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慰霊の日 ハンガーストライキ

6月19日から23日の慰霊の日までガマフヤーと宗教者+支援者でハンガーストライキを決行した。
今回の目的は「戦没者遺骨の尊厳を守る為、沖縄防衛局による“辺野古新基地埋め立て設計変更承認申請”を沖縄県知事は不承認とすること」だ。
3月のハンストに比べ気温湿度共に高く6名のハンスト者皆、かなり疲労した。
沖縄島での地上戦は4月1日米軍の上陸に始まり今回ハンストした期間はまさに76年前の激戦の最中であった事を想った。
今回も多くの遺族が署名に激励に訪れた。考えてみれば4人に1人が殺された沖縄戦に於いて多くのうちなんちゅは遺族であり、県外の日本人も7万6千名近く死んでいる。
この遺骨の問題は基地に対する考え方の違いや支持政党の相違など関係なく、もっと人間の根っこの部分で強い違和感を持つ問題である。

少数ではあるが、「何を今更、遺骨なら沖縄の至る所にある」という様なコメントを頂くことがある。しかし、その様に思う方には今回この様に声をあげるに至った経緯を知って頂きたい。

「昨年10月に遺骨収集ボランティア団体ガマフヤーが魂魄の塔近くの米須で遺骨を発見し収集作業中だった現場が突如、鉱山開発地となってしまった事に端を発する。そしてそれは日本政府が辺野古の埋め立て用土砂を南部から大量に調達する計画を発表し、この鉱山だけではなく、その他にも新たに鉱山開発の申請が出ているという話しがあり、それらの開発地が、或いは遺骨が今なお残る緑地帯である可能性がつよく、そうなれば遺骨もろとも辺野古の米軍基地の土台として海に投入されてしまうという話しなのだ。」

今回私達は10代から70代のメンバー約10名で東村高江から糸満市摩文仁まで12日間かけ歩き約50カ所の慰霊碑を巡り塔婆を立てて回った。PCRを受け県外から参加したメンバーも慰霊碑を巡り、ガマに入り沖縄戦を感じてもらう。又、米軍基地や辺野古埋め立て土砂搬出地本部の鉱山や塩川港で、終わらない沖縄の戦後を感じたという。

「沖縄は遠いいなぁ」と一人の僧が語った。「今まで基地の問題は見ないようにしてきた、その事に申し訳なく思う」と参加女性が話す。各人の沖縄での体験が増していくごとに沖縄で起きている問題が自身に突きつけられていく。
時間と経験を通して、沖縄で起きている問題が自分の中に落とし込まれ、ようやく自分事となっていく。

今、県外の地方議会でも意見書の採択が進んでいる。一人一人が自分事として県外で行動してくれる仲間を増やしていきたい。

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