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世の中に認められないのなら死ぬしかないけれど、せめて人を殺さないようにしなければ

自分には何があるのだろうかと本気で考えることもできない。中途半端に諦めていて、土俵から降りようとしているのに、最後に残った片足がその土俵から離れない。

「本当にいいのか?」
「もう満足なのか?」
「後悔しないのか?」

沢山の確認事項が脳内に降りかかってきて、それらの全てを考える時間が必要だからという理由でまだ土俵に留まっている。
多分、考えるフリをしているんだと思う。

自分のことを分かってもらえないのは確かで、別に共感してほしいとは思わないけれど、少なくとも否定されない世界には逃げ込みたかった。
けれど、逃げた先の世界を信じることはできないのはなぜだろうか。やはり他者からの承認を求めているのだろうか。逃げ込んだ先さえ、他者から認められていないといけないのだろうか。

認められる必要は無いはずなのは分かっているけれど、だとしたら一人でどうやって生きるというのだろう。
孤独が寂しいわけではない。単純にスーパーで買い物ができないと死んでしまう。人間は一人で生きていけないのだから、社会に認められなければならない。

だとしたら、媚びていくしかないのだろう。
媚びて、良い顔をして、認められて、好かれて、共存を持ちかけられるようにならなければならない。

それなのに、それが自分には向いていない。
だから、せめて誰かを殺さないでいようと思っている。
そうやって生きている。

生きているだけでいいや。