2拠点生活のススメ|第284回|海と共に有る人生

今朝海に入っていると、年の頃なら70代、白髪のあごひげを蓄えた老人がロングボードにのってゲッティングアウトしてきた。

この歳までサーフィンできるなんて最高だな。そう思って様子をうかがっているとスムーズにテイクオフして、器用に波を乗り継いでいく、たいしたものだ。

しばらくして、「久しぶり〜どうしてたん?」と大きな声がする。

振り返ると先ほどの老人に、同じような年齢の老サーファーが声を掛けている。どうやらかなり久しぶりに海で会ったようで、後からきた老サーファーが興奮している様子。

「いや〜、久しぶりに会えただけで元気出るわ、ありがとう!」

波待ちしながら、近況を報告する2人。どうやら久しぶりになった原因は、先に会った老人の奥さんの介護が大変になったらしく、しばらく海にも来れなかった様子

「ホントに気持ちがしんどくなったときは連絡してよ。」

後からきた老サーファーは心配で仕方ない様子。老老介護を考えると容易に大変なことが想像できるけれど、少し時間が出来たときにサーフィンしに来るなんて、その気力が素晴らしいし、自分を立て直すというのか、どんな状況においても、ちゃんと自分で自分を喜ばす行動力がある。ほんと凄い人だな。

「そろそろ行くわ、じゃあまた一緒にサーフィンしよな・・・」

デイケアの奥さんを迎えに行く時間なのか、先に会った老サーファーが波を捕まえてテイクオフ、海から上がっていった。

自分も70代を迎えて、同じ事ができるだろうか・・・。70代になってサーフィンを続けるというのは体力的にも大変なこと。カラダのケアはもちろん、日頃からカラダを甘やかさず鍛えておかないと続けられないし、気持ちが負けたらそこでおしまい。

お二人とも、日焼けしたイイ顔してたな。

海と共に有る暮らし、いや海と共に有る人生、ほんと憧れます。

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