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満足する今日

あんたは後どれくらい生きられるんだろうな?

それがわかったら苦労はしないって話だが、それがわかったら、どうやって生きていけばいいのか、だいぶ変わるよな。

今日は、俺たちの時間は限られているって話だ。

平均寿命ってのは伸びているって話がある。

出典:http://www.garbagenews.net/archives/1940398.html

まあ、あんたが男ならいい感じに81歳位まで生きるらしい。あと何年だい?

で、その残りの命、あんたはどう使う?

多かれ少なかれ、オッサンはわかってもらえると思うが、俺たちは「死」ってものを割と身近に感じている。

同年代で一線を張っているやつが死んだってニュースは枚挙にいとまがない。
バチバチシリーズで有名な佐藤タカヒロが今年なくなったのは、俺たちに大きなショックを感じさせたよな?

知らないあんたのために説明しよう。バチバチシリーズというのは、相撲を題材にしたものすげ~アツい漫画だ。なんつ~か、いわいるスポーツ漫画の中でそのアツさは抜きん出ていた。

そのバチバチシリーズの最終章として描かれていた作品がこれだ。

鮫島、最後の十五日

文字通り、主人公鮫島が過ごした最後の場所を描く相撲漫画だ。

詳しくはあんたの目で確かめてもらいたいが、作品の中で主人公である鮫島は文字通り命を燃やしながら相撲に取り組んでいる
あまりの熱量にあてられた対戦相手は否応なしに巻き込まれていく。

まるで作者の魂が絵に刷り込まれているように、あんたも感じると思うぞ。

で、この作品、その場所の十三日目まで描かれたところで、悲劇が起きる。

佐藤タカヒロが亡くなられたのだ。

物語は十四日目、いよいよ横綱と組まれた割(対戦相手の組み合わせ)がわかったところで強制的に終わる。

なんとも不完全燃焼じゃないか。そうは思う。

だが、この漫画は俺たちに確かに何かを残してくれる。それは命の使い方だ。

後何年生きられるかわかりゃしないが、確実に俺たちは俺たちの命を使って生きている。無限には続かないことは子供だって知っている。

でも、俺たちはその戻ってこない一日を漫然と使ってしまっていることが多くないか?
今日一日を満足出来たって日がどれだけある?

俺たちは俺たちの命にもっと目を向けたほうが良かないか?

命に目を向けると、今日という一日を無為に過ごしたんじゃないかって焦りが出てくる。
でも、必要なのは焦りじゃない。満足感だ。

俺たちは、何に満足するんだろうな?

家族の幸せ?
同僚の理解?
達成感?

そのいずれも重要だ。そして、そのいずれにも必要なものがある。

俺たちの目標だ。

何をしたいのか。

その答えをあんたはもう持っているかい?

俺はまだ持てていない。こうなってほしいってことは山ほどあるけどな。

成し遂げたい目標。
それこそが俺たちが俺たちの命をきちんと使うために必要なことなんだろうな。

あんたの満足はどこにある?

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