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1分で自分好みのIllustratorにするためのKeyboard Maestroマクロ

むちゃくちゃカスタマイズして使う派で、次のような変更を行います。

  • アプリケーションフレームをOFFに

  • 環境設定

  • キーボードショートカットを読み込み、切り替え

  • アクションを読み込み

  • ドキュメントプロファイルの読み込み

  • 合成フォントの読み込み

  • ガイドをロックをONに

  • グリフにスナップをOFFに

  • シェイプ形成ツールの[次のカラーを使用]をオブジェクトに変更

サクッと(1分弱)で復旧できるようにKeyboard Maestroでマクロを作り込んでいます。

環境設定のリセット

現在のIllustratorは、環境設定の[一般]に[環境設定をリセット]ボタンがあり、これをクリックしてIllustratorを再起動すると、リセットできます。

キーボードショートカットの読み込み

キーボードショートカットを“秘伝のタレ”のように育てていくと、Illustratorがより快適になります。

Illustrator 2023(27.0)だと、「.kys」という拡張子で次の場所に保存されます。

~/Library/Preferences/Adobe Illustrator 27 Settings/ja_JP/abc.kys

「これを保存して、また、入れ替える」というのもいいのですが、ついつい消してしまったりでオススメできません。

キーボードショートカットをシンボリックリンクで運用する

次の手順を踏むことで、Dropbox上の「abc.kys」というキーボードショートカットの設定ファイルをIllustratorが認識するようになります。

  1. Illustratorを終了し、「abc.kys」をDropboxなどに待避させる

  2. 「abc.kys」のシンボリックリンクを作り、「~/Library/Preferences/Adobe Illustrator 27 Settings/ja_JP/」に移動する

  3. Illustratorを起動する

シンボリックリンクって何?

macOSでいう「エイリアス」、Windowsでいう「ショートカット」に近いものです。違いは、IllustratorやPhotoshopが“そのファイルが本当にそこにある”と思い込むこと。

あまり深く考えすぎずに使っていきましょう。

「シンボリックリンクを作って移動」までを自動化する

「なんとなく概要は掴めたけど、面倒すぎる…」と思うのは当然です。そこで、次の作業を自動化していきましょう。

次のようなマクロで、次の手順を実行できます。

「abc.kys」のシンボリックリンクを作り、「~/Library/Preferences/Adobe Illustrator 27 Settings/ja_JP/」に移動する

ここからキーボードショートカットのファイルは「sw-2020.kys」として説明を続けます。

構文としては「ln 元ファイル シンボリックリンクの作成先」という形式。「-s -f -n」は、それぞれlnコマンドのオプションです。

シンボリックリンクが生成されたことを確認

Openアクションを入れて、生成先のディレクトリが開くようにしておくと確認しやすいです。

エスケープ処理が面倒い…

「Adobe Illustrator 27 Settings」のようにスペースがある場合には、「Adobe\ Illustrator\ 27\ Settings/」のようにエスケープ処理が必要です。

面倒ですし、見た目もわかりにくいですよね。そこで~/に続く文字列を引用符で囲むことでエスケープ処理が不要になります。

~/'Library/Preferences/Adobe Illustrator 27 Settings/ja_JP/'


汎用性を高める

バージョン番号を変数化

Illustrator 2023(27.0)の場合には「Adobe Illustrator 27 Settings」ですが、メジャーアップデートがあると、この数字が変わります。

そこでバージョン番号を変数化します。

  • 変数「ai_version」を作成する

  • Shell Script内では"$KMVAR_ai_version"で参照する

  • Keyboard Maestroアクション内では%Variable%ai_version%で参照する

キーボードショートカットのオリジナルのディレクトリを変数化

私(鷹野)はキーボードショートカットのファイルを「~/Dropbox/sync-setting/ai/キーボードショートカット/」に置いていますが、どこに置くかは異なるでしょう。

  • 変数「original_location」を作成する

  • Shell Script内では"$KMVAR_original_location"で参照する

キーボードショートカットのオリジナルのファイルを変数化

さらに汎用性を高めるために、キーボードショートカットのオリジナルのファイルを変数化します。

ラベルを付ける

キーボードショートカットのオリジナルのファイルを変数化したことで、シンボリックリンクを参照できるようになりました。

~/Library/Preferences/Adobe Illustrator %Variable%ai_version% Settings/ja_JP/%Variable%original_kys%.kys

Set File Attributeアクションを使ってタグ付けしておきましょう。

生成されたシンボリックリンクを確認しやすくなります。

謝辞

そもそもShell Scriptでシンボリックリンクを生成することや、エスケープ処理を不要にする引用符など、したたか企画さんにご教授いただきました。

いつも、ありがとうございます!

ダウンロード

マクロを置いておきます。

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