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「テトリス」僕の愛したゲーム#1

※Wikipedia等を見ながら書いているため、記憶違いのまま書いている可能性があるのでご了承ください。

【PC98版テトリスとの出会い】

僕が幼稚園児だった1988年。
父親の趣味がパソコンで自宅にはPC-9801がありました。
で、テトリスが入りっぱなし(厳密には半刺しだろうけど)になっていたんですね。
興味本位で電源を入れて。
それが僕のゲームの初体験となりました。


当時はまだゲームパッドが一般的ではなく、キーボードで操作していました。98キーボードと言われる、今のキーボードとは形状の違うものが当時の主流の一つでした。スペースキーが異様に長かったんですね。あと、enter keyではなくreturn keyでした。テンキー46で左右操作。自分の意思でテトラミノを操作するいわゆるソフトドロップは存在せず、テンキー5で右回転、return keyで左回転、スペースキーでハードドロップだったと記憶しています。
で、当時の僕にはルールが理解できず、「このゲームはいかに1番上までブロックを積むゲームなんだ!」と思い込み、スペースキーでハードドロップをしまくっていました。というか多分幼稚園の時代ではスペースキー以外の操作を満足にすることはできなかったでしょう、積み木か何かと勘違いして、一心不乱にハードドロップ。折角の名曲たちも即ゲームが終わるので聞けずじまいでした。

【初めて聞いた、ラインが消えるSE】

1990年。小学校2年生の頃。父は新しいパソコンを購入していたので、お古が放置されていて僕が適当に遊ぶことになりました。ゲーム機を買ってもらいたかったのですが、母のゲーム嫌いがあって、買ってもらう事は結局この後もかないませんでした。ハドソン版のマリオブラザース、ハドソンの野球ゲームである野球狂、BIO100%のスーパーデュプス等を適当にあそんでいて、テトリスは曲が聴きたくなった時に起動する、くらいのもんでした。しかしなんとなく、テトリスをこのまま終わらせていいのか、と考え、検証する事にしました。いろんなボタンを押してこういう操作ができる、というのまではわかったのですが、どういうゲームなのかは未だにわからない。積み上がらないように左右にテトラミノを振り分けて。たまたま。
「テュテュテュテュ!!」
本当のたまたま、1ライン揃って消えたんですよね。あの時の衝撃は忘れられません。え、なんで?消えた?消えるという事はもしかして上に積み上げるのはゴールではない・・・?
多分僕の脳細胞がフルに動いた最初で最後の瞬間でした。画面を見て、あれ?これ、横のブロックが埋まっているところがないぞ。と。ここを揃えたから消えたんじゃないか?興奮しながら左右にテトラミノを操作して一列ブロックを揃えて。
自分の意思でテトラミノを消した瞬間でした。

あの日、あの時、僕の中で確かに世界が変わったのでした。今では記憶も怪しいですが、多分嬉しくて泣いたのもあのひがはじめてだったとおもいます。

その後僕は異様なまでにPC98版テトリスにのめり込むことになりました。

父親は自分でテトリスの面白さに気づくようあえて何も言わなかったのでしょうか。あ、本人生きてるし今度聞こう。

【テトリスクローンのブーム到来】


1997年。中学生の頃。世間はたまごっちブームの頃。
実際たまごっちは田舎ではもうほとんどレアの存在でした。天使のたまごっちは割と購入難易度が低かったのですが、初代のものを持っている人はほとんどいませんでした。ぎゃおっぴやポケットビスケッタ、デジモン、ドラえもんっち、なんかK1ファイター育てるやつ、などなど育てるゲームが沢山ありましたが、その流行りの中に携帯できるテトリスのクローンゲームがありました。自分はあのゲームだけに限っては異常なまでに執着していました。あのテトリスが手元で簡単に遊べる。ソフトドロップもできる。むしろハードドロップができない。え、なにこれ。マジですごくない?ソフトドロップめっちゃ便利やん。生きててよかった。と感動したものです。そこそこにはプレイも上手いので友達からも珍しく褒められることが多かったゲームでした。学校では相当数先生に見つかり没収され、卒業式にまとめてゴミ袋に入れて返された時はとても悲しい気持ちになりました。なにかを卒業した、そんな気持ちになりました。(参考画像うまく見つけられませんでした。多分99in1みたいな名前だった気がするのですが)

