ちょっとだけどうでも良い話#17彼岸花
こんどう治療室です。
やっとうちの近所の彼岸花が咲きました。
私には この時期どうしても思い出して懐かしく思う人がおります。
今回はこのお話を。
お名前を上崎先生とおっしゃいまして。
中学の時の部活の顧問をしてくださった男性の体育教師。この記事を書くにあたって、先生に許可をいただきたくても、もうこの世におられない
私の大事な大事な恩人です。
今、先生を思うだけで涙が出ます。
何からお話しましょう。
☆☆☆
上崎先生は、学校の中でも1番怖い鬼教師で有名でした。
その上崎先生が顧問になると聞いて、私は震え上がっていたのを覚えています。
キャプテンを務めていたので、先生と直で接しなければならないから。
実際先生と話してみたら、全然。
イメージと違う穏やかな先生。
拍子抜けしたのを覚えてます。
練習も良くみてくださって、皆が気を抜けた練習をしている時は一度だけだったけれど、太ももに思い切りビンタ! 紅葉のような手形が赤く残ってた。痛かったけれど、心から「ありがたい」と思えた。
心からの指導の数々。
本当にありがとうございました。
☆☆☆
弱っちいチームで、結局先生を上の大会まで連れて行ってあげられなかった。
ごめんよぉ。先生。
でも、先生には卒業してからも折々出会うことになった。
私が足首のひどい捻挫で悩んでいた二十歳のころ、先生が電話で相談にのってくださり手術をのがれた。
鍼灸の学生時代、アルバイト先の接骨院に度々患者様をご紹介くださったり、ご自分が治療にいらしてくださったりした。
先生とのご縁が繋がっていて私はとても嬉しかった。
先生は、実は短大の先輩でもあった。
東京工芸大学短期大学部の先生は写真科
私は写真応用科
上崎先生は写真科の夢の為に一度教師をやめて大学に入りなおしたとのこと。
教師に戻られてからも写真を撮り続け、時々写真展を開いていた。こんなに活動的な先生をとても誇らしく思っていた。
先生の被写体は日向薬師を中心に、古いお地蔵様や仏像。
そして彼岸花。
モノクロ専門。
いい塩梅にモノとクロのバランス。安全なフレーミング。正直 味はあるけれど面白い写真とは思えなかった。
私は若かったから。
今観ると、、、沁みる。
沁みるんですよ。
先生。
人は年をとれば取るほど良くなるものですね。
私はとても とても大事な事を教わりました。
ありがとう。上崎先生。。。
私は決して貴方の事を忘れません。
何故なら彼岸花は咲き続けるから。
大事に大事に思いだします。
毎年。 毎年。
読んでいただきありがとうございました。
今宵はもぅ。これ以上語れません。
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