いよいよ「クラウドドキュメント推し」になってきたIllustrator、Photoshop

これまで、Illustratorで保存するときには、次のダイアログボックスが表示され、クラウドドキュメント／コンピューターを選択できました。

Illustratorの保存時に表示されるウィンドウ

左下の［次回から保存しない］オプションにチェックを付けておけば、その後、煩わしいことはありませんでした。

デフォルト設定の変更

最新版のIllustrator 2022（おそらく26.3.1から？）では有無を言わさず、［Creative Cloudに保存］のダイアログボックスが出るようになっています。

左下の［コンピューター］をクリックすればよいのですが、煩わしい…

環境設定の［ファイル管理］の［初期設定のファイルの場所］を「Creative Cloud」から「コンピューター」に変更しておきましょう。

復帰データを次の間隔で自動保存

［復帰データを次の間隔で自動保存］がデフォルトでOFFになっています。保険として使っている方は、ご確認ください！

この手のもの、一切信用していないので、自分は使わないです…

Photoshopも同様

Photoshopも同様。
［環境設定］の［ファイル管理］カテゴリで設定します。

Photoshop でファイル保存時、Creative Cloudへの保存を促されるようになった。Creative Cloudの主張が激しくなってきたね。

環境設定→ファイル管理→「初期設定のファイルの場所」をCreative Cloudからコンピューター上

に変更するとローカル保存のウインドウが表示されるよ！ pic.twitter.com/Mnv5JrZxdx

— ロックオン柳田 (@rockon_yanagida) May 26, 2022

クラウド保存の是非

何かと「クラウドドキュメント推し」の流れで、「クラウドに保存すると、こんなにメリットがありますよ〜」と比較表まで出してきます。

クラウド関連では、各アプリごとに機能強化を進めていて、足並みこそ揃っていませんが、着実にその流れがきつつあります。

〈クラウド関連の機能をアプリごとに整理した一覧表〉

2022でのポイント

・Illustrator、Photoshopに［コメント用のドキュメントを共有］が追加
・レビューを各アプリの［コメント］パネル内で確認できる
・.aicに.psdcをリンク配置
・Illustrator、Photoshopのウェブ版（β版）#AdobeMAX pic.twitter.com/jwTHNfi2T6

— DTP Transit (@DTP_Transit) October 27, 2021

いずれ、「保存先はクラウドだけ」の時代が来そうですが、グラフィックデザインに関しては、まだまだ抵抗した方がよいかな〜と考えています。

たとえば、Adobe Fonts、出先などインターネット回線のない環境下では追加のアクティベートができないばかりか、すべて使えないこともあります。