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ひとり親世帯を支える

あんたも子どもが両親の問題で悲劇にあっているってニュースを見ることがあるかい?

この手のニュースは尽きること無く伝えられて、その都度その子どもに起きた悲劇に胸を痛めつつ、両親に対する非難の意識が芽生える。

でも仕組みとしてこの悲劇を抑える方法ってのは、実のところ非常に難しいってのが現実だとも思う。

児童相談所には捜査権は無いので、悲劇をもたらしている親に対して調査を承認してもらう必要がある時点で、本質的な対応は出来ないってのが実情だもんな。

そう考えると、やっぱり親の側をどうサポートできるのかってのを考えないと、この悲劇は止まらないってことだよな。

今回は子育てをサポートする仕組みについて調べてみる回だ。

ちっと共同体として子育てをどう抱えているのかを眺めてみようぜ。

ひとり親世帯の子どもの非行少年出現率

まずこんな記事を見つけた。

ひとり親世帯の貧困率が高くて、そのことと因果関係があるのかはわからないけれど、非行少年出現率が両親ありの世帯に比べるとひとり親世帯の方が高くなるってことなんだそうだ。

両親がいる世帯では1000人あたり7.91人の非行少年がいるってのに対して、母子世帯では20.83人、父子世帯に至っては39.36人って数字らしい。

実にエグい数字だ。

まずひとり親世帯が貧困になりがちってのは、まあそうかもしれないと思う。
なにしろ一馬力で世帯収入を支えるってのは今の不景気のなかではリアリティがあまりないってのはわかる。
仮に専業主婦として片方の親が家庭の仕事をするにしても、もう片方の親が仕事に専念できる時間を作れることになるから、やっぱりひとり親世帯ってのは経済的に不利な立場にあるってのは間違いない。

そして、貧困が子どもの情操教育上よろしくない影響を及ぼすことは想像に難くない。

ここを救わないで、どこを救うんだって話に見えてくるじゃんか。

シングルマザー・ファザーが使える制度

じゃあ、実際どんな制度でこういう状況に対応するようになっているのか?

子育てに関する補助には結構な種類があるらしい。

おおう、結構な数があるんだな。
ってか、この全容を把握しているヒトってあんまいないんじゃないのか?

特に所得制限がある補助だとか、申請が必要になるものだとかはキッチリ意識していかないともらい損ねることも普通にありそうだ。

でもひとり親世帯で生活を営んでたら、こんな情報を漁る余裕もなかったりするんだと思う。
できるだけ周りのヒトがフォローしていくしかないのかもしれないけれど、そもそもひとり親世帯を支えている親のヒトは周囲とのコミュニケーションをとる余裕もないケースもあるんだろうな。

だとしたらだ。
こういう情報を「ながら作業」で活用できる環境ってのが必要なんだと思うわけだ。

でも、そんなのどうやんだ?

携帯サイトでうりゃってやれば各種申請書ができちゃうなんかを作ればいいのか?
誰が?
普通に考えれば行政が作ってもらいたい。
でも行政自体が書類まみれで悲鳴をあげている状態だし、なにしろ緊縮財政の煽りでそんなシステム化投資なんて予算化することすらできない。

あれ?でも待てよ?
骨太の方針2022でも子育て関連の話が入ってたよな?

おお、親の就業状態にか変わらず保育園を利用できるように書いているのか。

そして骨太の方針2022に書かれている内容なら、例のプライマリーバランスの縛りに依存しないですむ。

逆に言えばだ。

政治家にこの骨太の方針に書かれている子育て支援系の予算支出を訴えかけないと、今まで通りのひとり親世帯の貧困が続いちゃうってことだ。

ためしにさ。
この骨太の方針2022を盾にとって、地元の選挙区の議員さんにメッセージ送ってみるのも手なのかもしれないよな。

あんたがひとり親世帯が親も子どもも苦労しているという実態を感じることがあれば、そういうモチベーションも出てくるかもしれない。

そういう意味ではひとり親世帯ってものの実態を俺たちは理解するための行動からってことかもな。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちはこの世間にある課題を捕まえに行けると思うかい?

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