがなりたてるあのフレーズだ。
「今日は皆さんに『お願い』にまいりました」
あんたのところの選挙でもそうなんじゃないかと思うが、やたらと候補者の皆さんは有権者に「お願い」をする。
「待機児童の数は増加の一途をたどっています。今手を打たねばなりません。どうか私に仕事をさせてください。『お願い』します」
だの
「消費税増税を推し進める安倍政権にノーを突きつけましょう。『お願い』します」
だの。
なんつーか、使い古されたフレーズなのは百も承知で言うけれど、政治家にお願いするのは俺たち市民なんじゃないのかね?
その前提で「お願い」ってやつを考えると、この違和感の本質につながる気がする。
要するに候補者たちは何を「お願い」しているのか?
ズバリ「自分を政治家にすること」を「お願い」しているんだな。
俺たちは良い政治を政治家にお願いしたい。
でも政治家もしくは政治屋になるためには選挙を勝たないといけない。
選挙に勝たなくては自分の理想とする社会を創ることができない。
それはわかる。
だけれどさ、自分が理想とする社会を創る「手段」を不特定多数に「お願い」するよりは、理想とする社会に「共感」してもらうのが本筋じゃないのかな?
「共感」を呼ぶ演説なんて、俺自信は直接は聞いたことがない。
いろんな資料で田中角栄さんの演説には共感を覚える気がするけどね。
まず、辻説法をしている区議会議員候補の内容を足を止めて聞いたことなんて、あんたはあるかい?
俺は無い。
なんか、みんな自分の名前を連呼するだけで、「何が課題なのか」とか「同解決するのか」みたいなことを辻説法で喋っている人を聞いたことがない。
覚えてもらうのに時間を使っているのは重々承知だけどさ。
選挙活動期間の短さ
市長選挙と市会議員選挙が7日間。
この意味をちっと考えてみようぜ。
俺たち選挙権を持つものは、この7日間で聞いたこともないような人を「信用できますか?できませんか?」を取捨選択しなければならない。
ってか、そんなの出来るわけ無いじゃん?
特に市議会議員なんて、メディアにも出ることはレアで、普段何をやっているのかを調べるためには、市議会議員さんの名前でエゴサーチするくらいしか方法がない。
※エゴサーチ:特定の個人の名前で検索すること
エゴサーチするくらいなんだから、地方政治にものすごい興味ある人だよな。
そんな地方政治マニアじゃないと、正確に地方選挙の投票なんてできないってのが今の現実ってわけだな。
じゃあ、どうすんの?
とは言え、俺たち一市民。選挙期間伸ばせやゴラァって言ってもしゃあない。
ならどうするのか?
ぶっちゃけ、俺たちが市議会議員に何を求めるのかってのをきっちり考えるしか無い。
つまりは、地方議会が決める範囲をしっかりと理解することからだ。
基本姿勢の議決権はこんな内容だ。
(1)市の法律とも言うべき条例を定めたり、改正したりすること。
(2)市の予算を決めたり、決算を認定したりすること。
(3)市の税金・使用料・手数料などを決めること。
(4)一定の金額以上の工事や物件等の購入契約を決定すること。
ざっくり、自分の町のまちづくりをすることなわけだ。
じゃあ、自分の町をどうしたいのか?
犯罪が起きないように街灯を増やしたいのか?
待機児童を減らしたいのか?
どうすれば、俺たち市民が俺たち市民を幸せにできるのか?
それを考えてみようや。
あんたはどうする?
俺たちはどうやったら幸せになれるんだろうな?
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