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自分の人生の舵をとる

今日は、我が家の長女のことを書いてみようと思います。あれからもう6年も経つんだなぁとしみじみしながら。

高校1年の3学期頃から不登校気味だった娘ちゃん。
小学校2年から8年間続けてきたスポーツを
高校では続けられず、打ち込むものがなくなって無気力になっている・・・
と、母である私には見えていました。
我が家のお財布事情を考えて、私立高校の
スポーツ推薦を諦めて公立高校に進んだけど、本当は私立高校で部活に打ち込みたかったんだろうなと思うと、私も胸が苦しかった。

そんな娘ちゃんが、ある日突然、
「ねえ、これ見て!」
と私にスマホを差し出しました。
まーた、なんか欲しいものでも見つけたの?と思ったら…それは、とある通信制高校のホームページでした。
娘ちゃん高校2年の9月の初めのことです。

そして彼女は、やりたいことをやるために、転校したい。
こうしている時間がもったいない
ときっぱり。

それから、私とはほとんど話さなくなっていた娘が、
想いを話してくれました。
海外留学したい。大学にも行きたい。
でも今のままだと2年の単位取れないかも。
それなら、10月から通信制高校に転入して、
頑張って友達と一緒に卒業したい。
通信制なら、時間が自由に使えるから、
勉強以外の時間にアルバイトして、
留学費用は自分で稼ぐ。
転校の費用も自分で出すから、行かせてください。
と言うのです。

それはそれは驚きましたよ。
でもね、その時すごく不思議な感じだったんです。
驚き以上に嬉しくて、我が子を誇らしく思えました。
なぜってね、
この子は、昔の私にはできなかったことをやっている!
と思えたから。

自分のやりたいこと、進みたい道を自分で選び、
こうしたい!と親にプレゼンする娘。
かっこいいよ!と内心拍手でした。
やりたいこと、打ち込めることが見つかってよかったね。

それができなくて親の決めた通りの道を歩いてきた私。
ずっと親のせいにして悔やんでいました。
「親の決めた道を進むことを選んだのはお母さんでしょ?」
って娘から言われたような気がしました。

自分で選んだ道だ。
失敗しても後悔してもいいから、進んでみなさい!
母は応援するよ。

というわけで、それから緊急家族会議。
反対するかと思っていたかいじゅう父ちゃんも、
意外にあっさりと賛成してくれました。
それから通信制高校の個別相談を受け、
双方の実家に説明したり金策に走ったり、
担任の先生に転校手続きをお願いしに行ったり。
周囲の協力もあり、約半月でバタバタと手続きを進め
何とか10月転入に間に合わせることができました。

こうして思い出しながら書いていても
すごい短期間ですごい決断だったなぁと思いますが、
「失敗してもいいから、進む道は自分で選ぶ」
「自分で舵を取り、他人のせいにしない人生を歩む」
ということを、この時40を過ぎて娘に教えられたのでした。

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