俺たちの好き勝手で幸せにしたい人
あんたの家族は、何を楽しんでいる?
俺ん家は息子がHUNTER×HUNTERをhuluで見始めた。なんか俺たちオッサンとは違う視点で楽しんでいるみたいだ。
俺はHUNTER×HUNTERの魅力を思考の駆け引きだと思って読んでいる。
ココ最近の話は複雑過ぎて理解するのに俺の読み込みが足りない感じだが、少し前(っていっても休載が多すぎて時間的には相当前だが)のキメラアント編なんてのは、感動すら覚えた。
今回はHUNTER×HUNTERという話で俺が感動を覚えたシーンを振り返る回だ。
読んだことあるあんたはどう感じるかな?
人生ってものをどう捉えるかを考えさせたドキドキ二択クイズ
HUNTER×HUNTERの極初期の話に、このドキドキ二択クイズってのが出てくる。
「お前の母親と恋人が悪党につかまり一人しか助けられない①母親②恋人どちらを助ける?」
出展:HUNTER×HUNTER
もしあんたがHUNTER×HUNTERを読んだことがないならいい機会だ。この問いに対してあんたはどう答える?
恋人を捨てて、時分を育ててくれた母親を選ぶか?
母親を捨てて、未来をともにする恋人を選ぶか?
どちらも正解じゃない。そして、どちらも不正解ではない。そんな問いだ。
作品の中では「答えがない」という理由で沈黙するという「正解」が示される。
でも主人公のゴンはその「正解」が示された後も考え続ける。
どうすれば良いのか?とね。
結果、どうやっても正解にはたどり着くことが出来ないと諦めるゴン。
じゃあさ。俺たちはどう考える?
俺たちは選ぶことが出来ない現実に直面したらどうすればいいのか?
ここで、もう一つ別の作品からのセリフを紹介しよう。その作品は「トライガン」。とある惑星に放り出された人々が必死に生きるSFマカロニ・ウエスタンだ。
その中でこんなセリフがある。
『こないな時代やと人生は絶え間なく連続した問題集や そろって複雑 選択肢は極薄 加えて制限時間まで有る
一番最低なんは 夢みたいな解法を待って何ひとつ選ばない事や オロオロしてる間に全部おじゃん 一人も救えへん』
出展:TRIGUN MAXIMAM
な?俺たちは選ばないっていう選択肢は無いんだ。
誰かを捨て、誰かを救うしか無い。そして、その選択の果てにあるのは後悔しかないのかもしれない。
選んでも選ばなくても後悔しかない。なら俺たちは選ぶしか無い。
冗談のような現実ってのは、ふとした瞬間に俺達の目の前に現れるもんだからな。
では俺たちは何を持って何を選ぶのか?
きっと、それは俺たちが少しでも満足できる選択をするってことだろ?
つまりは俺たちが何を持って俺たちの人生を満足できるのか?
その問いに対して俺たちが答えを持っていないといけないってことだ。
子供たちが一人で生きていけるってことを確信することか?
好きなことを好きなだけできるってことか?
俺たちが望むこと。
それはきっと、俺たちが俺たちという存在を必要とされるってことなんだろうな。
そのために、俺たちは母親と恋人、どちらが俺たちを必要としているかを判断する。
そして、俺たちは俺たちの身勝手で俺たちを必要とする人を選ぶんだろう。
ホント。身勝手な話だ。
俺たちは俺たちが身勝手で生きているってことを実感したほうがいいんだろう。
あんたがあんたの周りの人とやり取りして、あんたがその人を救いたいと思うこともあんたの身勝手だ。
俺たちは俺たちの身勝手で俺たちが好きな人を救いたいんだ。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは、何を救いたいんだ?
俺たちは、だれを幸せにしたいんだ?
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