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鮮度の高い贈り物

#いまる井川商店

友人が車を走らせていると、助手席に座る同業者が問いかける。
むかし世話になった社長が、こんど新しい事務所をオープンすることになった。何か祝いの品を贈りたいんだが、どうしたもんだろう。

すると我が友、間髪入れずに「いまる井川商店の贈答品にしなよ」と答えたそうだ。

わが社と友人の付き合いをご存じとはいえ、この方もさぞかし戸惑ったことだろう。
普通に選ぶなら、定番の胡蝶蘭やインテリア雑貨、商売繁盛を願う縁起物(招き猫やだるまなど)あたりを挙げると思ったはず。

「うん、それも間違いじゃないよ」
友人曰く、「長く残るものもいいけど、心機一転の新鮮な気持ちを、鮮度高い逸品と一緒に記憶してもらうのも悪くないんじゃない?定番商品は、誰もが贈る。でも、そのとき口にした味と記憶が一緒に蘇ってくる演出がひとつくらいあっても、悪くないんじゃない?」

このご同業、友の薦めに従い、わが社は贈答品の手配をお受けすることになった。

新しい城を築いた社長さんの、記憶に残る味か。
随分と、プレッシャーかけてくれるじゃないか。

ちょっとこそばゆいけど、ありがとう。
受け取って頂いたお客様が、喜んでお召し上がりいただけるといいな。

ちなみに、いまる井川商店とは漬魚の店舗を
元祖で開いた、漬魚の技術力の高い会社でもあることだけ追記しておく。

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