【グランドマスターとカードキャプターさくらのテトリス】

1999年頃。

当時ゲーセンに入り浸っていた僕は、当時ストリートファイターEXを開発していたアリカがテトリスのゲームをアーケードで出していたことをしります。通称TGM、テトリスザグランドマスターの登場です。セガのテトリスも実機が動いていましたが、あまり雰囲気が好きにはなれず、TGMを好んで、暇な時は必ずプレイしていました。無機質な音楽。異様にいいレスポンス。ゲームに没頭できるSE。大人のテトリス、といった感じでした。対戦などもしてみたかったですが殆どした記憶はなくマラソンか段位をずっとプレイしていたと思います。田舎だと対戦台なんてなかったですしね。

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ただ、コンシュマーのカードキャプターさくらのテトリスは異様にプレイした記憶があります。幼稚園の頃いっしょに遊んでいたT君とまさかの高校で再開。なに考えてるかわからないヤベーやつでしたが、ゲームの趣味だけは抜群に合うので週3はいっしょに遊んでいたと思います。で、よく遊ぶゲームの中にさくらのテトリスがあったのです。ハードは多分ps1。
これがなんというか本当にできが良かった。カードキャプターさくらのキャラガンガン動く。インターフェイス可愛い。bgmは全部カードキャプターさくら。テトリス自体もとてもクオリティーは高かったのですが、別の意味で非常にクオリティの高いゲームでした。T君との対戦には多分4:6くらいで僕が負け越してるんじゃないかなと思います。この頃から自分のテトリスに対する才能を疑い始めました。その時にもう少し身の程を知っておけば良かったのですが。残念なことに「こいつは試験勉強しなくてもいつも点数はいいし、筋肉はムキムキ。漫画描くのも上手いし、ジェットリーやマトリックスのアクションは一度見ただけで完コピできる、カウボーイビバップのセリフは丸暗記してるただのヤベーやつだから俺が勝てないのはしょうがない」と勘違いをしてしまったのです。もっと現実を見て欲しかった。頼むよ当時の俺。



【クソみたいな移植度のTGMAce、自分の限界を知ったテトリスDS、そしてその他のテトリス。】

2005年。社会人。
AQインタラクティブ。お前は許さんぞ。
初っ端から恨み節が炸裂してしまったがそれもそのはず。
オリジナルのTGMとは違い、まともなモードが無い。段位無い、対戦は先に100ラインだか消す勝負、なんか操作バグるというか勝手に巻き戻しされる。なんだこれなんでこれでゲーム出しておkってなったの?PC98で出来たこと出来ねーのかよ。もう今日日DOS/Vやぞ。ていうかもはやこの言葉自体今の時点で死語ちゃうんか、と。個人的にXBOXのクソゲー5本指に入るソフトです。本当につまんない。BGMすらオリジナルと違かったんじゃ無いでしょうか。ただ残念なことに、ネットワーク対戦をするためのゴールドメンバーシップパスがソフトに付いてきて、とてもお得だったためそこそこに売れてしまったガッカリソフトなのです。ほんとガッカリ。


XBOX360はその後もテトリスのライセンスがうまく取れなかったのか、特に日本では殆ど展開がなく、まともなテトリスは出ませんでした。海外ではテトリススプラッシュっていうのが出た気もするのですが。


でも初めてホールドをコンシュマーで出来たのは結局TGMAceなのかな。。詳しい人こっそり教えてください。

2006年にはテトリスDSが出ました。


本当に良いゲームでした。マラソンではレベルによって背景やBGMが変わっていき、最後にはFC版テトリスを再現するような風景の中家庭用速度でもっともはやい20Gに到達し、もはやその頃には全身がテトラミノとなることでしょう。
本当に。本当に良いゲームでした。



Tスピンと出会うまでは。



オンライン対戦に乗り込み、そこそこ自信のあった僕はボコボコにされます。相手の画面にはTspinの文字。え。なにそれ。

自分が知らないうちに知らないシステムが存在していたようです。当時のテトリスには連続で消すことによって攻撃力があがるRENが存在して居ませんから、Tスピンが撃てる強者には全く勝てないのです。Tスピンの説明はうまく出来ませんが、まっすぐのテトラミノをさすことによって段相手に送れるテトリスと違って、Tスピンというのは3段ずつ気軽に送ることが出来ます。速度は明らかに違う。勝てない。勝てない。勝てない。。。僕には才能がなかった。


