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IllustratorドキュメントからMarkdown原稿を作成する

Illustratorで書いたという長文の原稿が入稿予定です。Google ドキュメントなどを使い、構造化を意識して執筆いただくのがベストなのですが、図版の数が非常に多いため、これもありかな…と思ったりもします。

Markdown原稿に変換する手順を考えてみました。

Markdownって?

Markdown(記法)は、特定の記号を付けることによって、見出しや箇条書きなどを指定する「マークアップ言語」のひとつです。

たとえば、段落の先頭に次の記号を付けることで、それぞれの段落の役割を指定します。

  • # :大見出し

  • ### :中見出し

  • ### :小見出し

  • - :箇条書き

  • 1. :番号リスト

これを「構造化」と呼びます。

呼ばれるプレビュー機能を持つエディターを使うと、次の図の右側のようにレンダリングされます。

HTMLだと次のように記述するところ、

<h1>パターン作成方法の新旧の違いを理解する</h1>

Markdownなら、先頭に「# 」を付けるだけ。マークアップ(Markup)のupの大してのdownという意味合いです(ドレスアップ/ドレスダウンみたいな関係です)。

# パターン作成方法の新旧の違いを理解する

「# 」を入れることすら面倒ですので、(数多く存在する)Markdownエディターではメニューから選択したり、キーボードショートカットで「# 」を入れられます。

IllustratorドキュメントからMarkdown原稿を作成する

Illustratorに戻りましょう。

IllustratorにはMarkdownの記号をつけたり、プレビューする機能はありません。今から目指すのは、単純に構造化のための記号を付けるだけです。

1 | 段落ごとに分解する

まずはエリア内テキストを段落ごとに分解します。

「テキストばらし」を実現するスクリプトには多くの方が取り組まれていますが、したたか企画さんのものが決定版です!

実行すると、見たままの状態で分解されます。

2 | 段落先頭に「# 」を追加する

最初の段落を選択し、Keyboard Maestroのパレットを呼び出し、[1]キーを押します。

段落先頭に「# 」が追加されます。

同様の手順でほかの見出しレベルを付けたり、番号リスト用に「1. 」を付けます。

3 | テキスト連結

段落ごとにバラバラにしたテキストを再び連結します。

スクリプトには、Gorolib Designさんのもの使います。

分割しなくてもできるのでは?

できると思います!

今回はすべて同じ書式ですが、Illustrator上でフォントや文字サイズを変更しているケースの方が多いでしょう。

[選択]メニューの[共通]の[フォントファミリー(スタイルやサイズ)]を利用することで選択操作が爆速になります。

ダウンロード

Keyboard Maestroのマクロを用意しました。
冒頭に●○■□◆◇がある場合には削除します。

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