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2拠点生活のススメ

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#短歌

2拠点生活のススメ|第364回|モヤモヤの消し方

徳島から帰ってきて、いきなりの仕事モード。 正月休みの間も頭の中だけはいろいろ動き出していたので、うまく切り替えできたようで一気に活性化、こうして暇を見つけてnoteや短歌も書けている。 そう言えば、今年になってほとんどテレビを見ていないし、夜は短歌本を読みあさるようになった。そうしたことも良い影響を与えているのかも知れないな。短歌を始めたことで言葉に上手く出来ない状況や心情みたいなものを知らぬ間に探している自分が居る。そういうアンテナが立っているせいか、同じ物を見ても感

2拠点生活のススメ|第358回|大掃除あるある

今日は朝から大掃除。 仕事場に溜まった書類を整理し、入らない物を処分、掃除機から雑巾がけ、窓ふきとまじめに掃除していたのだが、リビングの棚を拭いていて、ふと並んだレコードが気になり、手が止まってしまった。 結婚してからほとんどレコードを聴かなくなったので、かなりの数を処分したのだが、それでも手放せなかったレコードが100枚ほど、棚の一部を占拠している。 ほとんどが1970年〜80年代に買った物ばかり。コルトレーンやキャノンボールアダレイ、ビルエバンスなど、古いJAZZの

2拠点生活のススメ|第357回|消えない罪

気分はすっかりお休みモード。 本来は年末の大掃除などをするのが筋なのだろうが、お昼にだし巻きと具だくさん味噌汁で白ご飯をほおばって、すっかり和んでしまい知らぬ間にソファーでうたた寝。気が付けばすでに昼の3時を回っており、今日はもう何もしなくていいやと、気になっていた映画を見ることにした。 サンドラブロック演じるのは、許されぬ罪を背負って生きる元受刑者ルース。出所後も世間の厳しい目にさらされるルースの表情になんとも言えない疎外感と絶望感が滲み出ていて、その鋭い眼差しを見るだ

2拠点生活のススメ|第356回|自分へのお年玉

2021年もあと少し、今日で年内の仕事を終了した。 今年は全体に仕事も暇で、早々と仕事納めだなと思っていたら、年末になってコンペが通ったとの報告。おかげで、人並みな時期に仕事納めを迎えることが出来た。あとは仕事場の掃除を残すのみ。最近図書館で大量の短歌本を借りたり、買ったりしているので机の上は本だらけ、収める場所が無いのでどうしようかな・・・。 そういえば、ある短歌本を出版社から取り寄せると、郵便振替の用紙が本と一緒に送られてきた。ネットでカード決済が当たり前の時代に、郵

2拠点生活のススメ|第355回|「正しい」の使い方

正しさは、時として人を傷つける。 90才になる父と話す度にいつも繰り返す同じグチに、もう何回も聞いたと正論で言い返し、怒らせてしまう。初めてみたいに相づちを打って聞いてあげればいいんだろうけど、どこかで間違ったことは言ってないと開き直る自分がいる。 そうした「正しさ」を盾に、鬱憤を晴らすかのように人を攻撃をするから炎上が起きる。正しいの使い方は、もっと慎重に相手を思いやる必要があるんでしょうね。 正しさは、すべてに優先するというわけでは無いということ・・・。 例えば、

2拠点生活のススメ|第354回|天気はアプリが知らすもの!?

行く先に赤色灯が回転しているのが見える。 ああ、事故か。遅々として進まない車の列に埋もれ、ため息が漏れる。しかし歩くようなスピードで幾つものカーブを過ぎても、事故現場は現れず。いつもなら15分で着くような道のりに1時間。何のことはない、土曜日とクリスマスが招いた自然渋滞に、同じようにパトカーが紛れ込んでいるだけだったようだ。 やっぱり師走というだけあって、みんなあちこちと出かけていく用事があるものなんだな。明日からは大雪なんてニュースが流れ、出かけるなら今日のうちにみたい

2拠点生活のススメ|第352回|恐ろしい世界

年末年始はいつもよりたくさん本が借りられると知って、地元の図書館で短歌本ばかりをMAX15冊借りてきた。 ほとんど短歌の作家を知らないので、装丁が気に入ったものや、なるべく現代語で語彙の分かりやすいものばかりを選んだ。気が向くとパラパラとページをめくっているのだが、正直恐ろしい世界に足を踏み入れてしまったことに気が付いた。 死について、恋について、自慰について、青い春について、使われている言葉と言葉が響き合って、その向こうになんとも言えない世界が拡がる。とても自分には取り

2拠点生活のススメ|第351回|今日の一首

note を書こうと机に向かったのだけれど、気が付けば座ったまま寝落ちしていた。今日は力が出ないので、本当は昨日のnoteに書くつもりだった短歌を一首。 それでは皆さん、ごきげんよう、さようなら、また明日。

2拠点生活のススメ|第346回|天才による凡人ための短歌教室

俳句の世界は良く分からないけど、短歌は昔から好きだ。 現代語で書かれたものも多いし、季語といったハードルも無いせいか、言葉が素直に胸の中へと突き刺さってくる気がする。たかだか14文字増えただけで、なぜにそうまで心を掻きむしられるのだろうと、ずっと不思議だった。 そんな想いを満たしてくれる本に偶然出会った。 作者の木下さんは、自分で詠んだ歌は、その意図も工夫もすべて自分で分かってやっているので、自分の歌で、自分の胸をうちを撃ち抜くことができないのだと言う。僕が披露できるの