いつしか僕はマラソンしかしなくなってしまいました。

挫折した僕をそのままに、その後、 テトリスはメーカーを変えて新作が出てきます。
2011年バンダイナムコから出てた3DSテトリス。
レスポンス微妙。BGMつまらない。なんか暗い。対戦相手いない。でもテトリスDSは3DSで起動すると挙動がイマイチ。


2015年UBIから出てたテトリスアルティメット。自分の買ったハードはXBOXONE版。
レスポンス微妙。BGMほんとにつまらない。すげー暗い。対戦相手いない。え、何、ミラーマッチやってんのかお前らは。世間的にはこっちの方が致命的であったと評価されることも多い。確かにひどかった。



ここに来て今の技術を持ってしても普通に楽しめるテトリスは作成することが無理なんだと思い知ります。昔は良かったと年寄りはよく言いますが、まあ実際テトリスの年季はガチで年寄りだし、文句ぐらいいってもいいよね、と思ってました。今あげた二つは本当に無ですので間違っても買わないようにお願いします。僕はどっちも定価で発売日に買いました。後悔してます。

【ちょっと違うけど、まあいいか。ぷよテトで】

で、ここ数年の話になります。結局現行機でまともなテトリスが存在しないこの世界でぷよぷよテトリスが再度自分の中で評価されました。
ぷよテトの減点部分を言えば「テトリスの時演出が入ってゲームの時間が止まるので爽快感が薄れる」と言ったものでした。他の皆さんはそんなに気にして無いかもしれませんが、このアニメ一つで自分は相当イライラしていました。消すこともできますが、変に操作できない時間を帰って過ごすことになり違和感がかえって増す事になってしまい、もうこれでいいや、となりました。まあ逆にいうとそれくらいしか文句言うことなかったと思います。キャラは自分の好きなコンパイル版と違うとはいえ、可愛いキャラたくさんいるし、なんかセガ版テトリスのBGM選べるから通っぽくて良いし、通っていったらぷよ通のBGMも選べるし。3DS版はやや挙動もおかしかったですが、XBOXONE版やSwitch版は完成度が高くすばらしいゲームだな、と感動したものです。




ただ、残念なことに所謂ランクマッチでは全く勝てない日々を過ごします。もちろんTスピンを覚えれば話は早いのですが、納得がいかない。僕の過ごしてきたテトリスはそんなのない。なんて変にこだわってるようにしてる割には頭を使わない3ライン開けでRENを繋ぐ、結局おじいちゃんなのでTスピンという新しい時代に付いていけない事に対する言い訳を唱え続けていました。ポケモンカードで知り合った当時中学生のSORIさんにぷよテトを進めたところ3日で僕の実力を追い越されたのは嬉しくもあり、悲しいことでした。僕の30年間近い経験は3日で追い越されてしまったわけですからね。でも、これからは若い世代が強いのは当たり前の事だな。と完全に隠居モードを決め込んでいた僕なのでした。


【Tetris99。そして勝てなくても良いテトリスに】

2019年。なんとSwitchにテトリスがやってきました。でも普通のテトリスとは違います。なんとこれ。執筆当時に流行っているバトルロワイヤル系なのです。対戦相手は99人。とんでもない時代が来たな、と感心しました。もちろんBotもいるとは思うのですが、異様にレスポンスがいいし、緊張感が維持できるように生存順位によってBGMが変わる、気持ちの良いテトリスでした。そして何が良いって、99人もいるから勝てなくても良いや、って気持ちになれる事です。2位まではいけるのですが、やっぱりTスピンを決める人には勝つことが出来ません。でも今の僕は心情穏やかです。これで良い。プレーヤーがいるだけで良い。楽しくテトリスができるだけで、良い。強いて言えば決まった人とだけプライベートマッチがしたかったのですが。まあしょうがないですね。あとアリカ開発という噂も聞きましたがどうなのでしょうか。そうであるならテトラミノに合わせてTGMのようなSEが出てくれると嬉しいですね。もうなんか今では余力がなくて詳しく調べてません。誰か詳しい方がいたら教えてください。


無駄に長くなってしまいましたが、僕の人生はテトリスと共に歩んできたものです。これからもテトリスは沢山のシリーズを出していくことでしょう。僕も細く長く付き合っていくつもりです。これから出るテトリスがまともであることをここに願います。最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。

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