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焙煎度合いの表現方法について

こんばんは、お疲れ様です。デューク・コーヒー・カンパニーです。

今日は焙煎度合いの表現方法について、少しお話ししたいと思います。

ある程度コーヒーが好きな人であれば、コーヒー豆が焙煎される過程で徐々に色や香味、風味が変化していくことはご存知かと思います。日本ですと、極浅煎り、浅煎り、中浅煎り、中煎り、中深煎り、深煎り、極深煎り、という感じで、変化していきます。浅い方がより酸味が強く、深い方がより苦味が強くなっていきます。

焙煎度合いは、コーヒーの生豆に火が入っていく時間軸の中で、どのタイミングで煎り止めるか、で決まってきます。そして、豆にどの程度火が入るかによって、上記の通り味が決まっていきます。コーヒーの味を探究するということは、非常に多岐に渡る豆の種類によって、どのタイミングで煎り止めるか、どの焙煎度合いが一番美味しく飲めるか、を探していくことでもあります。焙煎士にとっては、それが腕の見せ所でもあるわけです。

日本語での表現は上記の通りですが、英語ですともう少し細かく表現されたりします。浅い方から深い方へ順に
↓ライトロースト
↓シナモンロースト
↓ミディアムロースト
↓ハイロースト
↓シティーロースト
↓フルシティーロースト
↓フレンチロースト
↓イタリアンロースト
 (出典・極める愉しむ珈琲事典)
という風に区分されることがあります。

会話の中では、もっと大雑把に、ライトロースト(浅煎り)、ミディアムロースト(中煎り)、ダークロースト(深煎り)と区分したりもします。

結局のところ、焙煎度合いの区分には曖昧な部分が存在するのです。焙煎士やコーヒー豆の小売店舗においては同じ中煎りと記載がされていても豆の状態(色や香味)が異なることが往々にして起こります。

例えば、同じ国、同じ地域の生豆を焙煎したとして、実際に煎り止めまでの時間が全く同じであっても、豆の精製方法がナチュラル(天日干し)か、ウォッシュド(水洗)かによって、見た目の色がかなり違うことになります。

ここでやっと本題ですが、デューク・コーヒー・カンパニーにおいて、その焙煎度合いをどう表現して記載していこうか、ずっと悩んでいました。今でも明確な答えはありません。実際のところ、かなり主観的な部分もありますので、正解なんてないのですが、お客様や消費者に分かり易い区分であることが大切なのだと思います。

そこで、あるYouTubeを見ていたときに、栃木県で営業されているひつじ珈琲さんが焙煎度合いを数字の12段階にフラットとシャープの記号を付けて区分されることを知りました。

これは分かり易いな、と思いました。

私は音楽は出来ないので、フラットとシャープという細かいところまでの表現は難しいのですが、焙煎度合いを数字に置き換えるのは非常に分かり易いと思ったのです。ということで、最近はこの表現を真似させていただいて、豆売りのパッケージに3/12とか、7/12とかの数字を追加で記載するようにしています。それだけだと何がなんだか分からないと思うので、「浅煎り(3/12)」のようにしていますが。

以下、デューク・コーヒー・カンパニーにおける現在考えている定義です。
(今後変更していく可能性があります)
1/12 火が十分に入っていない状態なので、通常この記載はありません
2/12 極々浅煎り ライト やはり十分火が入っていない状態
3/12 極浅煎り シナモン 1ハゼ入ってかなり早い段階で煎り止め 
4/12 浅煎り シナモンよりミディアム寄り 強い酸味

5/12 中浅煎り ミディアム 1ハゼ終わりに近いところ
6/12 中煎り ハイ 1ハゼと2ハゼの間
7/12 中煎り シティー 2ハゼの手前あたり
8/12 中深煎り シティーよりフルシティー寄り 2ハゼ入ってすぐの煎り止め

9/12 中深煎り フルシティー 2ハゼの前半
10/12 深煎り フレンチ 2ハゼの後半、ダークチョコレートのような色
11/12 極深煎り イタリアン 深煎りの最上級、焦げの手前
12/12 焦げに近い状態なので、通常この表記はありません

12段階あるのですが、1と2と12は通常使わないので、実際には9段階となります。

数字は分かり難い!とか、こうした方がもっと分かり易いんじゃないの?というご指摘等あれば、ぜひ教えていただければと思います。今後の参考にさせていただきたいと思います。

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