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許可されました【古本屋開店日記05】

おはよう。世界。

強風、強風、強風なり。2023年5月開店 の DUAL BOOKs が「一晩中の強風のついでにちょっぴり雪も降らせてみたけどどう?」な小樽、銭函エリアの春香山のふもとからお送りします。

番外編をのぞくと、古本屋開店日記04 から3週間も経ってしまいました。はい、3週間も経ちましたので、その分どどーんと作業も進んでいるに違いないでしょう。

そんなわけで、久々の現在地確認。

確かに許可されました。飲食店営業許可 をいただきました。それはつまり、保健所の方のチェックを完了したということです。それはつまり、保健所チェックポイントの施行を仕上げたということです。それはつまり、トイレが手洗いも含めてそれなりの完成度で設置され、キッチンが手洗いも含めてそれなりの完成度で設置されたということです。そのために、給排水の設備屋さん、ガス屋さんにきてもらったのであり、そのためにあれこれ木工事から片付けまでをがんばってきたのです。こうして、確かに許可されたもの。それが、飲食店営業許可 by 小樽市保健所 です。

ところがどうでしょう。

なんでしょうか・・・・この・・・・すごく・・・・肩透かしな気分は・・・・。保健所の方はとてもいい方でした。保健所で申請をした2日後には現場確認に来てくれました。確認も手早く(3分ぐらい?)、その翌日には許可が下りたことを電話で伝えてくれました。それもこれも、私が申請書提出のときに許可手続きを急かしたからです。なぜ急かしたかと言えば、開店に向けて融資をいただいた銀行から急かされたからです。なぜ銀行が急かすかと言えば、融資をしたのに開店しない、なんていう最悪のリスクを避けるためにです(たぶん)。そのお陰で、完全無欠の「後回し主義」の私が、「遅くても開店2週間前に行うべし」と言われている営業許可申請を開店1か月以上前に完了することができたのです。3月頭に「今月、営業許可、とれますか?」と暗に急かされたときの衝撃と焦燥は今でも忘れられません。あの時から、ずっと走り続けて、あらゆる体調不良も準備不足も検討不足も資金不足も乗り越えて、ようやくここまで辿りついたのです。それが この 飲食店営業許可 by 小樽市保健所 なのです。

ところがどうでしょう
なんかこう
あの
欲しかったやつ
感じたかったあれ
そう
達成感ってものが
ないのです
全くない

その理由はわかりきっています。
まだまだまだまだ開店までにやるべきことが多すぎるからです。いや、この際「王過ぎる」と言ってしまおう。「やること多すぎる王」です。王にとって、飲食店営業許可書は確かに重要な関所ではありました。が、宿場町ではない。宿場どころか、一服する茶屋ですらない。「ふむ」とわずかにうなづいて、ただ馬上にてこれまでの道のりを刹那的に振り返る。その一瞬の回顧が許されるだけの通過点。次の刹那には「やりました王」への延々たる道のり を想像して胎に力を入れる。それが、飲食店営業許可書という通過点が示す道であり、存在の重みなのです。

・・・・なんだか雲行きが怪しくなってきましたので、そろそろ仕舞いますね。ま、素直に言えば、保健所から許可をもらうことを近場の目標として走り続けてきたけど、その許可の在り方はなかなかあっさりしたものだったし、まだまだやることありすぎて達成感もないし、でもそれなりの山場ではあったぜ、ってことです。

あ、そもそもなんで古本屋が飲食店営業許可をとっているのかと言えば、珈琲とか紅茶とかチャイとかお酒とかを提供したいからです。本と珈琲って、生たまごと炊きたてのご飯みたい な至高の組み合わせじゃないですか。だから、ね、一緒に提供したいなと思っているのです。で、たまには夜営業もやれば、遠くの方も来やすいかもしれないし、お酒でもあれば、本を片手に泣いたり笑ったりしやすいかもしれない。そんなことをしたいから飲食店営業許可書も掲げるのです。

そーいえば、今回は、現在地確認として、トイレやキッチンがどんなことになったのか、そのほか内装や棚づくりの様子などを整理しようと思っていましたのに、許可話の一点突破となってしまいましたね。ま、現在地確認はまた次の機会に譲りましょう。王はつねに寛容なのです。IT’S ALL RIGHT です。


今回の、DUAL BOOKs がお送りする古本屋開店日記はここまで。次回はきっと、完璧に仕上がったトイレ、一気に拡大した本棚をお見せすることができるでしょう。次回もお楽しみいただければ幸いです。それではまた、素敵な日々の素敵な隙間でお逢いしましょう。Chao!


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