デザイナーはコーディングもできなきゃいけない?
タイトルの質問は10年以上WEB業界ではたらいている人だと、一度は聞かれた、もしくは問うたことがある疑問だろう。
最近もこの言葉を耳にした。
ただ、この質問が生まれた背景は随分変わってきたと思ったので、日記として書いておこう。
過去に話された「デザイナーはコーディングもできなきゃいけない」
どの業界にもいえるのだろうが、初期の”WEBデザイナー”はパソコンに関することをなんでもする人として位置付けられていただろう。
本当はプログラミングが得意なんだけど、WEBデザインもやらなければならない。そして仕事をするうちにおもしろくなってWEBデザイナーと名乗っていた人もいただろう。逆も然りだ。
なので、当時の「デザイナーはコーディングもできなきゃいけない?」は「WEBデザイナーだったらデザイン、コーディング、簡単なシステムを組めないとまずいでしょ」を意味していたと思う。
いまの「デザイナーはコーディングもできなきゃいけない」
そして、業界が成熟してきた昨今はこの意味が変わった。
サービスやシステムが複雑化して、WEBに関することはとてもひとりではできない領域になっている。
そのなかで、「デザイナーはコーディングもできなきゃいけない?」はデザイナーが設計するものが、開発側の制約・条件を超えられないケースに遭遇して生まれた質問になっている。
コーディングが意味するもの
なので、ここで話される”コーディング”は、コーディングスキルを指すのではない。端的にいえば、開発者の制約を指している。
「デザイナーはコーディングもできなきゃいけない?」は開発者とうまくコミュニケーションを行い、実現可能で魅力的なサービスやデザインをどうすれば実現できるか?を意味するようになっている。
未来の「デザイナーはコーディングもできなきゃいけない?」
そして、この質問はさらに変化していくだろう。
AI、ノーコード、ローコードがこれらの制約をより簡単に短時間で解決する可能性がある。
デザイナーが”コーディング”をするための学習コストが下がり、Figma やそれと同じくらい魅力的なサービスがこのあたりを解消していくだろう。
そうなると、質問の意味だけでなく問うべき内容もまた変わってくるだろう。
「デザイナーはサービス開発をできなきゃいけない?」
こんな問いになる日も近いのではないだろうか。
※この記事は個人ブログへ移行予定です。
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