二歳児の金銭感覚を憂う

 こんにちは。草壁です。

 世間の波に抗えず、我が家もキャッシュレスが進んでいます。ここのところ現金を使うのなんて職場の食堂くらいなもんです。デジタルな口座の数字の増減だけで実感のない支払がいくつも私を襲っていますね。「なんだこのカード請求額! もしかして不正利用か!?」→「あ、うん、全部買ったわ……」の流れは毎月誰しも経験しているのではないでしょうか。

 さて、困ったことがあります。
 スーパーでも何でも全部キャッシュレスで支払っていると、娘がお金の概念をまったく理解しないまま育つのではないか、と。
 なんかこう、レジに行って、ピッてやると物が手に入る、と思っている感があるんですよね。前回のお店屋さんごっこの延長で、娘が購入者の役をやるときは、レジ設定した場所にいって、「ぴっ」と口で言って、ご機嫌で戻ってくるということをしています。まずい兆候です。

 いずれ教えなければならないことですが、モノを買うには対価が必要という当たり前なことを、さて、何で実践すればよいものか。子供銀行的なアレを買ってきて、お金の取引を見せるのがいいんでしょうかね。でも、実際の店では使っていないとなると、しょせんはままごと用の小道具と認識されてしまうかもしれません。

 まあそのうち理解するとは思うんですが、皆さんどうやって金銭という概念を教えているのでしょう。いわゆるデジタルネイティブの世代は、本当に現金を使わないで生活することに慣れていて、「あっ、1円玉! 化石じゃん!」みたいな感覚で生きていくのでしょうか。それもなんかなー。

 現物って大事だと思うんですよね。実際にモノがあって、それが減っていくという実感がないと、ソシャゲのガチャ沼みたいな感覚になってしまわないかと。長年現金を使って生きてきたはずの私ですら、昨今のキャッシュレス化で自分の財産管理が若干ルーズになっている自覚がありますし。

 便利なんですけどね、おサイフケータイとか。昔は懐疑的だったんですけど、使いだしたら手放せない。この感覚は、現金での感覚を前提に置いた上で身に付けてほしいと、切実に願う親心でした。

 駄菓子屋に小銭握りしめて通う感じ、今の時代にはマッチしないのかなあ……

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